村野四郎を近代詩人に分類するのは多少のためらいがある。確かに第五詩集までが戦前に刊行されており、戦前に出発した詩人として近代詩人の範疇に含めてもおかしくないかもしれない。だが、戦後三十年を経た昭和五 ....  前回登場したA氏の話を続ける。月日が経ち、ネットの海辺で呆
然としていたA氏も素潜りなどできるようになった。詩論を交わせ
る知り合いも幾人かできた。様々なサイトを足繁く覗くうちに素晴
らしい作 ....
 インターネットが現在の詩の状況に光明をもたらすとは、じつは
露ほどにも思っていない。何らかの状況変化が起きるとは思うが、
それが「光明」であるとは限らない。インターネットほど閉鎖的な
媒体はな ....
俺は抗う事をしなかった。
踏み外す事をしなかった。
アウトローとして生きなかった。
親父に何がなんでも反抗しようと思わなかった。
それより親父が恐かった。

最終的に俺が頼るのは親父であっ ....
我が家独特。

テレビでゴン中山が「テレビのリモコンをチャンチェと言う」
と言ったのを見てから、我が家でも言うようになった。
ちなみに我が家では炭酸飲料を「しゅわっぷす」と言う。

ウチは ....
 昨日は寝る前に、原民喜の「心願の国」を読んだ。被爆者である
彼は、自らが作家・詩人であるという使命感から、その体験を書き
遺した。戦後間もない頃、母も妻も失い自らに残された弧絶の夜を、
彼は歩 ....
蛍なんて害虫だ
くそったれだ
緑色のスナフキンだ
ゴキブリに蛍光塗料塗ってみ
かわんないから
ゴキブリのほうがあいらしい
だってカサカサうごくんだぜ
蛍をみろよ
ケツ光ってんぞ
空中 ....
透明な水
水の中にはたくさんの微生物がすんでいるのだと聞いたことがある。
どんなに濾過しても微生物は残ってしまうのだと
一見綺麗な水に見えてもその中には無数の生命が息づいているのだろうか。
た ....
以前、私は、現実とはなんであるのか、という事について触れた。
最近、現実とは「何かをつかむ(実感)」ものだと思いはじめてきた。

確かに、全てを虚構といえば、虚構であるかもしれない。しかし、それ ....
 陰湿な性格の友人は、いかにも自分は不幸だといった口ぶりでぼくに語り掛ける。やれ学校がつまらない、やれ好きな人がいない、やれ大切なことがない。そんな人間はぼくが思うに文学をやればよい。ただ漠然とそう思 .... 「人に語りかけるような、優しい口調の、飾らない言葉で綴った詩を描きたい」(僕にとって詩は風景画と似た感覚なのであえて「描く」と表記します)

そう思ってたはずだったんです。

かっこいいことは ....




 すくすくと日向にのびはえた高層のビルや、さまざまなカタチの建物が、まるで墓石のならぶ広大な霊園を想わせてずっと何処までも遠くひろがり、マモンの森へむかうクルマのながれは絶え間なく ....
それで、詩についてですが・・・。

あまりどうでもいいことかもしれませんが、
暗い詩、絶望的な詩を書いている人が、残酷であるだとか、
明るい展望ある詩を書く人が、やさしいだとか、
そんな事は ....
 昔々、向日葵村と言う場所がありました。其処はヒマワリしか住んでいませんでした。どのヒマワリも背が高いので、ノッポさんと呼ばれていました。この村でノッポさんと呼べば、何人も振り向いてくれます。ただ、一 .... 「彼女たちはかつて、この国で最も高貴で尊敬される身分の女性でした。大きな声では言えませんが、皇統に連なる方々なのです。ですが、洗練だとか高貴さだとか、それによってもたらされる尊敬だとか、そういうも .... 最近、雨が降ってばっかりなので憂鬱でしたが、今日は結構良い事があって嬉しかったのでここで、ひそかに綴っておこう。たまには雨にも打たれるべきです。

今日、仕事からの帰り、いきなりもの凄い豪雨が ....
視界にうつる世界とは、現実なのか、と思う時がある。
今、見ている世界は、本物なのだろうか。腕をつねる痛みとは、現実なのだろうか。
となると現実とは何なのだろうか。

確かに、今現在楽しむべき環 ....
 今日は職場の老人ホームの納涼祭であった。通常の業務を終えた
後の18時半に始まるので、正直勤務中は、「今日は一日、長いな
ぁ・・・」と思いながら働くのだが、いざ盆踊りが始まってしまえ
ば、暮れ ....
硝煙の匂いが立ち込めている。
路地裏の狂気。

