罰をおそれ 島を出る
黒く深まる空間のさらに奥へと向かい
非力な腕で櫂をくりだし
ボートは枝先のようにじわじわ進む
シャツの汗の総量が
罪の重さを告白する

あの人は私のために
くるい ....
死が芽生える時刻は
まよなかだけではない
少年の空想の内でも

子を産むこともまだ知らない
子宮の中に 細胞
は もう芽ぶいていた
医者が論文を書いている間に、
家族が茶漬けを食ってい ....
今夜またネットにつないでも
私の独白を
だれも聞くことはできない

禁止され、去勢された独白

「コミュニティ」の内側で
旧友同士のようにふるまいながら
もうだれも 独白することはでき ....
くろく輝く
あおくさい、剥き出しの
欲動となって
飛来する/潜り込む もの
海面をこえ
意識の縁から奥へと
あらがいがたい、神々しいかたさよ

天空の色彩を裂き、
ふり注ぐ叫びに
 ....
nt(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
海上にて自由詩306/7/25 19:27
鳥とともに自由詩5*06/7/17 2:08
細い線の上で未詩・独白4*06/7/12 21:44
翼竜自由詩3*06/7/9 11:08

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