高温のベランダ。光が照らす形。光に溶けていく体。ここから先へはいけない。夜が待っている。
蛙は水田で鳴く。鳥は空で鳴く。人は蛙と鳥のあいだで鳴く。ここから先へはいけない。朝が待っている。
芸術 ....
ドーナツの真ん中の穴から友人のAさんが訪ねてきた
「どうもどうも」
いやなに ちょっと暇だったもんだから
Aさんはドーナツの真ん中の穴から
ずかずか部屋に上がってきた
時々こうやって突然 ....
別格で、ほとんど崇拝に近いほど好きな岡崎京子だが、完全読破はしていない。『うたかたの日々』と『愛の生活』で躓いている。もう「年単位」の躓きだ。どちらもすでにラックで鎮座しているのだけれど。
そ ....
誰にでも出来るって思ってた。
みんながやってるって子供は親にそういってせがむ。
実際何人の子がやってるんだって聞いた。
そしたらたいていの子供は黙り込む。
みんなという抽象的な表現にとらわれて ....
さて、私が何かに執着しているということだけが手詰まりの中で唯一リアルなの
であろう。それは大した事でなく、平凡なことだ。きちんと家からバス停までの
道のりをほぼ決まった時間に歩いているのと大差ない ....
なぜ、レビューを書くのに緊張しすぎるのだ?
変に力が入りすぎる自分をなだめつつ、ついに行われました:
新宿スポークンワーズスラム(SSWS)、グランドチャンピオントーナメント。
「何〜?18 ....
【カントウタンポポ(Taraxacum platycarpum Dahlst.)】
タンポポという名前はどこから来たのでしょう?
漢名の「蒲公英」の別名に「孛々丁菜」というのがあって、それ ....
言葉に魅せられている。
こうやって言葉を残している。
言葉に正当化されている。
いやだ。
もういやだ。
起きあがると 頭痛ときみと。
すっとぬけるような痛みは鼻をさし、
無意味な液体が
....
ここにいてほしいです。できればそっとくちづけてほしいです。そのタイミングはあなたにお任せします。わたしには芸はないのですから。
手をひくのがあなたでもわたしでも構いません。この日差しのせいで汗ば ....
今日は私と彼の結婚パーティー
私も彼もとてもたくさんの人に招待状を出した
なのに私の友人は誰も来なかった
唯一来てくれたのは私の七年来の友人
「一匹のトカゲ」
会場は彼の友人達で埋め尽く ....
真っ昼間の北新地を歩くのが好きだ。
北新地というのは、大阪キタの高級クラブやスナックがひしめきあう歓楽街だ。バブルのころは、それこそ“座っただけでウン万円”という店がごろごろしていたらしいが ....
日本の現代詩の中で散文詩の占める割合は、無視出来ないほどに大きい。ある程度名のある詩人たちのうちの多くが、散文詩を書いている。散文詩とはいったい何か? ここのところ、個人的に頭の中が散文的になってし ....
知り合いのレストランのオーナーシェフから聞いた話。
そのレストランの常連の客に、貿易関係の会社を経営するBさんという人がいた。Bさんには、もうじき小学校に入学する香奈ちゃんという娘さんがあり ....
第五ニューロン 「史上最悪のクソったれ」
どうも、時間の感覚が思い出せない。
いつ頃、何が、どの順番で発生したのか。
それらひとつひとつは思い出せても、全体の順番がわからない。
言い換え ....
冷静な片っぽに、感情的な片っぽ。
そして空からみんな眺めてにやにや笑ってる空っぽ。
四人まとめて苛々するね。
和美が明日の本番用のキューシートを作っていると、ディレクターの竹本が取材から戻って来て大声を出した。
「なんだよこれ?」
和美は竹本の大声には慣れていたけれど、それでも、
(デカイ声出すなよバカ ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
外出したくない気分で外出をする。街には騒音がこだましている。耳に入る沈黙は皆無で、屋内へ足を踏み入れたとしてもBGMが鳴らされている。僕はあくびをする。それから後頭部を偏執的に掻き毟り、すれ違っていく ....
わかってる。
いつかすべてが無駄だったと、
そう思える日が来る事を。わかっている。
これは裏切りの手。
わかってる。
いつもすべてが無駄だったと、
そう思え ....
「陽子、詩人と付き合ってはいけないよ」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=36052
「父さん、詩人と付き合ってしまいました」
http://po-m. ....
虫の声がそこかしこで聞こえる。透明の日の光が木々を潜り抜け降り注いでいる道を通ると、もう白いシャツはじっとりと汗で湿り出す。前髪が額に張り付くのを指で払いながら、一歩一歩前に進んでいくと、小綺 ....
