「伝説の勇者よ、さあ目を覚ますのだ」
連日の残業で疲れ公園のベンチで寝ていた俺は、変な男に突然起こされた。
「なんだよ」
サンジャポに出てくる画伯みたいな顔の男だった。
腹が立ったの ....
白布温泉から急激に下る坂道を男は走っていた。全長5kmの第6区。男の肩にはピンク色の襷がかけられている。男の走る周囲には葉の落ちた木、杉の木以外目に付くものはなかった。男のペースが上がる。前を行く選 ....
正義が勝つなら
人を騙したり
人を苦しめたりして
のうのうと生きてる人が
正義って事だよね
この世は正義の味方ばっかりだね
悪は滅びろって
真面目にやって
ひどい目見てる人が悪って ....
最近あんまり連絡の取れない愛しい君
俺は君の事一日も忘れた事無いよ
ストーカーみたいでごめんなさい
またすぐに居なくなるだろうけど
君と一番会えるのはここだけのようの思えるよ
俺は遠慮し ....
たまの休日に友人と会って話をしていても、近頃はすぐに「何か面白いことないの?」と、まるでそれが合言葉であるかのように、たがいの口からとびだしてくる。生活に刺激がないのは、環境が違えどみんなおなじで、 ....
四肢の死である。
ペシャワール会の行動原理はある意味、9条に裏打ちされたものではないか。
というか、真に平和を希求すると、ペシャワール会のように行動するしかない
のではないか。
その組織の実動部隊の一青 ....
先日の夜、だったかな。
それとも朝、だったか。
誰も食わねえ北海道みやげのわかさいもをバリボリやりながらテレビをみてたら、
すき屋のCMをやってた。有名な牛丼のチェーン店だ。
そこで俺は信 ....
言葉というものほどやっかいなものはない。
これだけありふれて、一番使っているものの筈なのに、いざ真面目に面と向かい合ってみると、なんてデジタルな奴なんだ、と閉口してしまう。わかり切ったことではあるけ ....
慣れない行為だ、と思う。
潰そうと思えば潰せるんじゃないかと考え、じゃあ俺は今この男の命を操れるんだという結論に至る。そこで興奮はしないけれども。あくまで冷めている。俺はそういうサデ ....
せっかくなので参加しようかと思う。
まず、はじめに、純粋に「君にとって詩とはなんだ」と聞かれて答えるだろう事は「記録」であり「記憶」である、という事だろうと、僕は、思う。詩に僕が書く事柄は、明らかに ....
この町では、お盆を過ぎたら夏が終わるだとか、二つくらい隣町で毎年行われる音楽野外フェスが終わったら夏が終わるだとか、みんなそれぞれが、それぞれのポイントで、夏に終わりを告げてゆく。「夏も終わりだね」 ....
ソルジェニーツィンが死去した。享年八十九歳だったという。
かれの文学的な実績や政治にあたえた影響については、今後もいろいろな評価がなされるだろう。そして、今後どのような評価がなされるにしろ、「収 ....
「ねえ、手、繋いで良い?」
(最初から繋ぐつもりじゃ?)
最近の女の子は凄い。
男に対して文句が多い。(あくまで俺の体験談。)
付き合う男も同年代な訳だからこの年齢では精神 ....
私はまだ、ここにいるのか。という夏の終りの焦燥にあぶられ、未だ過程の核心をつくことなく、鳴動を歩いている。
セミの声も乏しくなり、信ずる青い空はしんとしずまるばかりだ。ここに来て何を失うとい ....
土曜日のこの時間は、エアロビクスのクラスが始まるまで有酸素運動のセクションが混雑しているため、須川正作は平日より30分遅らせてジムに来てウォーキングマシンを使うことにしている。運動量は平日と変わらな ....
同級生の彼女が死んでしまった、次の次の日だった。僕らは彼女の葬式のため、彼女の家へ向かった。彼女の両親が仏前で、笑って出迎えてくれた。僕らは一同そろって、その前に坐った。順番に彼女への線香をあげた。線 ....
わがゆく海
わがゆくかたは、月明りさし入るなべに、
さはら木は腕(かいな)だるげに伏し沈み、
赤目柏(あかめがしわ)はしのび音に葉ぞ泣きそぼち、
石楠花(しゃくなげ)は息づく深 ....
連日の大雨で川は増水してるけど、
今日はとってもよいお天気♪
私の幸せを
みんなに届けに行ってきます!
その花は不思議な色をしていた。
白ではない、黄色でもない、まるで
光(ひかり)のような明るい色をして
いる。
母のアリサは「名もない花」と呼んだ。
....
合唱団に所属する機会に恵まれた私は幸運だったと思う。ステージに上がろうが、人前に出ようがもの怖じしない心臓、声の飛ばし方等々を覚えることが出来たし、何より様々な詩に向かい合うことが出来た。合唱曲は詩の ....
もし私のポエムがおっぱいならば
あぁ私は自分のおっぱいで悦ぶことが出来ない!!
あなた方は他人の目でこのたわわな実りを眺めることが
出来るんでしょうね。とても羨ましいです。
私のポエム ....
私は、詩を書くことが苦手である。
それはたぶんあまり自分が綺麗な言葉を持ち合わせていないからだと思う。
ここでいう「綺麗な言葉」は、詩というともすればただの散文にしかならないものを纏め ....
ひとりで歌を作ってると、バカバカしくなることが多い。(当然だろう。)
自分で作って自分で歌って自分で聴いている。しかも、何のための歌なのか、自分でも分からない。
さらに、自分の頭の中 ....
プルルルル‥
あ、美玖からだ。久々に何だろ?
「アキ?おひさ。げんき?」
「まぁ・・ね。ミクは?」
「(^皿^)v」
「だ、ろうな」
‥らしいな
…
美玖からおもむろ ....
しがない画学生の俺
某画材屋の隅で見つけた
300ml、1300円の絵の具
価格に目がぶっ飛んだ
(手が出ねぇ・・)
財布の中には300円しかない
おまけに通帳は空っぽだし ....
何かが起こる。
バチッ‥!
闇、一色
塗られた空間
どよめく群集…
?(゜口゜)
.( ̄〇 ̄;)
(#゜△゜#)
なっ、何なんだ?
TVもラジオも ....
--- 誰もあなたに助言したり手助けしたりすることはできません、誰も。ただ一つの手段があるきりです。自らの内へお入りなさい。リルケ
読むにせよ書くにせよ詩には詩固有のわかりにくさがある。わかり ....
面白人生講話(10)
この講話もおかげで10話となる。きょうも病院に睡眠薬をもらいに行く道々、残暑の暑さを身に受けつつ、考え続けた。人々と同じように、私も考える人である。若いころから考え込む癖 ....
作業台の上にスプレー缶。
ピカピカの白いランドセル。
「リュウジ、何やんの?」
リュウジはオレの父ちゃん。
ウチみんなよびすて。
「ま、見てりゃわかるって」
銀 ....
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