氷がはった広い水たまりの上にいた。
ボクはまだ少年の体をしていた。
浅い水たまりはどこまでも広がっていた。
氷を通して気泡が見えた。
ボクはつま先を軽く押して氷にヒビをつくった。
....
君を書き終えて、結構な時間が経った。
君は今も、元気に笑っているだろうか?
それとも「なんでこんなにはやく終わらせたんだ」と、怒っているだろうか?
複数の方に言われた「短すぎる」の一言。
....
「なんかTさん、メイド喫茶行ったらしいよ。年末に」
なんですと。 (※Tさんは会社の同僚)
そりゃ、あれですか。ご主人様おかえりなさいませ、のあれですか。
「あーそうらし ....
「つまんね人生だったな。」
天使が僕に吐き捨てた。
死ぬのはもちろん初めてだ。
しかし、死んだばかりの人間にはもっと他にかけるべき言葉があるはずだ、と思った。
「えっとさ、死にたてのひ ....
畳敷きの部屋、
ベッドの上で、
単行本をオナカにのせて、
天井の木目をボンヤリ見ている。
平日の昼下がり。
すすけた部屋。
障子を少し開いて、青い空をながめる。
体をのばして ....
春とはいえまだ寒い。
夕方の風が僕の顔を険しくさせる。
クマを取り込みながら、ふとつぶやく。
「ん。彼女は質の良いクマを持ってるなあ・・・。僕のなんてネズミ男のようだ。」
彼女のクマは、薄い茶 ....
稲村つぐ氏の、文学に対する視野といふものは、相当に広汎なのではあるまいか。
私の文学的視野はピンホールのやうに狭窄であり、氏のそれは広角レンズ、否、魚眼レンズのやうに広く開いてゐる。
稲村氏の詩集 ....
美しいもの。赤々と照り/照らす/夕日。万遍なく空覆う星星。その間に煌々と輝く月。幼な子の肌。蜘蛛の巣に散る雨露。朝露に濡れる草花。
それら、私たちが日々の中で注視することを忘れていったもの。
....
「1.せつなさとゆう魔物」
せつないとゆうことばをたどれば、刹那に通じるのだろうか?それとも漢字そのままで、切ない、つまり断ち切れないってことかしらん?とゆうことをチョコレート頬張りながら考えて ....
嫌いとは認識だと感じます。
全ての人が感じていると思います。
「別に、嫌いなんてものがない」
そんな人はいないと思います。
単純に食べ物で話を進めていくと。
ピーマンが嫌いだとします。
....
昔、一九九八年から九九年にかけて「夜、幽霊がすべっていった……」という連作を書きついでいたことがある。後に「現代詩フォーラム」に投稿し、個人サイト「21世紀のモノクローム」にも掲載した。
いまさ ....
***
覚えている中で一番古いのは、あの頃のこと。
あの人は確かにいたのだ、私の腕の中に。
美しい娘だった。白亜の城に住む、姫君。二十歳になったら国を継ぎ、女王として世を治めることを ....
白い猫が、足元に寝転んでいる。
ぷっくりと膨れた白い腹、細い声、甘ったるい視線。
午前7時。出社の時間。
そんな僕の事情など構わずに、猫は媚びるように鳴く。
細められた瞳が ....
最近、よく考えてしまうことが在る。
二月なのに良く冷えるなぁ〜〜
いや、違って、
縦書きと横書きのことです。
単純にどちらが良いとか悪いとかは無いと思う。
私の考えを述べさしていただきた ....
悪それはなんでこの世に居るんでしょうか?悪がこの世に居なければどんなに平和になるのだろうか。しかし、悪はいたほうがいいのでしょうか?悪がいて初めてこの世界が循環に機能しているとも考えることも出来ます、 ....
ちょっといいですか
生まれたときのことを思い出してください
無理やりに この世界に産み落とされ
泣き声を上げざるを得なかった経験が 誰にでもあることと思います
あんな惨めな思いをしたの ....
何でこんなに悩んでいるんだろ。
何でこんなに考えてしまうんだろう。
何でこんなに苦しくなるんだろう。
何でこんなに傷つくのだろう。
本当・・・なにやってんの?
ばかじ ....
君が好き。
凄く好き。
めっちゃ好き。
本当に大好き。
だから好きなの。
君が好 ....
何でもかんでも適当な僕は
最初はここから。最後はココまで。というのは決めていない。
それって悪いことなんでしょうか?
例えば・・・僕の夢はここから。僕の未来はここまで。
そんなの決めた ....
詩が書けない。
文章は作れる。
思ったことを文面に表すことができる。
しかし。
詩が書けない。
歌にならない。
結構自分的には悩んでいる。
本当に書けないのだ。
一、二行書き始める ....
彼女がまばたく度に
その瞼に乗せられた青が
小さく揺れ
私は時折それを盗み見るようにしながら
彼女と彼の話を聞いていた。
車内には遅帰りのサラリーマンたちが
妙な静けさとともにか細い息をし ....
芸術ってなんだろう。
日常をしのぎつつ ふっと思う。
このごろ あれかなと思う。
むすんで ひらいて。
多分 小さな頃 教わって うたいながら
手を開いたり 結んだり。
なにか 呪文のよう ....
ひきこもりというのは
「著しく欠落した自信が引き起こす 心身の喪失状態」だと わたしは思います
「ひきこもる」という言葉の妙のとおり「すべてから 身を引いた場所に自分を置かざるを得ない 激しく ....
「笛吹き男」の話を聞いたのはいつだったか覚えていない、
けれども、強く印象に残ったためか、話の筋は覚えている。
ペストが蔓延する時代にその病原菌を運ぶネズミを
どうやって村から追い出そう ....
ベンジャミンさん
「知らないことを知っている」に寄せて
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=64380
自分の思いを伝えて他人を感動させることが目 ....
茨木のり子さんが、亡くなった。
高校生のとき読み始めた詩は茨木のり子、谷川俊太郎、吉野弘、川崎洋、大岡信・・・みな「櫂」の同人であるということをあとで知った。その「櫂」を茨木のり子氏とともに ....
(16) 漢字テスト
問1.以下の漢字の読み仮名を書きなさい。
・弄ぶ ( )
・辱める ( )
・嬲る ( )
・乱れ牡丹 ( )
....
旅立つ前に少し気持ちの整理をしておきたくて、少し感傷的にぼやきます。
帰ってきて気持ちが落ちついたら、削除してしまうかもしれません。
永遠の迷いの痕跡をして残しておくかもしれません。わからないけど ....
ポエム岬
千葉県房総半島は長い
犬吠埼から九十九里の有料道路を使って南下すること一時間
そこに小さな岬がある
ポエム岬
誰がはじめたかしらないが
そこはいつからかそう呼ばれるようになっ ....
もしも、あなたの自転車が朝起きたらショートケーキへと変貌を遂げていたら
あなたならどうしますか??
自転車がショートケーキになる、そんなありえない構図。
はい、想像してください。はい、イ ....
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