白い夜霧が山に漂っている。素晴らしい風が吹いている。それらの全ては単車に跨る三人のために存在していた。キリコ、ゼロ、ナナメの三人は夜であり、山であり、風であり、単車だった。三人は福岡市城南区の南端に .... 「つむいでいくことに対してすら疲れ切った僕がいるのかもしれん」と、雨の降る窓の前でぼんやりとそんなことを考えている。誰に何を語ることなく疲れ切って。何にもない言葉をつむいでいくことに対しての僕が、 ....  詩を書き始めてから四半世紀以上になるが、いまだにこうすれば詩が書けるという方法論を持たない。そのくせ、詩を書きたい、書かなければならないという、妙な切迫感のようなものにずっと追い立てられている。そし .... 1.対位するものから浮遊する散文

私は歩いていた
標識のない道であった
ときに景色が
逆に流れる場所がある
見知らぬ森
        (『道標』より)

 散文の特徴の一つとして ....
 こういう言い訳はしてもしょうもないことなんでしょうが、取り敢えず私個人としては、一般的な話として、以下の点だけは主張しておきたい、と思います。

 差別の問題を扱う場合には、意味論的な問題を捨象 ....
『神戸』

何も伝えていなかった。
だって、彼女は喜ばないかも知れないし、ここの所は電話を掛けてもメールを送っても応答がない。

走りなれた国道2号線。
昨夜の雨が洗った空気。
春色の空 ....
 高岡修「屍姦の都市論」(思潮社、二〇〇五年)は、詩であると同時に、「都市論」とあるように論でもある。では、それはどのような意味で論であり、それが同時に詩であることによって何が実現されているか。

 ....
>なんでそんな赤の他人に関心を寄せるのか、そこがまったく掘り下げられてない。

 このコダワリに、まず初めに賛成しておきます。本当になんでなんでしょうね? 実はその当人への関心などではないといった ....
 きいちゃんに花が咲いたよ、久しぶりの電話口の良司の声は無邪気で幸せだった。よかったね、と返しながら私は良司の子供のような声に安堵のような興ざめのような脱力感を味わっている。
 きいちゃんは黄色いト ....
0.紹介

 島野律子の作品は以下のホームページで読める。
「弱拡大」
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~babahide/index.html
とりあえず、「十 ....
 伊藤悠子の詩集「道を 小道を」(ふらんす堂)は静かに充実した石英のような親しさを感じさせる。多くの事象を切り取ってきているはずなのに、なぜか切り口が見えない。切り取られながらも事象は世界と連続してい .... ハロルドはそのナイフで色んなモノを
裂いた
木の幹
近所の鶏
ナターシャの膿
リンゴ
タイヤ


そこには
善意も
悪意も無く
ただ衝動だけがあった
しかし
ハロルドは
 ....
スニーカーは高いし、デザインも良くなかったので買わなかった。冷蔵庫には買ってきたばかりのコーラが入っている。 そんな気がする。海外で開発されたやりかたで、休みもなく会社に閉じこめられていたのはいつだっ .... 『WE'RE・NO・ANGELS』邦題が、《俺達は天使じゃない》というロバート・デ・ニーロ主演の名作映画がある。首謀者の死刑囚は、逃亡の際に殺人を犯す残虐で、姑息で短絡的な彼には、最後に人質を取って、 .... 時にいっぱい体が欲しかった。あの国は眠気が襲ってくるのはなぜなんだろう。どこにあるのだろう。心のスイッチが欲しかったのかも知れないと今では思う。今は遠くに行ってしまったけれど、ニューヨークを働きたい会 .... どうも!ショートレビューをかいてる者です。

このあいだ用事のついでに新宿へ寄って文月さんの詩集を買ってきました。
「適切な世界の適切ならざる私」は、文月悠光さんの中原中也賞受賞作です。
せっ ....
芸術性とは何を持ってそう呼ぶのか
芸術とは、分析、記号化、言語化、データ化 そういったものに対するアンチテーゼだったはずだ(少なくともおれの中ではそうだ)

ならば、「芸術とはなにか」を定義する ....
批判できることはすばらしいのだった
自分のキャラクターを確立して打ち出すことは必要なのだった
人格をひとつのキャラクターとして記号化することは必要なのだった
批判できることはすばらしいのだった
 ....
 
 帰省前日、正確には当日だったかもしれない、とにかくそんな時間帯に俺は風邪薬(パブロン)を摂取してそれで寮にいた先生方、寮監に怒られていた。3錠からは覚えていませんすいません二度としませんごめん ....
詩って???

詩人とは何?