彼女達の足がモデュロールを刻む。スポットライトが暗闇のステージを照らす。観客はステージを凝視する。ダンスピープル。彼女達の足が刻むモデュロール。
魅力的なのは妖艶なのか。無印の、無垢の、表情が重 ....
今日も寒い中あの人を待つ。
わたしの『シンデレラタイム』は10分間。
あの人は6年間乗り続けている“サビてかごの曲がった自転車”でくるはずだ。
今時の高校生はここまでの自転車はのりた ....
第四ニューロン 「新宿」
朝早くから、家族に嘘を付いて家を出た俺は、待ち合わせ時刻の30分前には、
新宿駅南口改札の前に突っ立っていた。せわしなく煙草を吸い散らかす。
どうでもいい話 ....
カミサマって野郎がいるんだとしたら、其奴はとんでもなくイヤな野郎だな。
人間ってのが後悔するのを見て、楽しんでやがるんだ。
何故かって?後悔してるんだよ、人間なんつーモンを創っちまった事をよ!
....
形状と言えば、影の淵の庭に続く、丸みを帯びたプール。死んだ水滴の集まる、丸みを帯びたプール。
形は、そこに記されている。それが見えなくとも、匂いで分かる。影の、淵の、庭のような匂い。それらの形は ....
目眩のような雨が降り出した。
六月のある日、窓の外を眺める夕暮れも近い時刻、私はふと空を見上げた。
幸せだ。ふと口をついた言葉に息を呑む。
本当にそう思うの?自問自答しながら部屋をぐるぐ ....
私は毎年決意します。
「来年の夏こそは、彼氏と一緒に祭りへ行くぞ!!」と。
けれど、それはいつも決意だけで終わってしまうのです・・・。
「来年の夏こそはっ!」
「あぁ・・・・今年も・・友達と祭 ....
当たり前のことだけれども、ディズニーランド(以下TDLと略)には、ミッキーマウスがいる。今では誰もが知っている話だが、あれは「本物のミッキーマウス」なのであって、決して人が中に入っている着グルミでは ....
この間、地下鉄の中で興味深い光景を目撃した。
小学校の2、3年生ぐらいの男の子と女の子が、仲良くシートに腰掛けていた。二人はどうやら付き合っている(!)らしく、今度の日曜日にどこにデートに行くか ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル
投稿者
Point
日付
光の声、闇の声。一つの声
チャオ
4*
05/7/19 16:38
私の友人
スプートニク
3*
05/7/19 12:46
書評: 『リバーズ・エッジ』/岡崎京子
mana
6*
05/7/19 8:21
あの子の勘違い
midori
1*
05/7/19 3:09
書く動力 10
Dr.Jac...
1
05/7/18 23:40
SSWSグランドチャンピオントーナメント
木葉 揺
7*
05/7/18 21:18
たんぽぽ考
[group]
たりぽん(大...
7*
05/7/17 23:15
apple tea
midori
2*
05/7/17 21:56
そっと
〃
3*
05/7/17 2:06
トカゲと私
スプートニク
3*
05/7/17 0:48
北新地エレジー
大覚アキラ
6
05/7/16 10:32
散文詩に梱包されて
岡部淳太郎
18*
05/7/16 0:01
空っぽになる
大覚アキラ
6
05/7/15 10:58
記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」
[group]
虹村 凌
2*
05/7/14 19:53
「 四人囃子。 」
PULL.
2*
05/7/14 13:42
ミッキーマウスの中身 2
チアーヌ
4*
05/7/13 19:56
詩と“私”を切り離せ。
大覚アキラ
61*
05/7/13 17:38
フリースタイル4(たとえばカフェの一席で、もしくは私鉄の一席 ...
チャオ
1*
05/7/13 15:26
SATP.Vol.5「 わかってる。 」
PULL.
3*
05/7/13 11:35
「陽子」さんへ (N哉さんの詩を読んでの感想文)
[group]
ベンジャミン
7*
05/7/13 6:45
夏の日 一
龍二
3
05/7/13 4:23
フリースタイル3 (ダンスピープル)
チャオ
2*
05/7/12 19:44
10分間のシンデレラタイム
淀君
1*
05/7/12 5:02
記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」
[group]
虹村 凌
3*
05/7/11 22:34
短編小咄「常連客」
[group]
〃
1*
05/7/11 21:36
銀色のコップ
チャオ
2*
05/7/11 16:37
幸せのにおい
Ree.
2
05/7/11 12:53
来年の夏こそはっ!
天使
3
05/7/10 19:28
ミッキーマウスの中身
大覚アキラ
11
05/7/10 13:47
短命の時代がやってくる
〃
4
05/7/10 13:25
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【散文(批評随筆小説等)】
散文詩は禁止。
散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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