冬の香りが酔ってしまいそうなくらいに残っているこの校舎は、老犬みたいにうずくまって、生徒の熱気とのギャップに戸惑っているようにも見える。所々にようやく茶色い元の色が見えてきていて、白い毛みたい ....
詩と詩論(3)
また詩について書こうと思う。昨日妻と妻の友人の女性と3人で会食をした。料理に舌鼓を打った後、我が家に立ち寄ってもらってお茶を飲んでもらった。その時の会話にふと私は落胆を覚えた。 ....
「隊では一、二を争いました。」
射撃の腕を買われ、十一年式軽機関銃の射手に選ばれたというその人は、嬉しそうに話していた。日本の銃器類は思っているよりも評判は良い。その人は「十一年式は三発ずつしか撃て ....
それは遠い夏の日の話である。
それが正確にいつのことなのか、もはや敬三には思い出せない。その程度には昔の話だった。
ただそれが夏の日だと確信できるのは、あの日の太陽がぎらぎらと輝いてい ....
この国の予算が207兆円!? 60兆円くれーじゃにゃーのけー、民主党さん?
違うらしい。
数十兆円ちゆーのは一般会計予算ゆーもんで、それに特別会計予算とかなんやら予算をあわせると207 ....
頭痛で目が覚める。気分は最悪だ。
俺は起きなければならない時間を15分超過して起きる。
訳も分からず叫びだしたい。くそったれ!
ドクドク跳ね上がりそうな心臓。
目を瞑ればザァザァ血が流れる音が ....
川っ縁のベンチに座りながら、父は鼻毛を抜き、息子は顎鬚を抜いている。
昼間っから開いている呑み屋を探し疲れて途方にくれていたのだ。
暑いからと言っても喫茶店などに入ってコーヒーを啜るなどという ....
作文書きます。
自分の原風景は間違いなく 富ヶ谷の家の隣の空地だ。そこには子供の時のことが全部詰まっている。その空地に面して土手がある。土手と呼んでいるが、松壽町のお屋敷の敷地の一部で、入って ....
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10個目のピアスは、9個目のすぐ下に空けた。恋人となるのが4度目となったTに空けて欲しくて用意したピアッサーを用いて、結局は自分で。相手が望まなければ意味が無い、単なる押し付けがましい願 ....
人が生きると言うことは、生命を維持し、その上での行動、選択の連続した作業をすることだ。
その過程で様様な精神的経験、超個人的経験と経て、その後の行動規範を作っていく。
文化や社会、周りの環境 ....
『悲鳴をあげる身体』(鷲田清一著・PHP新書)の中に、ここ1ヶ月ほどピアッシング、体、痛みについて考えていた私をはっとさせた記述がある。
「そのような錯綜した身体状況の背後にあるの ....
ただ、私がいた。
ただ、痛い心があった。ただ、体があった。それしかなかった。
そして、何故かしら、どうしても、体に、痛みが必要だった。
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4番目から6番目のピアスは、 ....
♪ソバカスなんて気にしないわ
ハナペチャだって だって だって お気に入り♪
「おチビちゃん、笑った顔の方がより不気味だよ。」
― そう言って、泣いている幼い私に決定的なダメージを与え ....
今朝、壁に向かって日課である料理をしていると、モグラの夫婦が冷たいレモネードを携えてやってきた。
玄関のツタと春雨とモビルスーツの絡んだインターホンの前で二人と話す。
どうしてあなたって言 ....
つまり、救済。
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ピアッシングは自分を救う為の行為だ。この点では、リストカットと似ているような気もする。(リストカットは、そのときその人にとってはそうしなければ自分を実感できない・維持 ....
耳に、左右あわせて10個のピアスホールがある。
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ピアッシング、とは、自分の体に穴を空けてピアスを通す行為である。
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ピアス=アクセサリー=ファッション?
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<ときにわたしはそんな身体の海の中を漂って、…>
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鷲田清一著『悲鳴をあげる身体』を、数週間前に読み終えた。その中の言葉に、引きつけられる。
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著者である ....
中学生の弁論大会から始って、合唱で、芝居の真似事でステージに立ち、今では自作の詩の真似事の朗読なんかを行うようになってきた。
これがいつまで続くのかはわからないが、様々なステージを経験している ....
健康について(1)
健康は望ましいものであるに違いない。多くの健康法を説く人は多い。健全なる精神は健全なる身体に宿る。誰が言った言葉か判らないが、本当である。ビタミン剤や酵素やさまざまな健 ....
えー、高いところから失礼致します。
私が今回の衆議院選挙に神奈川60区から立候補致しました、茗荷谷ひろし、茗荷谷ひろしでございます。
いやいやどうも、そこの奥さん、旦那とはどう?うまくいってる? ....
その時僕は岩のようなチーズを削っていた。
背の低い空き箱に腰掛けて、股の間には薪火で炙る大鍋。
削り節のチーズはみじめったらしく焼け焦げた鉄の上に落ちて、どろどろと溶ける。
俺はどうやら ....
ここに来てもっと時間が欲しい。自分の時間が。
寝れなくなるまで寝ていたいし、起きていられなくなるまで起きていたい。
ブッ飛ばしても行きたいし、ダラダラとくねらせてもいたい。
いつまでも慎重に ....
友人から、楠かつのりさんの7月29日の日記記事「いろいろな声が集まる場で星が生まれる」で、私の7月28日の投稿、「高知県で詩のボクシングを見た。自分がまったく活動していないことを知った。」を踏まえた記 ....
俺は絶対に周囲の人から良くは思われていないというのがあるので、自分としては必死によく思われようとする。しかし、八方美人をするな、といわれ嫌われないように嫌われないように、けれど万人に好かれようとはせず ....
っと、どこ置いたかなぁ。
えぇそう青いやつなんですけど。
あ、ホントマジすいません。
付いて来てもらっちゃって。すぐに済ましちゃうんで。
そうなんスよねー放課後の学校って、ちょっと怖くて。
....
偶然に偶然が重なって、詩のボクシングを高知県で見てきました。
そして、地方都市でももっと都内に負けない朗読会を行なってほしいと思いました。
7月26日に書くワークショップを高知県高知市で行ない ....
草叢に横たわっていると、朝の草露がわたしの頬に滴り落ち、がらんどうの身体は血も通ってないのにどくんどくんと脈を打っている。
「そんなところにいては寒いだろう」
と父さんがわたしを ....
べらべらべら。ごきげんな音だ。けつを拭く紙にもならないが、まともな本にも使えないような出来損ないの紙切れの束がめくれる音だ。
ユーズドの捨て台詞と共に床に落ちたままの俺の右目がたどり着いた場所は ....
互いに惹かれ合いながらも、別れを予感し山へ登った二人。眼下には大きな川が横たわり、その向こうには美しい山が聳える。
「あそこへ行って。」
彼女は別の山の頂上を指差し、キョヌに行け ....
目出帽 茂(めだしぼう しげる)
:今作の主人公。
県立握り込み高校一年生の男の子(?)布の塊から細長い手足が突き出しているという風貌のため社会的にアウトになりかけたが、ある日クラスメートのマユと ....
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