詩人は職業ではない。
詩人とは形容詞だ。
美人と同じようなものだ。

詩人は職業ではない。
詩人とは性格である。
貧相な詩には貧相な人格が透けている ....
今日は日差しが春なのに寒い。それでも、桜は昨日よりも開いているし、街もいくらか華やいで見える。気温に関係のない所で、春が幅を利かせて居るのだろうか。


「虫になってしまった」


甘い匂 ....
ただこの間そこで それなりのものができた そこにあるだけのようにも思えたDVDのオマケ映像で見た イラストレーターというマッキントッシュの製図のソフトで作ったものだが、少し怖くなった徹夜明けの頭でも  ....  私は投稿された作品しか知らない。作者が作品を通じてしか外界と通信をしないのだからそれは当然だ。読者は作品を通じてのみその世界を理解するしかない。すると作者は作品を読者にまず理解させる必要がある。
 ....
其昔、あの惑星のゑうろぷと発音せる、ぢぢいのくさめのやうな陸地の
ほらんどなる、白い吐息みたよな地域のずんでるとと云ふ、脱腸帯ぢみ
た名の地点に青年は生まれたのだ。
内気の癖に激情家の醜男は何を ....
冬の日の手は 素敵なテーブルを置いておけば、一言としても何も語らなかった。手をつなぐこともしないままに 水路のそばの道を語らずして、よく歩いたものだった。凍りそうな水には 凍り付くように冷たくて、小さ .... そんな僕はそうして 次にはサッカーを語ることにしよう。球児たちに緑の縞模様も浮かべられずに辞めていった昔は文章は好きだったけれど、今日も思い出しながらなんかしていた 当時が思い出されたりなんかする ....  私がちょうど22よりひとつかふたつばかり年が若輩者だった頃、世の中では1980年代の世紀も終わりをつげるかどうかの瀬戸際だったかと存じます。
 私は当時イヤでイヤで体重100kgを越す典型的な拒食 ....
そうして次にサッカーを語ることにしよう。縞模様の夢はそんな赤外線も浮かべられずに緑をかじったりなんかしている。僕は辞めていった文章は知っている。僕の彼女は、友達の一人はメンバーもいるし今でも続けている .... 隠す理由もない、あらゆるすべては、大学時代の僕がどうなっていたのかは。一日中家にそのままだったりしていた、そんなふうに僕自身を拒むのだった。サッカーなどの試合となると、周りは血気盛んになって怖かったか .... 暴力についての投稿文があった。違和感を全体に対して感じた。それを表明しよう。

暴力とは、傷を与えるほど強い結果をもたらす力である。

言葉とは物を認知するための記号であり、空間の中に浮かぶ破 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
ウイリーの風剣屋010/4/8 6:12
誰かの手紙番田 110/4/7 17:28
詩の書き方を求めて岡部淳太郎2+10/4/5 16:35
笹野裕子「今年の夏」をめぐって葉leaf1*10/4/5 15:48
取り敢えずこれだけは言っておきたい藪木二郎3*10/4/5 13:42
『神戸』エッセイ6500字アマメ庵310/4/5 6:32
詩であり論であるということ葉leaf3*10/4/5 3:07
AtoZ 氏に賛成の点と反対の点+問題にされてる詩についての ...藪木二郎310/4/5 1:16
テーブル農園のトマトに花が咲く。それからなき1*10/4/5 0:57
島野律子小感葉leaf5*10/4/4 14:40
接触への欲望、虚構による螺旋0*10/4/4 14:16
腕とナイフOz110/4/4 0:50
アシックスだったスニーカー番田 310/4/3 20:16
出遅れたお詫びと後ろめたさ板谷みきょう010/4/3 2:59
知る風に聞く番田 110/4/2 1:25
レビュー 適切な世界の適切ならざる私 / 文月悠光さん露崎7*10/3/31 4:32
ありのままの記録結城 森士1+10/3/30 19:32
感情の吐露110/3/30 18:48
2010.3.29.月榊 慧510/3/29 17:26
戦後詩ーユリシーズの不在ー寺山修司を読んで感じたこと……とある蛙4+*10/3/29 16:23
世の中なんてハッピーエンドプル式1*10/3/29 13:11
そんな気についての覚書番田 010/3/29 1:43
「人はなかなか分かり合えない」についてぎょうてんか...010/3/28 12:34
月の引力salco5*10/3/26 0:28
文化祭のアクリル板番田 010/3/25 23:10
いつの夢210/3/25 1:16
悲しいことがあると僕はいつも花形新次3*10/3/24 21:22
昔のいつかの事実番田 010/3/23 23:07
晴れた夜の日の中で110/3/23 1:06
言葉/物に対する意思/力 -言葉の暴力についてのコメント-l ...黒髪210/3/21 0:34

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【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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