子を捨て、親や友を殺し、
死ぬおそれのある人を見捨てております。
また、傷ついた人を助け、明るい自分へ挑戦をし、
珍しくネット越しに人の悩みを聞いてあげたりもしています。

貨幣経済や心理学 ....
ぼくたちは知らないうちに だれかの心をふんずけている

ふんずけられた人は たくさんの血がでて怒ってる
これだけ流れたら どれだけ辛いかわかっているのかと
そうだ あんなやつ殺してしまおうと
 ....
気づけば
何処からかやって来た湿った重みが胸に積もって
新しく出来た傷からですら血が出ない
そんなものを悲しみとでも言うのだと思う
手遅れなのかもしれない
熱さも寒さも煩わしい
ただ温い水 ....
まー、よくあることでさー、
男と女が付き合う前に何かでっかい事件が起こるわけよ。
家出とかオールとか、特に夏。
クソみたいなJポップにありがちじゃない
サビの前で全楽器に黙らせて急に叫ばせる、 ....
正しいとかは、くだらない事で
言い出すのも恥ずかしいんだけれど
いわゆる、群れの空気みたいなもんだよね。
いや、解るんだよ?
あ、解らないかな・・・

例えば・・・
そうだね、僕はその ....
坂道で君の声が聞こえた気がした
いるわけないのにね
じわりと胸から広がって、体の奥の方で痛んだ
少しは慣れた
いつものことだ

気が狂いそうになるんだ
どこまで行っても欲しいものは、 ....
見渡す限り、白い世界がどこまでも続いている
ある一点にだけ古びた椅子があった
木片を適当に組み合わせた揺すり椅子
どこからか現れた白髪の老人が腰掛けた
皴枯れた手に一つだけ持つ
“色のない種 ....


つぅっとタバコ、吸うたびに
大人になると、思っていたよ
つぅっとタバコ、吸うたびに
少し汚れて、しまったけれど

んーっとタバコ、吐くたびに
あの子が嫌な、顔してさ
んーっとタ ....
ざざー、、、ざぉぁざおお!ッ、ざざー・・・

灯台のあかりと
海面を漂う点滅がそれをからかう

・・・未完の夜と女の歌を飲み込んで
  
波毎に照る浜辺の稜線は
形を変えながら怯えてい ....
特に取り柄もない私でも
唯一確実に操れる
彼の自動を奪って
私と正反対の動きをさせることが出来る

右手を上げると左手をあげ
後ろに下がると前へ進む
私が見ていないと
何をしているかは ....
冷たい空気が
そ〜っと首筋の体温を奪い取っていくような、
そんな音を
時々 彼女は吐いた

なんて綺麗な音を出すのだろう、と
僕は
少し気違いな感触を得た

彼女の音は
いつも ....
新しい扉を開けると
君がきっと溶けてしまう
かわいくて
すこしいばっているヤツだ

遅めに降った雪を
手のひらに収まるくらい
二つ丸めて
小さいのを重ねて
まーるい炭でボタンをかけよ ....
鉄を切り開いて、

飛び散る火花が停止する。

か細く宙で燃え続け

さらに点は小さく弾け

儚げに見えるにかかわらず、

芳醇に香る。

淫らな花粉が煮詰まった様に、

 ....
死のうと決めたあの日
僕は函館の深夜
朝を待つ待合室にいた
電車はもうない
待合室には他に何人か雑魚寝していた
この人たちは
そのナップザックに
人に見られたくない
何かをしまっていた ....
 あの子の瞳は遠くの方を見つめていた
 見つめ合ってはいたけれど
 その黒は、星が流れる広大な虚空よりも深く
 氷に閉じ込められたまま、燃え上がるような黒だった…

その炎に触れてしまったら ....
救われたいために
あの町を出たんじゃない
ましてや逃げたかったわけでもない
ただ、確かめたかった

私はもっと素晴らしい私に
子供の頃に憧れた大人に
じっとりと動けないような
貝殻 ....
見渡す風景は透明な水色
水の中より君を見る
舞う蝶よ
ここでしばしお休みなさい

厚いガラスに気付かぬふりで
我らはしばし寄り添おう
夜になれば
きっと境も忘れよう  ....
僕らとっくに気づいている。
都合のいい絶望まがいと、出来損ないの未来を
引き受けていた空の向こう、
「神様」は死んでしまった。