それは、
てのひらに収まるサイズ
の。

あぁ、しんでしまいたい
こんな雨の日は。

死んでしまいたい
しんでしまいたい、よ

 ....
突然ですが、最近結婚したんです。
っといってももう半年も前ですが…。
既に結婚されているかたはわかると思うのですが、
籍を入れるまでって一番盛り上がりますよね。
で、赤ちゃん生まれた日にゃもう ....
時々、思うことがある。
具体的な形はなく、フワフワと宙を浮いているだけで、手を伸ばして触れたら割れた。
そしたら、忘れていた。
言葉じゃ表せなくて、絵に描くことも出来なくて
何にも出来ないけど ....
今日、渋谷で献血の帰りに、ケバイ女子高生を見た。
今時珍しくも無いと思うのだが、
どうも美しくない。
ぱっと見る限り、顔の造形は決して悪く無いのに、
何故其れをわざわざ拙い方向に彩るの ....
究極の作品。
これまでの人生すべてが込められ、このあとの人生すべてを左右する作品。

それは私の人生のすべて。
体験したすべて。考えたすべて。感じたすべて。話したすべて。笑ったすべて。泣いたす ....
かつて私は望んだ。
「すべてを失ってもいい。他に何もいらない。悪魔に魂を売ってもいい。
ただ俺の作り出したもの全世界に知らしめたい。この名前を世界中に刻みたい。そんな特別な力が欲しい。」

そ ....
今よりもずっとずっと前…詩を書きはじめてしばらくの頃、友人から「雑誌に投稿してみない?」って言われた。彼女はその何年か前に「詩とメルヘン」という雑誌に掲載されたことがある。掲載されたその詩にはイラスト .... どこからか聞こえるツィゴイネルワイゼン。
あれは胎児の夢だろうか。

喪失は永遠で、永遠は…
永遠は何て定義したらいいのだろう。

永遠とは、きっと何かを失うことだ。


「この世界 ....
際限ない目眩は青空を地に堕とす。
僕は二日酔いの痛む頭を抱えて低く呻いた。


「痛ぇ…」


時刻は太陽が南中高度をとうに過ぎ、僕の横には回収しそびれたらしい
可燃ゴミが、可燃と云う ....
一日、眼鏡をせずに過ごすとぼんやりした視界に慣れてしまうので困る。
会議中、手元の書類文字が動いたと思ったら蟻だった。


(どうしてお前、こんな処に居るのだい?)


無慈悲な左指は動 ....
一 

 僕にとって大事なものをしまっている大きい封筒がある。その封
筒の中に、去年朗読会で年上の詩人・U さんに会った時にもらった
一枚の白黒写真のコピーが入っている。その写真は黒田三郎の ....
 聖フランチェスコはイタリアの裕福な商人の子として生まれました。
 フランチェスコが青年になったとき、キリスト教の聖地、エルサレムがイスラム教徒に奪われたために、ローマ法王の命により、エルサレム奪還 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
近代詩再読 村野四郎[group]岡部淳太郎7*06/8/9 22:37
インターネットの閉鎖性 2いとう17+*06/8/7 17:10
インターネットの閉鎖性 113*06/8/7 17:09
続・親父虹村 凌1*06/8/6 22:09
親父7*06/8/6 0:00
「踏み切りの前に立つ人」 〜原民喜「心願の国」を読んで〜服部 剛13*06/8/4 18:38
蛍は害虫だからつぶしてしまえこのヤロウあんなんか文句あんのか ...加藤泰清106/8/1 1:54
水族館七生306/7/31 23:56
神さまが教えてくれたんだお☆(実際、アホみたいなもんですが汗奥津 強406/7/31 6:32
吐息が今、006/7/29 2:56
詩が好きなんです、多分。仲本いすら506/7/28 19:59
夜の子供たちatsuch...3*06/7/28 1:43
女なんて嫌いだよぉ。ううっ・・・(あんまり関係ない奥津 強3+*06/7/27 17:01
向日葵村のタンポポと蒲公英村のヒマワリ海月1*06/7/26 23:18
彼女たちは野へがらんどう006/7/26 13:48
雨の日だから会えた人月山一天906/7/26 10:44
誰かぁ教えてよぉ〜奥津 強2*06/7/25 21:24
盆踊りの夜 服部 剛10*06/7/23 11:01
2.低温火傷[group]朽木 裕3*06/7/21 23:59
結婚生活★万里306/7/20 20:35
悪あがき海月0*06/7/19 23:03
欲望図鑑・女子高生編虹村 凌0+*06/7/19 20:40
究極の作品。腰抜け若鶏2*06/7/18 19:40
これが私の望んだ道、だから。106/7/18 18:24
詩とメルヘンと私uminek...9*06/7/17 21:50
1.難問(アポリア)[group]朽木 裕3*06/7/17 17:13
地に堕ちた青空の下。1*06/7/16 12:58
或る蟻の葬列2*06/7/16 12:56
黒田三郎詩集読書記服部 剛8*06/7/16 11:17
聖フランチェスコについてジム・プリマ...1+*06/7/15 21:33

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