行きかう人でごった返す午後の駅。彼は広げたダンボールに座って柱に背をあずけていた。先ほどから、そばに転がっているペットボトルのキャップを指さし、その手をしきりに上下させている。どこかで叫び声が上がっ .... 正直、やたらめっぽう書きなぐった文章で、前に進んでいるのか、後ろに進んでいるのかが、見えづらくなる。

ジム・ジャームッシュの傑作「ナイトオンプラネット」のように読んでいただければ、こちらとしては ....
*書いているうちに話が段々込み入って如何にも「哲学」っぽくなってしまった。
どう纏めて良いか分からなくなってしまったので、とりあえず「レジュメ」的に投稿して、日常的な観念に引き戻して考え直す作業は次 ....
弱肉強食であり、利害計算である「存在」(生)。レヴィナスはそれとは「別のあり方」(「存在の彼方」)を捜し求める。「それにしても、存在とは他なるものとは一体いかなるものなのか」(p20)。

と ....
「責任を負うということは、『言いたいこと』が本当は何なのかもう一度考え直すことである」、それがレヴィナスのいう「責任」ではないか、と先に推測した。
「責任」は<語ること>である、とそう本文には記され ....
僕の正義とは何か?

{もし私が一人の心の傷を癒すことができるなら
私の生きるのは無駄ではない
もし私が一人に生命の苦しみを和らげ
一人の苦痛を覚ますことができるなら
気を失った駒鳥を
 ....
哲学を、多様な光を乱反射する「プリズム」に例えたのは、ドイツの左翼思想家テオドール・アドルノであった(「否定弁証法」より。木田元他訳、作品社、1996年、74ページ)。プリズム。それは見る角度によって .... 光に照らされた物体は、色彩を帯びることにより、それらの意味は四方八方へと広がる。赤が好きな子がいれば、赤は喜びの意味を持ち、赤が嫌いな子がいれば、赤は嫌悪の意味を持つ。

だが、赤は、光の反射によ ....
さて、レヴィナスの議論が、「弱肉強食の『生』」ではなく、それとは「別の仕方」を提示しようとするものであることを先に確認した。そして、その「別の仕方」とは、祈り、即ち「幸あれ」という、生への肯定の言葉で .... 「戦争」という過激な言葉に導かれて「存在の彼方へ」というこの本を読んできた。まだ始まったばかりであるが、語り手であるレヴィナスが持ち出してくる諸概念は、余りにも、特殊な、常軌を逸した言葉であるように見 .... つまりは、たくさんの言葉が、ひとつの言葉を邪魔するのだ。そして、ひとつの感情が、たくさんの感情を邪魔するのだ。現実世界において、行為がそのすべての表象を定義するものであれば、言葉は感情の行為となる。言 .... ・文章を書く基本原理として文法があるのではなく、私達は文法によって書かされているということに自覚的であること。
・明治期からの文法研究は、国学の文法研究をベースとしながら、バックボーンに西洋文法の体 ....
詩の批評って難しいですね。感想なら言えるんですけど、批評となると戸惑ってしまう。
批評されるのは嫌!って思っている人もいるでしょう?そんな人は酷く傷つくんじゃないかと思って。批評って言うのは、上手な ....
私は「存在の彼方へ」という書物は、宗教的な思想内容を、哲学の用語で叙述したもの(即ち神学)の書物だと思っている。「存在に感染せざる神の声を聴くこと」という前書きの言葉は先に引用した。仮にここでいう存在 .... 【シーン1】
舞台は海外。時代は現在。学会の会場のようなところ。会場は満員。夜。カメラはまず会場を俯瞰し、それから屋根に近い高く大きな窓へ。その窓を外側から割って、光り輝くような女性がスローモーショ ....
私が愛読している本の一つに、フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの「存在の彼方へ」という本(講談社学術文庫、合田正人訳。1999年)がある。

かなり異様な文体で書かれた著作で、明確な言葉の定 ....
再び、言葉へ思考を還そうと思う。

言葉の限界性と、想像性。それはその言葉のみにしか持ちえることはなく、また同時に各人それぞれに持ちえた、物語である。幾多のバリエーションと、それだけでしかない唯一 ....
人間は人間を超えてこそ人間となる。

