入れものが無い/両手で受ける
この放哉の句、斜線の前と後を架橋する接続助詞、例えば『から』『ので』『と』を省いたのが一種独特の世界を表出させる。
放哉の選んだ生き方とは何であったのか。 ....
咳をしても一人
有名な尾崎放哉の句であり、筆者の年代では、この句とともに俳句を初めて手にしたのは、芭蕉などと一緒に中学の国語の教科書の中にてである。今日は遠い記憶をたよりに中学時代の授業 ....
捨てるのが苦手です。独り暮らしならいいんですが、家族とは共同生活なわけで、なるべく人の迷惑になることはしてはいけない。
今、パソコンデスクに乗っているもの。
消しゴム、たまごっち、計算ドリル、かが ....
溺死なんて醜いのは御免だわ
そうだね、でも
でも?
君の白い体が血に染まった湯船に浮かんでいるのは美しいな
それはどうも有難う、私も同じ意見よ けれど
けれど? ....
夜が明けると波止場ポートの灯台は
徐々に群青の色が抜け、
映えのある黄緑色に落ち着いた。
僕たちに対して親密な光はここにようやく「始まり」というストーリーを送り、次に「終わり」というストーリ ....
Loser、うながされるまま射精する、この夜の果てにダダダダダ。
これはついこの間ぼくが書いた詩の最終行なのだが、なにはともあれ話は射精についてである。何が好きといって、ぼくはセックスほど好 ....
ロックとは、イギー・ポップのことである。イギー・ポップ自身がロックであり、ロックとはイギー・ポップと同義である。
イギー・ポップ以前にロックは存在せず、いつか(そう遠くない未来に)イギー・ポ ....
―AM6時、人の少ない井の頭線の車内―
ガラの悪そうな細身の男がシルバーの携帯で喋っている。
靴下は赤と青のりんご模様。
茶色の便所サンダルを履き、
黒のパリッとしたスーツ、ハンチングを被 ....
ロマンチックなんていらねーよ
ささやかな秘密もいらないんだよ
全貌を早く耳打ちしてくれよ
パズルのピースの上に俺は立っているんだ
あんたが完成されてくれ
....
同じ教室にはともだちがいた。
白く消え入りそうななりをして、そのくせ刃のような目をする子だった。
その目は無邪気な好奇心と、大人への不信感にみちていた。
彼女は絵描きだった。
そしてき ....
動物たちの暮らす森に、一匹のイボガエルが住んでいました。彼女には悩みがありました。からだのあちこちにあるイボから、いつもミルク色のべとべとがしみ出していて、そのべとべとが体に触れる草花や、遊ぼうと近寄 ....
「ぽえむ君は一人ではない!」
「えっ、マジでっ!」
「だってだよ、毎日二作とか三作を書き続けて、かれこれもう、
一年以上が経っているんだよ。」
「いやいや、根性があるからなんじゃないの?」
....
男が怖かった。
私は長いこと、母親と二人暮らしだったし、通っている学校は(系列の男子校があるとはいえ)女子校だった。
はじめてすきになったのは男の子だったが、それは小学3年生のころのことだった ....
冷酷に。
ひどいことを書くとして、
例えばそれが、
その人物の日常であるならば、
それは割り切って、
冷酷に書かねばならない。
読んだ人が、
....
崖のふちに立ち、足の下を眺めた。吹いてもいない風が、体を崖の下へ突き落とそうとする。思わず後方へ重心を移動させる。視界が、下から上へと上がる。そこには青く透明な空があった。
大学時代の友人が ....
「あのさぁ、ぽえむ君って、本当は女性なんじゃない?」
「おいおい、いきなりなんなんだよ。」
「だってね、ぽえむ君を実際に見た人っていないんでしょ。」
「そうだねぇ。でも、だからといって女性か?何 ....
夏――。
とある賃貸マンションの一室に若者が二人。
その一人、もとい彼は、ファミコンのスーパーマリオ3をやっている。
もう一人、もとい彼女は、彼の横であぐらをかき、アイスを食ってい ....
俺が毎月主催させてもらってる自由参加型の朗読会にて
参加者がステージに立ち自己紹介をする。
「こんにちは、フォーラムでは××という名前で書いてる○○です」
など、という人は結構いる。
....
八月の午後だった。風はそよとも吹かず、その年の最高気温を記録するほどの暑さだった。視野に入るものはどれもみな輪郭を曖昧にして、そのまま溶けだしていくようにも思われた。唯一、水銀を流し込んだような往来 ....
眉村卓の古い短編小説に「わがパキーネ」というのがある。私が最初にそれを読んだのは1982年。十四歳の夏だった。ヒマでたまらない十四歳の夏休み。自分自身の汗の臭いと、隣で飼ってる牛の悪臭と、それらをぐる ....
大きな通りをひとつ東に越え、いくつかの角を曲がったところにその店はある。
狭い階段をあがり、ガラスをはめ込んだ扉を押すと、ドアベルが小さく鳴って客たちを迎え入れる。決して広くはなく、また建物の二 ....
