夫と出かけると、いつもこうだ。レストランでバカ笑いをし、電車で大きなゲップをする。昔からまったく変わらない。本人が気にしていない分、横にいる私が余計にはずかしさを感じなければならない。だから復讐して ....  その日本人形は昔から家にある。しかし、それで遊んだ記憶はない。母親になった私は、時おり娘を連れて、母がひとりで暮らす実家へ行く。そのたびに娘はその人形を持って帰りたいという。娘には甘い母だったが、そ ....  三年前、僕は女になりすまして出会い系サイトに登録するという遊びをしていた。暇な女子大生という設定に、何十人もの男がくいついた。適当に相手をしたあとで、「言い忘れてたけど、俺、男なんだよね」と打ち込む ....  小学三年生の僕は、あの日塀の陰からそれを見ていた。近所に人通りのない裏道があり、そこのマンホールの穴に見知らぬおじさんが糸を垂らしていた。時おり引き上げては何かを取り外しているようだが、僕がいたとこ .... 正義の絶対的な意味とはどこへ導かれていくのか。

第二次世界大戦下の日本はひとつの「悪」を形成した。だが、それは「結果」のもたらす「悪」であることに誰もが気がついている。だが、それを口に出すことは ....
{dl}
{dt}いとう [23:02:23]{dd}いどー。
{dt}枕元京平 [23:02:34]{dd}イドー
{dt}片野晃司 [23:02:44]{dd}はやいないとうさん^^;
{ ....
 詩をやっていこうと思う方は、本来「本を読むこと」が好きな人が多いです。それなりの向上心と努力があれば、関わってゆけるでしょう。
 ところが私は、本を読むのが大変苦手で、特に詩や小説、文学を読むこと ....
ひとつの詩がある。
そこにはひとつの限界がある。
そこにはひとつの宇宙がある。

だが、それはすでに記され、過ぎ去った物だ。詩が詩を描くものと同じく、変化し続けることは出来ない。詩は永遠を手に ....
 むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんがいつものように山へ柴刈りに行こうとすると、おばあさんに呼び止められました。「前々から言おうと思っていたのですがね。いつも ....  河川をまたぎ、田んぼを抜くように鉄塔の並ぶ、その先には落陽。送電線に断ち切られた風、その名残がマリンスノーのように降り積もる。
 十五で姉やは嫁に行き。橋げたに腰かけ、口ずさむ童謡の一節の続く歌詞 ....
ひとつのテーマにこだわって、いつ終わるか分からない文章を書き始めて、11作目になりました。頭の中に完成されたひとつの確信が、ひとつの仮説の域を飛び越えて、現実の物語性を帯びることが出来るまでは、この文 ....  幼い頃、内緒で乗り込んだ父の船が海賊船に襲われた。金品とともに連れ去られた少女は、海賊船の船長の娘として育てられた。十年後、たくましい海賊になった彼女は、死んだ船長の跡を継いだ。その夜、彼女の船は海 ....  夜。妻殺しの容疑で指名手配されている男が、建設中のビルの中に身を潜めていた。時効まであと二日という時に、隠れ住んでいたアパートが警察にばれた。間一髪で部屋から抜け出し、ここへ逃げこんだ。腕時計を見る .... 世界の決定化、断言する正義はひとつの個人的な世界観であり、同時に誰もが持ちえる可能性を持った世界観である。

こちらでミントさんの詩を拝見させていただいた。今回、引用させていただきたいと思う。
 ....
 いつも紳士を気取っていた男が彼女の誕生日にプレゼントしたのは、自分が使っていたパソコンだった。ネットで手に入れた大量のエッチな画像や動画は、すべてCD‐Rに落として削除した。消し忘れがないかどうか、 .... 色彩は光の反射らしい。ということは、色彩を放っているのは光であり、物ではない。物は、色彩の可能性だけしか持ちえていない。

まったくの暗闇の中で、それらの真実の色彩は表象する。そこで唯一、闇でない ....
皆さんのような詩人のかたがたなら、必ずしも一度は体験したことがある、言葉と、感情の決定的な違い、いったいそれは何であるのだろうか。

