雨が降った夜だった
寒くて寒くて膝が痛む夜だった
僕は濡れたアスファルトの上をてくてくと歩いて
なんだか空気が清廉だと思って
僕はまだ見ぬ誰かを思った
温かいシルクの毛布にくるまった誰か ....
顔に傷があるのと泣きそうに笑い
酔うとそこに赤い線が浮かび
細くて白い指がなぞって
その指に指を重ねたいと思い
ゆるりとして脈々と血が流れ
河口に近い河を思い
含まれるそれぞれの要素を想う ....
青巻紙の黄巻紙っぷりのほんの少々右寄りになったあたりの
まるっきりとびっきりのあの頃もなんもない
夢見がちだった昨日のことさ
4階から飛び降りたあいつのすねだったところから
爪楊枝みた ....
今日も仕事
明日も仕事
明後日も
来週も
来年も
再来年も
10年たっても
たとえ100年たって僕が死んでも
いついつまでも仕事仕事仕事の山
僕がしたところでべっつにどーってことない ....
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