それは遥かなる昔
人が車輪や羽を手に入れた頃だろうか。 ....
夢を見ていた
都合の良い夢を
倒れた案山子

そこが滅びた都市の枯畑であろうと
雪積もる冬の崖の上でも
倒れぬ案山子

秋の稲穂は脱穀を終わり
副産物の藁で人型を編みこ ....
私の中で何かが眼を覚まし
それは動き始めている
それは触れられるものではなく
であるのに、つられて鼓動も高鳴る

長い冬を越していた
寒さに耐え、眠っていた
今、スイッチが入り
眼を覚 ....
反射する銀と、吸い込む黒、なめらかな砂漠
広大な二対の砂嵐がぶつかり
境界で色を溶かし合いながら混じり合う
大地が裂けてずれ合う様な音を鳴らしながら

二対の中央の足元、無風の空間に
黒コ ....
あぁ、この憎しみを
心に散在した斑を
いかにして叶えるか
いかにして逃げ切るか

一人遊びに
慣れすぎると
うまくいかない時
いけないなぁ

あぁ、いけないよ
 ....
あぁ、一人を恐れてはいけない
群れの中では
草の声も
月の声も聞こえまい

あぁ、一人を愛してはいけない
風の歌も
小雨の歌も
苦しくさせる時がくるだろう

あぁ、 ....
となりのこいつの名前は
なんだったけ。
東北出だとか
いってたっけ。

やけに旨そうに、ハマグリを食う。
身を口で半分にして
貝に残った汁まで
恐る恐るすする。

 ....
そこは大きな空間だった
見上げる空も、土も、地平線ですら
堺がない
白の虚構

来た。
奴が来た。
行かなきゃ。
急がなければ!

僕は走り出した
冷たい革靴の音がする
背 ....
ふれられない

それは届かない

でも僕らは知っている

その悲しさを

包み込んだと思うとなくて

忘れた頃に背後に現れ

酷い事をした時は容赦なく

眠れ ....
たくさん泣いて
たくさん怒って
もう不自由な思いはしたくはないと
彼らは必死に頑張って

今、僕達は
泣くに泣けずに
怒るに怒れずに
自由と言われる中を生きる

自 ....
僕の寝床は
三角形の屋根裏で
天窓の向こうには
お月様がいたりする

あぁ…、冬の真夜中は
きっとあの子が泣いている
あの子の湿った悲しみが
街の灯りを重くする

 ....
鳴かないカナリア
枯れた白百合
ガラスの割れた本棚
傷だらけのギター

 折れないように
 志だけは
 例え孤独が
 体に沁みても

倒れた男
撒き散らした酒瓶
涙の跡
微か ....
15の頃に父さんを亡くして
見よう見まねで金槌を継いだ
枯れ枝のような細い腕には
重すぎる槌。

鍋の打ち方なら知っていた
父さんの背中ばかり見ていたから。
銅板に振り下ろす ....
麒麟(31)
タイトル カテゴリ Point 日付
天界にいる神様へ送る地天使からのレポート:パンドラ付近の観察自由詩011/11/4 12:52
優しくありますように自由詩211/7/23 8:55
悲しみについて自由詩108/7/29 2:41
アレとかソレとか自由詩208/7/14 3:05
僕は今、それが欲しい自由詩108/7/14 2:16
黄昏の坂道自由詩008/7/11 3:47
色のない種自由詩108/7/11 3:46
初夏の白昼自由詩208/6/9 3:50
初夏の曖昧自由詩108/6/9 3:25
影遊び自由詩2*08/1/30 2:46
こおりの音自由詩008/1/24 3:47
雪だるま自由詩4*08/1/23 18:47
黄梅自由詩1*08/1/21 23:54
死のうと決めたあの日から自由詩2*08/1/15 2:30
「遠くの方で燃えている」自由詩7*06/7/30 3:24
シークワーサーの缶チューハイ自由詩2*06/7/28 2:37
水槽の魚と夜の蝶自由詩5*06/7/24 2:36
神の死骸がもたらした問い自由詩106/3/28 1:45
案山子の魂自由詩406/3/26 1:29
春の悪魔自由詩106/3/24 2:04
銀と黒と砂嵐の番人自由詩106/3/24 2:01
狂う日自由詩106/2/10 3:04
一人を愛する人自由詩106/2/10 3:04
くだらぬ日自由詩006/2/10 3:03
追われるもの自由詩106/2/6 23:05
忘却の黒自由詩206/2/5 0:09
自由ってなんだ自由詩0+*06/2/2 4:13
夜の砂金自由詩306/2/1 16:30
鳴かないカナリア自由詩206/1/31 2:49
若き金物師のプライド自由詩206/1/31 2:05

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