「言葉の限界が世界の限界だ」とヴィトゲンシュタインは言った ....
 付き合って六年になる彼女は、背が高くて頭がいい。僕にはもったいないと思うが、結婚しようとは思わなかった。そうしてまた一年が過ぎようとした頃、彼女が交通事故にあった。生活するのに車椅子が必要な体になっ .... 純粋正義への架橋と記して七作書かせてもらった。
結局、四方八方に散らばせて、そこから徐々にまとめていこうとしたが、まだ広がりが足りない。
僕はそこで、決定的な一打を僕に与えようとして、決定的な言葉 ....
 一階に降りるエレベーターが突然止まった。青年と老女が閉じ込められた。青年は緊急連絡のボタンを押したが通じない。ふと二人の視線があった。背の高い青年と上品な老女。青年は、かなり年上の女性が好きだった。 ....  ぽこぽこ。と気泡が浮いていく雨の日の窓拭き。はいつまでも終わらない雑巾がけに苛々して爪先で突いたガラス。に途端現れた大きな目玉に窓拭きは睨まれ。窒息。するかわりに、するする。と咽元につっかえた釣り糸 ....  ワールドカップ初戦を明日にひかえた午後。学校から帰った僕は、あわてた様子の母に連れられて応接間に入った。ソファから立ち上がってあいさつをしたのは、サッカー日本代表の監督だった。驚いて言葉も出ない僕に ....  深夜。夏子は健二の写真を見ていた。二人はあまりにも似過ぎていた。でも、やはり健二でないとダメだ。今さらと思われてもいい。携帯電話の画面に健二の番号を出す。一度だけ。これに出てくれたら、やり直してくれ .... 果たして僕らに正義は可能だろうか?

メルロポンティーからの引用

{人間的世界とは開かれ、未完成なひとつの体系であって、世界を不調和に陥れかねないその同じ偶然性が、世界を無秩序に絶望すること ....
 駄菓子屋のおばあちゃんは、いつも居眠りをしていた。だから子供たちによく万引きをされた。ある日、閉まった店の戸に、閉店のお知らせと書いた紙が貼られた。子供たちはみんなが万引きをしたからつぶれるんだと思 .... 無限小数が、当たり前のように存在するこの世界。
ひとつのものを、三人で分けるとき、量的に均等に分けることは不可能であるという表現。
はたして、本当にそうなのだろうか?
ひとつのものを、二人で分け ....
レディオヘットの「2+2=5」からの引用
 
 {君はそこで夢見てられるのか?
 世界に秩序を取り戻そうと思うほどに?
 僕は永遠に家にこもっていよう
 いつだって2たす2が5になるような場 ....
はじめに

話し合いの仕方、を、考えてみる機会があったので、考えてみた。
否定しなければ、議論ができないなんて、さみしいので、
うまい話し合いの方法はないものか、なんて。
『話し合いの仕方、 ....
 一時期、詩の投稿サイトに出入りしていたことがある。
 自作詩を投稿し始めたのと同時期であったのと、そのサイトの趣旨として「鍛錬」があげられていたこともあり、相手の詩に感想だけではなく、質問もよく書 ....
 こどもたちの歌声が聞こえてきた。めだかの学校だ。この公園にテントを張って一ヵ月。他のホームレスとも仲良くなった。そうっと覗いてみてごらん。遠足だろうか。俺にもあんな頃があったんだな。そうっと覗いてみ ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
城之崎二手次...504/7/7 10:48
004/7/6 11:37
104/7/5 18:56
304/7/4 20:57
純粋正義へ架橋13チャオ004/7/4 10:11
リアルタイム会議室ログ7月4日片野晃司604/7/4 0:56
読書が下手でも詩が好きさ!木葉 揺15*04/7/4 0:32
純粋文学への架橋12チャオ004/7/3 14:26
城之崎二手次...104/7/3 11:45
辻が花生田404/7/2 20:56
純粋正義への架橋11チャオ0*04/7/2 17:32
城之崎二手次...104/7/2 11:48
004/7/1 15:43
純粋正義への架橋10チャオ0*04/7/1 10:30
城之崎二手次...104/6/30 18:50
純粋正義への架橋9チャオ104/6/30 12:05
純粋正義への架橋8004/6/29 13:18
城之崎二手次...304/6/29 10:56
純粋正義への架橋7.5チャオ004/6/29 0:17
城之崎二手次...304/6/28 18:37
窓拭き生田304/6/28 12:21
城之崎二手次...004/6/27 18:28
004/6/26 23:30
純粋正義への架橋7チャオ004/6/26 14:07
城之崎二手次...404/6/25 18:21
純粋正義への架橋6チャオ0*04/6/25 11:48
純粋正義への架橋5004/6/25 11:29
なんとか言え。じゃ、言いたくも無い。クローバー7*04/6/25 0:59
online text 主に批評について。生田204/6/25 0:56
城之崎二手次...204/6/24 10:59

Home 戻る 最新へ 次へ
228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 

【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.55sec.