☆石原吉郎「若い人よ」の場合
私はちがうのだ若い人よ
私はちがうのだ
私の断念において
私はちがうのだ断念への
私の自由において
堤防はそのままに
堤防であり
空はその ....
たいていの朝やとんでもない夜中に変なひとはやってくる。
律儀に戸を叩いてくるのだが、むろん叩く必要などない。
彼らは壁を通り抜けるし、それを生業としてる。
今日もなの、とわたしがたずねるとこ ....
☆山中散生「JOUER AU FEU」の場合
いま私の手もとに「JOUER AU FEU」という一冊の詩集がある。このタイトル、外国語なので、もちろん読めない(笑)。が、検 ....
原口氏の詩集を拝受。さっそくというにはかなり遅ればせに手に取った。タイトルは『声と残像』。一読して戻ってきてみると益々その感を強くするが、このタイトルは暗示的だ。暗示、というより過剰でさえある複数の意 ....
以前やませば(山田せばすちゃんのこと)とメッセで話していて、たもつさんの詩とやませばの詩の違いは、たもつさんのほうがマジメそーに見えることだと私は言ったが、よく考えればちょっと違うな。やませばの詩には ....
☆小山正孝「倒さの草」の場合
草むらに私たちは沈んだ
草たちは城壁のやうに私たちをくるんだ
倒さの草たちのそこの空に白い雲が浮んでゐる
青ざめたほほと細いあなたの髪の毛と
草 ....
繁華街、
昼夜問わず、平日休日問わず、にぎやかなもんだ、
なんで学生が昼からこんなところにいるんだよ、
フリーターもいるし、リーマンもいる、
それをみて思う、
これは重大な事実だ
もし ....
「痛い!」
と言いながら、半泣きの少年がいた。名はトキ。
トキは今日、長老のコオリの家を訪れ、掃除の手伝い。
手伝いと言うよりも命令で働かされていた。
コオリは年齢が百歳ぐらいの頑固ジジィ ....
勇気のある少年は泣き虫で、喧嘩も弱かった。
しかし、その少年は12人の賢者と出会い、
はてしない旅が終わり、新しい道を歩むことになった。
この話はまだ 時 を知らない 無時(むじか) と言わ ....
☆清岡卓行「子守唄のための太鼓」の場合
ご要望にお応えして清岡さんでいきます(笑)
と決めたものの、待てよ、そういえば、この詩人の作品、まとめて読んだことがないのでは ....
まずは詩をひとつお読みください。
著作権は切れております。
***
「琉球娘仔歌」佐藤惣之助
その黒髪の上(へ)に瓜籠やのせて
その黒髪の上に仔豚やのせて
紅藍(べに)の花よま ....
T.S.エリオットは「アーノルドとペイター」という評論のなかでペイターの『享楽主義者メイリア
ス』について、
「その内容は古典学教授の学識や感じやすい観光客のイタリー印象や礼拝式に対 ....
そういえば私は批評を読むのが好きだ。詩を読むのが苦痛になりかけているとしても、批評を読むのは苦痛ではない。それは私にとって快楽だ。みつべえさんの批評を読んでいて、思い出した。私は、いい詩を読みたいなあ ....
(たもつ氏作「透明人間と」に寄せて)
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=271&from=listdoc.php%3Fhid%3D42%26from ....
☆北園克衛「花」の場合
雨の音とともに
黄梅が匂ってきた
風さへつのり
夜がふけていった
ひとり
詩集をひらき
友の詩を
すこし読み
菫さく野をおも ....
端的に言って金と暇がない。頭にくるほどない。ないのだが詩を読む。寸暇を惜しんで読む。詩も書かずに詩を読む。最近ほんとにほとんど詩を書いてない。とゆーか、書けない。ここに投稿してる私の詩は古いのばっかだ ....
ペイターはヴィンケルマンの人物像について
「そこにはいつも、何か新しいものを発見する願望よりも、失ったものをもう一度
手に入れようという憧れがあるように見える」
....
Fiorinaさんや原口くんや山田さんの後塵を拝するつもりは全然なかったのだが、たまたま私事が一段落して現代詩フォーラムに来てみたら、みなさま方の力作がありました。
Fiorinaさんは「批評」 ....
山田でございます。
さて今回のお題は「酷評を超えて」お前が言うなというディスプレイ越しの突っ込みの罵声やら果ては手近なものを投げてぶつける皆様のお姿が、なにやらこの耳に聞こえ、はたまたこの目に浮かぶ ....
人は
食べ物の前に
素直だ
中年男性が「ママ」と呼ぶときには
わびさびがある
子供は
赤い服だけ着てりゃいい
小学6年生
これは、私にとって、2番目に友として好きな奴の話である。
もう、感覚がおかしい!今から話す事は本当の話である。ではどうぞ!
友「ジェリー(ゼリー)食べようぜ!」
私「何?突然? ....
☆佐藤惣之助「燃ゆる町」の場合
この作品は彼の第2詩集「狂へる歌」のなかの1篇です。
見よ、冬の強い夜明けを
彼女はとび起きた
これが出だしの2行。「 ....
「月と火星が何万年かぶりにデートしてる夜に
そんな話するの、やめようや」
都心から一時間半
駅前にコンビニは一軒
周りは畑というこの駅にも
タクシー乗り場があるのだが
終電まではほとん ....
私のこんな人生 みんなには、たぶん味わった事ないだろう
小学3年生
当時の担任の先生が黒板に書いたことが忘れられない。
時間割
算数・国語・体育・・・・
持ってくるもの
じょう ....
また別の日。落ち着かない日。食べる予定じゃないのに、食べたり。一日三食のはずが食べなかったり。する。医者は言う。ホルモンがバラバラだと。噺家ならば、私を、焼き肉屋となぞかけするだろう。
小説を読む。 ....
私のこんな人生 みんなには、たぶん味わった事ないだろう
小学1年生
好奇心でいっぱいの1年生。今日は初めて、一人でお買い物。
頼まれたのは、しょうゆと肉!でも、思いもよらぬ方向に!!
母 ....
あきらさんの問いかけ
{引用=
作詩は若葉マークの身の上ですので、これから書いていくにあたり、技術上の約束事や注意点などについて知りたいのです。
現代詩も ただ自由に書くというわけにはいきません ....
『ルネサンス』の「序論」でペイターは「美は、人間の経験に付与される他のすべての性
質とおなじく相対的で、その定義は、抽象性を増すのに比例して無意味、無用となる」と
言う。そして「『対象をあるがまま ....
{I=片野 晃司[10/4 22:37]} では、「置き場」たもつさん。
{I=山田せばすちゃん[10/4 22:38]} いいですね、これ
{I=山田せばすちゃん[10/4 22:38]} 問題 ....
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さて、真摯に強烈に問い続けるという姿勢を堅持するというのなら、前回私自身が書いた次のような部分は、それこそ捉え返されなければならないだろう。
もちろん私は、北川のいう「 ....
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【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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