とにかく、物事を隠したがる性質があるようだ。でけど、やっぱり、何かをあらわしたい。しかも正確に。でも、結局は、正確に表そうとすればするほど、僕のつたない文章はどこかで息切れしてしまう。
文章が硬い。 ....
批評、なのだろうか、私は、だって感想と批評の違いなんかわかりゃあしないんだ。いっちゃえば付属された文でさ、パロディだって笑われそうなさ、批評も作品だなんて怖くていえやしない、そんな弱気ささ、若い恋の ....
「ピピピピ・・・」目覚ましの乾いた電子音が響いた。AM4:30。
白夜とはいえ外はまだ暗く夜の気配に包まれていた。ベッドからのそのそと起き出し、
冷たい水で顔を洗い無理やり目を覚ます。
デナリ ....
僕が、小学校入る前のこと。僕が、ずっと子供で、おとながずっとおとなだったころ、道端に、倒れたちょうちょがいた。僕は、ふと目を止めて、立ち止まって、ちょちょをすくい上げた。ちょうちょは、力なく羽を二、三 ....
下腹とは禍福である。禍福とは糾える縄の如しであり、それはまた人生である。
人の下腹は人によって違う色をしている。顔が表の人生を映すとすれば、下腹はいわば隠しどころであり、当人が目を向けない人 ....
浅黒い顔を青白くさせながらハヌシは言った。
「マングース狩りに同行してもらえませんか」
チャールズ=シン・ハヌシはインドで先祖代々蛇遣いを生業とする一族の末裔であった。今では宮古島でガ ....
『愛』と言う名のエゴで、ずっと彼女を縛り付けていた。
この世から、解き放つことをしてあげられなかった。
彼女が亡くなってから、三年半。
ボクの髪は伸びつづけ、思いは強くなっていった。
周りを見 ....
誰かを待つ。それは、単純な行為ではない。「待つ」行為は対象がなければ成り立つことができないのだ。
もし愛がそこにあるなら
一時間待つのも長い
もし最後に愛が報いられるなら
永遠に待つのも短 ....
ケーキにしようか、父の好きなようかんにしようか。
彼女は朝からそんなことを言って嬉しそうに笑っている。今日は彼女の父親の誕生日だという。祝うほうも祝われるほうもそこまで意識しない年齢だと思う ....
ぼろぼろに傷ついた心を認めてしまったら、頭が壊れそうで、心がちぎれてしまいそうで生きて行けないから。感じる物全てを凍らせた。卑しすぎて、悲しくて、何も出来なくなる前にバンドエードで覆って見えなくする。 ....
刺繍がいい。輪郭を隈取ってから、鎖のような針目を重ねて面を埋めてゆく。糸の光沢は緻密で重く、かさぶたのように薄く盛りあがる。色彩の濃淡を綾目に託す刺しかたではない。絵模様のひと色いちまい毎、面と面を ....
キリキリと身をよじり、昇っていく火の玉を見ていた。咲くべき紺碧の夜空に呑みこまれた花火を見ていた。立ち尽くしたあぜ道をすぎる風は焼けた肌を撫ぜ、髪を揺らし素知らぬ素振りで消えていく。空を仰ぎ見ようと ....
読もう。というのは結論ではありますが、その前に私的事情を・・・
ワタクシ、恋愛と読書がドクターストップになった女でございます。
「恋愛は分かるけど、読書!?」という声が聞こえてきそうですね。
二 ....
そういえば、こないだ初めてブルーノート東京に行ってきた。
僕は24歳のフリーターだから、あんなとこ場違いもいいところだ。下北沢シェルターで跳ねてればいい位なのに。
それでも、すごく好きなピアノトリ ....
僕は右利きだから、きっと、左手を怪我したのなら「よかった、利き手じゃなくて」って言うだろうと思う。
僕の左手は、マイクロフォンも握らない。
僕の左手は、ギターを握ることもやめてしまった
僕の ....
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{dt}片野晃司 [23:21:54]{dd}凪いだ8月/霜天
{dt}結彩 [23:22:51]{dd}描写が凄く、綺麗ですよね。
{dt}片野晃司 [23:23:40]{dd}終戦 ....
物を書き続けるという行為は、嘘をつきつづける事と同義なのだな、と思う。
もちろん、嘘というのはものの例えのひとつである。けれども私は嘘をつき続けるつもりで、物を書き続ける。
web、いや、殆 ....
点は、よく見れば丸であった。角度を変え見ても丸は丸だったから、実は球に違いなかった。この詐欺師め。
完全な球体がありまして、その内側は継ぎ目も傷もない鏡張りであります。もちろん光がありません ....
昨日いい話聞いた。
ある人は、自分を捨てた親を憎んでいたらしい。捨てられた憎むしね。当然だと思う。で、それを聴いたある人がこんなこと言ったらしい。
「今まで生きてきて、やっぱり幸せに感じたこと ....
昔女友達とお茶してたときに、その子が溜息をつきながら俺に聞いたことがある。
「アバンギャルドって何語か知ってる?」
「へ?」
「アバンギャルド」
「フ・・・フランス語」
「やっぱりねぇ。。。 ....
空手家で、昔天才として名を売った人がここ最近負け越してるらしい。
その人は「勝利じゃなくて、勝敗が欲しいのだ。だから僕は挑戦します」といったらしい。
その話をしてくれた後、僕の友人は「それに習 ....
また、曲名をパクッた。でも、仕方がない。てか、俺は、連作しか書けないみたいじゃない!
でも、今、僕の隣にはギターを抱いて寝ている友人がいるんだ。しかも、昨日の夜、スメルズを弾いて寝入った男が。
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祖父が死んだ、あの日
ボクは、何事もなかったようにいつもの日常を
過ごした
ボクが知らない、どこかで新たな命が誕生した
人にとって理想の体形ってどんなものだろう。
僕は、どうしても痩せ型の体形だ。ごはんを極端な食べ方するし、動くし。無駄に引き締まった体だからよくみんなに過保護にされる。
大体、年下の女の子に「私 ....
昨日は変な日本料理店へ行ってしまった。いや、場所が違うだけで実はとても普通な店
だったのかも知れない。
暖簾をくぐってその店に入ると「いらっしゃい!」と、人の良さそうなおやじと茶髪で
若そう ....
昔、陸上部だったせいか、走るのがすき。しかも、すごく長い距離。歩くのもやになっちゃうくらいの距離。
そのときはすごくつらくて、泣いてるんだけど、あのときの気持ちを味わいたくて、また走り出す。マゾだと ....
最近友人に本を貸すと「難しい」とよく言われる。どちらかといえば堅い本であることは確かだけど、わかりやすい本であると思って貸すことが多い。
「読む気ないんじゃないの!」と最初は思った。周りは本を嫌うや ....
見開いたノートに二本の線を交互に書き伸ばしていた。線が交わることのないように気をつけながら。常に、今、線の先、点をみつめながら。どれだけの遍歴を経ようと、点のみをみれば、もう片方が向かい側に見える。 ....
これまでレヴィナスの宗教哲学としての側面を指摘してきた。
「存在(生)」=「戦争(闘い)」と捉えるレヴィナスは、それに抗する「存在の彼方」を探し求める。そしてそれは、「宗教」の形で獲得されるものなの ....
正義を知ることはできない。いや、すべての言葉のにおいて、すべての意味を捉えることはできるはずもない。かといって、それらを放棄することはもはや、言葉を使わないことと同じだ。
愛してるという言葉を何 ....
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