だまし続けて欲しかった、というのはバーブ佐竹の「女心の唄」(作詩:山北由希夫 作曲:吉田矢健治 )の一節だけれども現代詩フォーラムの参加者の中でこんな歌を知ってる奴のほうが少ないことはいかな世情に疎い ....
狭小なベッドのうえに月明かり
飲み散らかしたアルコォルの残滓
明日を闇雲に信じてやまない僕らは
同じことを考えて違う言葉を喋る
「好きだよ」
「そんなことはよく、知っているよ」
....
{引用=まず、始めにこれを読んでくれるあなたが自分のこころに、またこれらの言葉に素直であることを願う。}
「冷静にじっくり考えれば解ることなのだけど全ての現象、原因は自分が作 ....
私が24の頃だ。
当時の私は実家でぷらぷらしていていたのだが、その年の正月を一ヶ月ほど過ぎたある日、積年の恨みを晴らすべく父をボコボコにして、そのまま居るのが気まずくなり、逃げるように勤めていた ....
その標識は、私がひょいとしばらくの間滞在した町の交差点に立っている。
私はその標識を見て、はっきり言って当惑してしまった。体裁は普通の交通標識と同じなのだ。一方通行、とか、止まれ、とか、そういうたぐ ....
「私は何も言いたくない」という言葉が孕んでいる事態について考察してみよう。そうすると人は「言いたくなければ言わなければいいだけじゃない」と言われるかもしれない。しかし、事態はそう単純ではない。
例え ....
人殺しがいました。
その人殺しのことが誰よりよくわかる自信があります。私は殺されないように日々我慢を繰り返しています。壊してしまうと、大切なものを失うからです。
それは人殺しも大切にし ....
新は気紛れの気分屋だと思われていた.
一緒につるんでいる女の子を
「君は本当に最高だ」と褒めちぎったかと思えば
次の瞬間めちゃくちゃに罵っていた.
それ故彼を取り巻く女の子は一喜一憂が激しく
....
人はなぜ詩を書くのだろうか。
「詩を書くのに理由なんてない、書きたいから書くのだ」
まさにその通りである。詩を書くのに理由はいらない。
じゃあ、人は何を「詩」に書き込むのだろうか?と問うと、答え ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル
投稿者
Point
日付
俳句の授業②
カスラ
1
07/4/6 10:30
俳句の授業①
〃
1*
07/4/6 10:28
捨てられない
ふるる
7*
07/4/5 23:49
浴室狂詩曲
朽木 裕
5
07/4/5 22:02
*波止場ポート
チグトセ
0*
07/4/5 5:42
射精についての覚書、あるいはボードレールについての覚書
んなこたーな...
1
07/4/4 22:03
イギー・ポップ論 〜 ロックの不可能性について 〜
大覚アキラ
1+*
07/4/3 18:47
やらせろよ 1分
猫のひたい撫...
5*
07/4/3 14:23
井の頭線、向かい席の独り言が聞こえた
〃
3
07/4/3 4:49
男になりきれない、女になりきれない、手紙。【夜のみち。】
西瓜すいか
1
07/4/3 2:55
あるメルヒェン
シリ・カゲル
3*
07/4/2 22:31
小説・疑惑のぽえむ君 (複数人説)
ぽえむ君
7*
07/4/1 3:19
男になりきれない、女になりきれない、手紙。【つきあい。】
西瓜すいか
0
07/3/31 22:31
「 冷酷を書く。 」SATP.Vol.10,
PULL.
2*
07/3/31 17:55
ダニエルは飛び込んだ!
ブライアン
1*
07/3/31 15:53
小説・疑惑のぽえむ君 (女性説)
ぽえむ君
8*
07/3/31 2:21
摂氏36℃
済谷川蛍
5
07/3/30 14:10
フォーラムでは××という名前で書いてる○○です
[group]
馬野ミキ
18
07/3/29 21:47
狼よ、おれたちも敗走する!
んなこたーな...
0
07/3/29 16:48
彼の、パキーネ、異形の詩歴書番外
佐々宝砂
8+*
07/3/28 20:53
印象 : 1
安部行人
0*
07/3/27 0:40
どうせ私をだますなら
山田せばすち...
8*
07/3/26 20:44
深度
朽木 裕
0
07/3/26 14:52
空飛ぶ機械のための習作
はらだまさる
7*
07/3/25 17:46
バブルから遠く離れて━━とある放浪記━━
日雇いくん◆...
7+*
07/3/25 13:28
標識さん
[group]
ななひと
3
07/3/25 6:25
「私は何も言いたくない」
[group]
〃
9+*
07/3/24 10:06
余計なことはしすぎるとどうなるの?
猫のひたい撫...
1*
07/3/24 9:41
カーニバル
真田徹基
1
07/3/24 0:09
ここは「外国」であり、現在は「戦争中」である。
[group]
ななひと
7
07/3/23 17:53
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196
197
198
199
【散文(批評随筆小説等)】
散文詩は禁止。
散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.62sec.