やっぱり現代詩は文章だから、ちゃんと文脈を読んで理解出来るものでないといかんのだろうか。
とこないだ、ひさびさに現代詩手帖を読んで思った。
いつの間にか新人作品の選評が長々と数ページに続くよう ....
白い本 開かれた。たくさんの悲劇のあった年。
白い本 開かれた。たくさんの人生が消えた年。
白い本 開かれた。たくさんの想い出が断ち切られた年。
その本は神田神保町の文芸評論専門の古書 ....
この問いは答えでできている、この答えは問いになっている。あらゆる嘘は事実の隣にしか存在することができない。わたしは何かを探そうとしている、ただしいものを探そうとしている。傾いた夜、かわいた秒針 ....
0.序論
詩は言葉の信用性を失墜させていないだろうか。詩は、一方で、表現主体の内面を最も率直に表現する媒体として使用され、もう一方で、読者にとって美しくなければならないという要求のために真実を ....
田舎のモーテルは都会のそれと比べものにならないくらい広い。(そして安い)。どことなく過剰装飾でふるくさい(でも清潔な)クロゼットやバスタブ、けばけばしい色の使い捨てのアメニティ。プレッサーとアイロ ....
詩とは何だろうか?詩の意義とは何だろうか?その意味とは?・・・・こんな朝日新聞の三面辺りに載っていそうな議題を打ち出してきたのは、この問いに答えるためではない。この問いを破壊するためである。詩人は、 ....
僕は友達がいない。この世界で僕の存在を知る者はごく一握りということだ。果たして、これまで出逢ったごく一握りの人間のうち、僕の存在を思い返してくれる人はどれくらいいるのだろう。
いつもの如く部屋で ....
生
「どれもすべてたったひとつの生」というhorouさんの散文を読んだ。この人の書き方は、散文と詩の差が非常に少ないように僕には感じられる。その意味では僕は詩として読ませて頂いたと言ってもいいかも ....
おはようございます。【修正改訂継ぎ足し】考えてみるとネットはいくらでもそれができる利便性がありますね。ひとつのファイルひとつのお題を少しづつ増やしていってもいいんじゃないかとか思ってしまいます が ....
0.はじめに
詩人が、詩を知らない友人に詩を紹介する。さて、よくありそうなこの風景の中では、いったい何が行われているのだろうか?
まず、詩人は詩には価値があると考えているだろう。ではなぜ、 ....
ひざを立てて文章を書く。
わたしはわりと痩せているので、手足はあんまり若々しくみえない。骨が出ていて、かりかりしている。でもわずかながら筋力トレーニングをしているので、ふくらはぎにはけっこうしっかり ....
0.はじめに
殿岡秀秋は弱い人間である。だがこの弱さは詩人にとって必要な弱さである。まず、殿岡は武装しない。思想や理論や謀略や機知をことさらにめぐらすことをせず、時間や連想の流れの中に素肌で漂 ....
詩は修辞ゼロでも成立する。修辞と非修辞(公用的な用法)の間に本質的な区別はありえない。何ら工夫のない新聞記事や公文書の記述にも私たちは比喩的な意味を嗅ぎとることが可能である。書き手が公用的な意図 ....
レトリックと意味とに絡めて
表現がある。詩は言語表現である。表現とは何かの伝達。創造とは表現さるべきものの創造。詩は創意工夫して何かを伝えようとする。現状、注視すべきはその創造さるべき何かで ....
僕達は不幸を目の前にすると、臆して、立ち止まり、ああはなりたくはないと思う。他人の不幸を目の前にすると、自分はああならなくては良かったと感じる。ところが、実際に不幸に陥った人は、それを傍で見ていたよ ....
自動で調理されたかのようにほとんど味の無いカレーを口に運びながら、栗須はさっきまでシネコンで観ていた戦争映画について考えていた。本当はもっとまともなところで昼食を摂りたかったのだが夏休みに入った事も ....
0.はじめに
心斎橋を歩いていると、すれ違う人々の肛門の悉くに言葉の端子を捻じ込んでやりたい衝動に駆られることがある。(中略)だがその無数の肛門に捻じ込みたい言葉は、なぜか優しさに満ちている。
....
夜。アデルを聞いている。アデルはかつとくんが教えてくれた。アデルを教えてくれて、そのあとわたしたちは結婚した。
このアパートには若い夫婦が多い(わたしたちを含めて)。生まれたばかりみたいに見える ....
あの落日から二週間が過ぎようとしていた。
世界は赤黒く終わってゆく気がする。
生まれたての純潔な血液
赤子の産声
母の微笑みはあの
深いオレンジに似ている
全てが許されたような
顔つきで ....
いつも“未来ある子ども”という言い方がどうもしっくりこなくてむずがゆいので、その言葉の成り行きを考えたくなる。
たしかに年を重ねれば重ねるほど“あの頃はよかった”とか“ああしておけばよかった”と ....
超自然的に増幅されたそれは重く、濡れた毛布の様に背中からのしかかり、脊髄の軋む音を体内中に響かせる。生物であれば当然、誰もが耳にするはずの音さ。安物のエアコンが説得力だけは十分な音 ....
俺がなんで高校進学っていうものに十五歳の時に耐えられたかというと「TATOO」があったからである。人なんていなかったし詩なんてもっと無意味だった。みなさんみたく。
中三の三学期に試験勉強は一切せ ....
こんばんは。お久しぶりです。相田九龍です。
近況報告など併せてここに書いておこうと思います。
齢25歳。2年前、「2年前と比べたら俺は成長した!」と言っていました。そして今同じよう ....
またまた、しょうこりもなくどうでもいい事をかかせてもらいます。
とにかく本が作りたくって、はみだしコーナーに企画のお知らせなんかを書かして頂いた。いきなりすぎてびっくりされた方もいるかと思われる ....
物事が真実である必要はない。
あるとききゅうに、自分について大事な物事に気付くことがある。
それがきょうはそのことだった。物事はただしくあるべきだと思う。少なくともわたし自身は物事にたいしてただし ....
多くのひとがそうであるように、わたしも、約束をするときには、必ずそれを守ろうと思いながらする。約束、あるいは契約。鉢植えひとつ世話できず、いまだに自分の身体も精神ももてあましているわたしが。
わ ....
さて、一日ぶりの歌謡曲日和となります今日この頃ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕と言えばOSをクリーンインストールするついでに7にするからついでにパーティッション分割を元に戻そうなんて余計な事 ....
多くの人たちは、倫理的な問題があることを主張し、新たに倫理を創造し、強調することで全てが解決したかのような錯覚をもってしまいがちだ。だがしかし、倫理の退廃が主張された後、倫理を強調するという解決に終始 ....
しばしば、誤読は起こりうる。多くの人は、それと気づかないまま、解釈の自由性や、読者の優位性に訴え掛ける形をとって、自論を正当化しようとする。それが大きな誤りを含んでいるかどうかはさておき、自分の誤読を ....
ポレポレ東中野で、『わたしたちの夏』という映画をみてから、きっかり五十日経っていた。その間、わたしは、毎日の生活を送り、詩を二篇書いた。ごく短いものを。
そうして、五十日後の十一月五日、 ....
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