■Aくんのバランスシート
AくんはB子さんの誕生日に合わせてプラダのバッグをこっそり買いました。
プラダのバッグ 50/現金 50
後日、プラダのバッグを劇的にプレゼントし、彼女は御 ....
中一の娘が
「これ、めっちゃ面白かった。母さん、読んでみんさい」
と言い、渡したのは、湊かなえ著「告白」の文庫本だった。近くのコンビニで買ったらしい。
実は湊さんの他の著書は何冊か読んでい ....
心がしんどい時は同じ風景を見たとしても感じ方がまったく違ってくる
風景は目に映るもの
自分は風景に映るもの
ベンチの小さな青虫にゆっくり休んでって感じたのなら
風景があなたにゆっくり休 ....
「ここは入口ですか出口ですか。」
それすらわからないよ、どこかのミスター・ポリスマン?
君には俺なんかじゃ返事もくれないの?って訊きたいけどどうせ答えてくれさえしないだろうってだから詩を書 ....
★いつ死んでもいいようにいつだってハッピーでいたい。ハッピーエンドが待ってるよ。ハッピーエンドが待ってるよ。そういって満足して死にたい。死んだら満足したい。遺言はもう決まってるんだ。「めでたしめで ....
さらりとした肌合いの履物に足を突っ込み多少気分を上げ気味にするとナブコのドアに新しい出会い、ではなくスチール製の、取り付けてからどのくらいの時間が経ったかわからないような自宅のドアを、これでもか ....
「このまま先に進んでも、あるのは世界の果てだけだ」
アルチュール・ランボー
この一節に出会わなかったら、俺はずいぶん前に自殺していた。
今でも死にたくなるようなことはある。それは ....
「初恋は?」
俺はこの問いに答えられない。
13〜14歳のときに自分が小2から小4くらいのあいだ、成人男性にレイプされていたことを思い出した。まわりが暗くて白く見えるような雷がからだに入 ....
今日もまた、ふらっと本屋に行った
漫画の棚の一角で あのひとに似たひとを見つけた
思わず凝視した
あのひとではなかった
三月に同じ職場から 違う職場へ異動になった
同郷ということがあ ....
なにかを肯定するっていうことは反面そこからこぼれたなにかを否定するっていうこと、なしに、肯定することは不可能なことなのだろうか。
なにかの発言をする際にそのことの(思考の結果の)根拠をあきらか ....
タケイ・リエの詩集『まひるにおよぐふたつの背骨』は、詩を書くときの自我、あるいは詩を書くときにかかわらず、人間が本源的に備えている自我の在り方について、詩という形式の持つ直接性を用いて我々に訴えかけ ....
今まで震災後についての色々に何度となく触れてきたけれど
宮城県民として何かしらやはり言った方がいいんだろうなと思うので書きます
http://mainichi.jp/select/news ....
77歳になりて
今年5月77歳になる。72歳の時『72歳になりて』と言う一文をここに載せた。読んで下さった人がかなりいた。あれから5年、引き続き『現フォ』の同人を続けている。原稿もかなり溜まり ....
ものに手を触れると、匂いを嗅ぐ癖がある。小学校低学年の頃からだろうか、今、小学二年生の息子も、最近、同じことをするようになった。
からかうように言うと、きっとあの頃の私みたいに、気にする ....
そんなこんなで暇なので二日連続でのこのコーナーなわけですが、先日遥か彼方の将来に一緒になっても別にそれはそれで良いんじゃないと思える気がしないでもない娘さん、略して彼女と子供の頃にやった遊びについて ....
始めましての方は始めまして。恐らくいないとは思いますが久しぶりの方はお久しぶりでございます。本日も例の如く大八島一の暑さを誇る田舎風景より私、只野亜峰がお送りしちゃうわけですが、最近のアニメですと最 ....
学生時代、福祉系の大学に行っていた友人に誘われて、藤の根作業所(現いぶきやま・当時建物は旧山東町に在しました)にボランティアに行きました。昔、私の母親がしていた内職のような単純作業だったと思いますが、 ....
この間、NHKスペシャルの再放送見たの、ポアンカレ予想って数学の難問を証明したロシアの数学者のドキュメンタリー。
フィールズ賞って数学でいうところのノーベル賞を受賞したのに、そんなもん要らないって辞 ....
「知識の借り物競争」という言葉がずっと頭の片隅から離れない。
実体験を重視して読書で得た知識を軽んじる言葉は、一見もっともらしく聞こえる。しかし読書だって実体験の一部であり、読書によって起こ ....
黒い悪魔が苺畑で赤く熟れた苺を踏み潰して笑っている。
奇怪な甲高い笑い声を発しながら、楽しげに踏み潰している。
それはいっそ無邪気にさえ見えるほどに。
いかにも甘そうな艶やかな赤色の苺を踏み潰す ....
いい天気。
洗濯機を二回まわして、物干し竿を真っ白く飾った。
はす向かいの一軒家で、男のひとが車を洗っているのが見える。五月、快晴、日差しと紫外線、ホースからとめどなく押し出される水たち。
....
最近ETC車載器を利用して、休日の高速に乗ってドライブに出かけた。首都高速に乗り、渋滞の少ない夕方の道をアクアラインに向かって走らせる。
横浜から木更津まで、時速100キロで飛ばしていれ ....
略称はコンビニ、正式名称はコンビニエンスストアが日本に建ち初めてからすでに20年以上が経過している。最近ではインターネットのサイトを経由した買い物を利用する機会も増えた。マンガや雑誌を買うには本屋 ....
二〇〇八年七月一九日、昭和女子大学人見記念講堂に於いて八三歳の吉本が「自分がしてきた仕事が全部ひとつにつながるということを話してみたいんです」と希望して実現したのがこの講演会であり、至極当然のごとく ....
今ではインターネットには様々なサイトが存在する。昔は日本語のページは少なかったが、日常生活の情報を調べるのに困らなくなった。グーグルによる検索が便利になってからは、マップやメール機能を含めてうまく ....
枝まめのからをいちいち剥いて、煮立った出汁にいれてすぐに火を止める。つやつやした色のつぶ。おとうふはいちど湯がくと灰汁がでてやわらかな口どけになる。片栗粉を水で溶いていたら夫から電話があり、遅くな ....
思うに、震災および津波、そして原発事故は少なくとも私たちをふたつの現実に直面させた。ひとつは剥き出しになった現実、すなわちあらゆる想像を超える自然の破壊力だ。もうひとつはいまだ剥き出しになっていない ....
ひとりで新幹線に乗るときの駅弁は寿司ときめている。新大阪からは巻き寿司、品川からは握り。東京からはめったに乗らない。缶ビールを買って、のみきる前に満腹になってしまう。
実家の庭に増えているす ....
尾崎放哉を中心にして自由律俳句についての覚え。
俳句五七五の音数律にとらわれない俳句を自由律俳句と言う。
結論を先に述べると、自由律俳句とは定型にとらわれないのではなく、意識的に定型を拒否する ....
バンペイユという果物がある。確か晩白柚と書いたと思う。最近ではスーパーでも売られている。要はでっかいザボンである。因みにザボンはでっかい蜜柑で、つまりはザボン、バンペイユともに柑橘である。食する機会 ....
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