ニーチェの超人思想だ。超人思想はその思考をとめることなく突き進み、やがて、永遠回帰説へとたどり着く。
すべての物事は、すべての物事そのものであり、それ ....
まれに評論というものを読む。
手元の辞書によると、評論とは「(専門の分野や社会の動向などについて一般読者を啓発するために)自分の意見を加えながら解説すること(したもの)」らしい(三省堂新明解国語辞典 ....
もし、今手元に地図があるなら開いてみてほしい。
そこに書かれたものは、個人的熱を奪われた、僕らの住む地球が描かれている。
それを眺めても、誰も涙を流すことはない。
名前さえ奪われた建物の群れが、 ....
詩とは何か、と考えることは、無限に循環する出口のない問いであるから、しばらく措く。
では、いわゆる「詩の言葉」とはなにか、について考えてみよう。
もちろん、「詩」専用の言葉があるわけではないし、日 ....
「読み」の中に批評行為自体を含み込んで「読み」が実践されている過程を運動としてとらえてみる。
ここには、批評する者、批評される者、そして批評されるべきテクストが存在している。
批評する者はある種の ....
とりあえずここで、書かれた詩作品は、それを書いた作者とは一旦切り離されたものであると考えよう。もちろん、現実にその詩を書いたのはまぎれもなく作者であるし、作者は思いつけばいつでも書いた詩を書き換える・ ....  ゆうなさんは、いつもと同じ道を歩いているはずでした。
 だから、いつのまにか、自分が見たことのないところにいるのだと気がついたときには、本当にびっくりしました。
 ゆうなさんは困ってしまいました ....
父親は
欲しがった

 口答えしない
 言う通りに動く、そんなコドモ


僕は
口答えするし
言う通りに動かない

 だから「失敗作だ」と言われた


悲しかった
だけど ....
是がまあつひの栖か雪五尺


いつだったかなあ、もうずいぶん昔の話。
ある年の二月頃、私は列車にのり、信越本線をどこかへ向かっていた。
そのときの気持ちを詩にたとえると、

列車よ、俺を ....
 負け犬の夢を見ていた。そいつは私で、私はそいつだった。惨めな悪感情が私のうちに渦巻いていた。自己を対象化しきれずに、半端な逃げ道を見出したのだろう。それにしても、まだ覚めないのか、私は。

 犬 ....
 言葉を綴るのに、少し離れていたので、伝えたいことが伝えきれるかわかりません。だから、思考の順序がバラバラになっちゃうと思うのですが、ちょっとだけ僕に時間をください。


 なんという寺だったか ....
 黒というよりかは藍色の夜空を羽虫が通過した。深夜のコンビニエンスストアー。壁面ガラスには黒い点が、わさわさしている。ため息をつきながら、私はキンチョールの煙をその点々に振りかけていく、そうして落ちて ....  脳が震える大音量のロックをヘッドホンで聴きながら、通学電車のシートに座っていた。自然に足がリズムをとる。目を閉じると、自分がステージに立って歌っている光景が浮かんでくる。唇を軽く開けて息で歌う。一曲 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
城之崎二手次...204/8/3 22:30
純粋正義への架橋20チャオ004/8/3 7:10
自由意志と責任−「存在の彼方へ」を読んでみる7もぐもぐ004/8/2 21:42
「割り切れなさ」と懐疑論−「存在の彼方へ」を読んでみる62*04/7/31 15:36
「何故人を殺してはならないの?」−「存在の彼方へ」を読んでみ ...1*04/7/30 17:34
純粋正義への架橋19チャオ004/7/30 9:09
言葉と責任−「存在の彼方へ」を読んでみる4もぐもぐ1*04/7/29 17:51
純粋正義への架橋18チャオ104/7/29 8:40
祈り−「存在の彼方へ」を読んでみる3(2)もぐもぐ1*04/7/28 18:11
祈り−「存在の彼方へ」を読んでみる31*04/7/28 13:13
純粋正義への架橋17チャオ004/7/28 7:57
言語解体と凶暴化計画のための箇条書き。[group]ななひと604/7/28 1:14
詩の批評全般に感じること佳代子004/7/28 0:25
「存在の彼方へ」を読んでみる2もぐもぐ104/7/27 18:44
多重化してゆく夢の記録佐々宝砂2*04/7/27 13:31
「存在の彼方へ」を読んでみるもぐもぐ2*04/7/26 20:18
純粋正義への架橋16チャオ004/7/26 7:29
純粋正義への架橋151*04/7/25 9:28
「評論」と「批評」ボッコ004/7/24 22:27
純粋正義への架橋14チャオ1*04/7/23 19:39
詩の言葉と拘束具[group]ななひと204/7/22 2:13
「批評」という運動が体現する解釈の現場[group]204/7/21 22:11
詩を読むこと=読まれること−幸福と殴り合いの[group]504/7/21 7:32
童話「なないろのつる」チアーヌ2*04/7/20 21:13
即興智之004/7/19 18:47
風のオマージュ 番外編みつべえ104/7/19 7:44
生田104/7/16 21:59
ヒデキチサイコーポロリ104/7/15 0:34
羽虫生田804/7/12 11:51
城之崎二手次...004/7/10 12:12

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