散文というもの自体、まともに書く事は初めてです。
と言うことを先に述べておきます。いや、前に一度書いた気もする。
ま、その程度です。
詩において恋愛のポジションと言うのは割と大きいものである ....
僕の生活はそれほど毎日劇的なものなんかじゃないし、あるいは普遍的とも言えない。僕は毎日二時間何かを勉強して、本を読み、映画を観て、テレビを観て、夜になったらまた一時間くらい本を読んで、夜明け頃に眠り ....
僕の両親は なんとか繕ってはいたが
あのころすでに
「破滅」していたのだと思う
僕はそんな言葉さえしらないまま
「破滅」のまんなかで 肩身がせまかったのか、精神的に不安だったためか
実のとこ ....
クリスマス・イブの十二月二十四日は、私のたんじょう日です。サンタクロースが、子どもだけにプレゼントをしてくれる日です。9さいのたんじょう日の時のお話しです。おとうさんのおとうさん、私のおじいちゃんは、 ....
「彼はなんと答えましたか?」
『彼は』、と言おうとしたとき、『私は』という言葉が重なって出た気がした。しかし女には普通に聞こえたらしい。
「あの人は『僕は生きるために捨てた』と答えたので ....
?,河川敷
熱を出した私の連れ合いが熟した果物がその表皮を裂いてガスを放出するような寝息を立てている。
身につまされるような気持ちで風邪を訴える連れ合いに食事と感冒薬と冷えピタと ....
両の手で抱え込んだ頭が生きているかどうか
確かめるために むに、と頬をつまんでみる。
―反応なし
つまんだ指を瞼に移動させて白目にしてみる。
―反応なし
「生きてるよ、なぁ? ....
最近嵩麻呂さんの携帯写真+詩に「これはクローバーじゃなくてカタバミです」とコメントをつけた。四つ葉のクローバーが出てくる詩は悪くなかったと思うけど、写真に写ってるのは確かにカタバミだった。クローバーで ....
{引用=長いのでお暇なときに読んで頂ければうれしいです}
reonさんの散文『フォーラムのポイント付与あるいは詩と批評についての考察』を読んで、「詩を描かない批評家がいない」ってのは、 ....
「あの人?」
「えぇ、あの人。その髪もその口もその耳も貴方はあの人にそっくりだわ。だけど、やっぱり、眼が違う。貴方はまだ捨てていないのですものね。貴方の眼には、光があります。喜びや悲しみといった ....
自己欺瞞でも嘘でもアホでもうんこでもいいのである。はっきりいや不幸のどんぞこでもいいのだ。なんでもけっこう。鬱病失業借金に加えて、特定疾患の難病に逮捕、なんでもきやがれ(って正直なところ私にはその全部 ....
暖炉が凍った身体を幽かに融かし始めた。
「いつだったかしら? アレを捨てたのは。もうあんまり憶えてないんですの。だってそうでしょう? 必要なかったから、大切ではなかったから捨てたんですもの。そ ....
街では禁煙が溢れ、僕は葉巻とスタッキングカップにコーヒーという
持ち運ぶには少々不便な代物を近所の空き地へ持っていってゆっくりと
たしなむのが好きだ。
かっこいいと言う人もいるが、実際はそん ....
人は数字ではない。東大合格者も戦争や天災での死者もしばしば数字で表される。だが人は数字ではない。とカッコつけといていきなり卑近な話になるけど、ポイントも数字じゃない。無論数字で表されるし数字で表すしか ....
だいたいポイントもらうために詩を投稿するってのがまず本末転倒だし、
ましてやポイントのために詩を書くなんて言ったら
それこそ何考えてるのか全然わからん。
つかさぁ、こんな小さな限定された場所 ....
彼女は朝からずっと「思想」をこねたり、伸ばしたり、丸めたりしている。
僕は寝巻き姿のままで、その姿をビールを飲みながらずっと見ている。彼女が試行錯誤している姿を見るのは僕の週末の一つの過ごし方 ....
目覚まし消して20分二度寝
軽くヤバス
やばいけど煙草を吸う
そしてなぜかいつもより丹念に今日着ていくニッカのコーディネートを選んだりする
少しうんこが出そうなのでうんこをする
マ ....
一条さんの提案というか意見というかには参加している人々の投票による決定をしてみてはいかが。投稿するのがもっと刺激になり意欲もわくのでは。パチンコや賭けマージャンなどよりずっと健全なのでは。破産に至るス ....
「えーん、えーん」
なきむしのさっちゃんは
きょうもないています。
「えーんえーん、おかーさぁん」
なきむしのさっちゃんは
なきたくなると
いつもおかあさんのところ ....
{引用=
詩にも
いろんな
言葉があるように
みんなの思いも
それぞれ違う
みんなの書いた詩も
それぞれ違っている
決して
同じではない
好きなら
もっと
気楽 ....
今僕は、「生きる理由」という詩集を開き、アンソロジーである
この詩集の最後を飾る「はたはたと頁がめくれ・・・」という詩を
読もうとしています。海を見る時に何を想うかは、その年齢によっ
ても感 ....
谷川俊太郎様
今僕は、ショパンを聞きながら手元にある詩集を開き、「ネロ」
という詩を再び読もうとしています。もし、人の心からいつまでも
消えることの無い詩があるならば、今から五十年以 ....
「あんた、何したん」と母が言った。
「えらい言う事きくようになってたわ」
そのころ家で飼っていた犬は、まさに野放図というか、散歩の度に急に向きを変えて走り出したり、ヒモを引っ張っても頑としてその ....
わたし、苺をいただこうと思って、近所の自動販売機まで出かけましたの、そしたらば、それは偶然、ペプシの自動販売機でございましたが、なんとも、苺は売ってませんのよ、懐疑という二 ....
今日、久しぶりに夢を見まして。
−僕はとても大きなヒグマ。 そして僕はとても尊敬されていました。
たくさんのお供え物。口へと自動的に運ばれる食べ物。
僕は大きくなりました。 ....
「おい、何泣いてんだよ、おい、おい」
「もう、無理だ」
「何が」
「一緒に歩けない、ごめん」
「ふざけんな、ちょっと疲れただけだろ、休め」
「違う」
「何が」
「だってさ、まだまだ道続い ....
それはもう、最初から決められているものなのだと思う。
[ チェス ]
チェスの盤に向かいながら「道玄坂いろは」はそう呟いた。
保健室のカーテンで区切られた一角、消毒液の臭い ....
ようするに彼は(アフロさんは)不信に思うところの「知識人」というよくわからない言葉を、その自身の辞書にもっていることが既に解せないのだ。彼の言いたいことを、まさにそのように感じる。この「感じる」につい ....
先刻、下記のような戯れ詩「ゴム人間」を書いた。
自由詩にアップロード後、再読したところ、なにか居心地が悪く、自分のものでないような感覚があるので、その理由を考えた。
はらだまさる氏の近作、ゴム ....
養老猛司氏の『真っ赤なウソ』(大正大学出版社)を読んだ。
『バカの壁』で知られる解剖学を専門とする著者の、理系学者らしい独特でシャープなその語り口にファンも多いのかも知れない。そしてこの本の中に ....
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