作品における構造概念の詐術について

一、多くの名作とされる詩作品に、さしたる構造はない。

一、構造とは色々な意味で、共有されうる型であるが、それは独自性を消失させる。

一、多くの作家 ....
信号がひっきりなしに変わっている渋谷の交差点。人が我を忘れたように通りを過ぎていくのが見えた。スターバックスは、足の踏み場もないくらいに混み合っていた。誰かの結婚式から帰ってきたような身なりの人た .... 空がすこんと抜けそこから夏と秋とが入れかわって鱗雲。日差しはどことなく丸っこくなって色もなんとなく赤っぽい、カーテンにハンガーのかげがうつっている、それとそれに吊るされている布たちと。
ここはほとん ....
『Pamela, or Virtue Reward』。この作品の断片を読んでの感想、気付き、そして自分なりの考えを以下に記す。
まず、Pamelaを論じるに当たって、18世紀当時のイギリス社会を取 ....
「趣味は何ですか?」と訊かれて、「詩を書くこと」と答えるのは難しい。なんだかものすごく恥ずかしいし、そもそもたぶん、詩を書くことは趣味なんかじゃないと思っているからだと思う、心のどこかで。

  ....
説明のつく気持ばかりをあつめて評価しようとしている。

きのうと今日はいろいろなことを台風のせいにした。
夕食の準備しなかったのも、本が読み進められなかったのも、洗濯も掃除もろくにしないで線 ....
日本は史上稀にみる国家である。その特殊性は憲法九条に謳われた戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認の三条項に集約される。

この特殊性は国内外から「お花畑」などと揶揄されがちであり、その平和主義、楽観 ....
詩って詩の手引き書読んでもあんまりわかりませんよね。
漠然とした想いをのせたメッセージかと僕は思っています。
絶望と希望の振幅の間のすべてが、詩に思えます。

できれば排斥とか限定とかあまりな ....
この映画を観るのは二度目でした。

「父と暮らせば」井上ひさし氏が書いた、もとは舞台作品。

原爆投下の3年後、廣島はヒロシマになり、そこで生きる生真面目な美津江(宮沢りえ)と、原爆で亡くなっ ....
手がふれる、という覚悟と、手がふれた、という諦念の間には、ほんのわずかの隙間があって、わたしはだいたいそこいらへんに住んでいるのじゃないかと思う。わかっていながら、実在に達しない、その、なんとも。 ....  十五歳のころ、文学なんてものは、自分には関係のない分野だと思っていた。
 当時、遠藤周作というカソリックを信仰する流行作家が活躍していて、テレビのコマーシャルなどにも出演していた。彼は小説の他に、 ....
聖霊を受けるためには何をしなければならないか

 何か神権的な割り当てを受けた時、自分は資格がないと感じるべきでしょうか。そう言った時こそエホバ神に聖霊を求めるべきです。1927年にR.J.マーチ ....
それは遠い呼び声だった。
かすかに愁いを帯びた紙片の様にかさこそと空気のへりを伝わって忍び寄るなにかの気配がこのところ僕の耳元にすみついているみたいに。

五感に走る刺激がなければ自らを認識でき ....
「叙事詩の精神ーパヴェーゼとダンテ」 
 河島英昭著 岩波書店 1990年8月27日刊

著者はイタリア文学者です。ボッカチオなどの翻訳研究でも知られているらしいのですが、私は余りイタリア文学に ....
真夏だが雪の降る日である。こんな日に足湯へゆこうと誰ともなく言い出すのはしごく真っ当、ふだんは気難しい祖母までもが電話を寄越して「足湯かねこんな日は」とめずらしく意見をそろえてきている。
「冬の靴下 ....
 ここ2回ほど、批判的な詩を書いている。
 かっとなって殴り書いた、というのはその通り。
 その意味では反省している。ぺこり。

 「アジビラだ」とのコメントもいただいた。
 それはきっ ....
今時、いわゆる、詩と世界とを等価とみなすような愚か者は、そうはおられまい。どうやら、時代はそうした詩への信頼と期待とを、妄想として冷笑することがトレンドのようだ。私の場合、そのような世界そのものと釣り .... {引用=♪ダッダダダダッダ、ダッダダダダッダ
  じーんせい楽ありゃ ふみしめて〜♪
            (山上路夫作詞・木下忠司作曲)}
第8647話 電気を帯びた黄門様

 〜江戸  ....
 クリスマス

この街にはいつものように雪のないクリスマスがやってくる。
光のクリスマスツリーが恋人たちの想いをたかぶらせる季節だ。
レストランの窓越しのほかの世界の絵のように映し出されるざわ ....
2012/08/31 14:53

 家の洋服という洋服、下着、タオル、布をめちゃくちゃに投げつけ、広げ、収拾がつかない状態にしたのち取り押さえられ、そのとき傷口が開き、なおも取り押さえられ、格闘 ....
 私にとって、かけがえのない言葉との交わりの記憶をある程度なりとも感情を伴った心象として想起したいとふと思う折に、参照されるのは、中上健次であったり、ジル・ドウルーズだったりするのだが、その .... 久しぶりに短い文章を書きたくなったので書いてみる。短い文章を書いてみると何だかいつも久しぶりだ。嘘だけど。
先日、乗換駅のホームでセミを拾った。まだ生きていた。木のない駅で、人に踏まれるよりは草地に ....
心に残る風景

根によって地に繋がっているような、血によって不可視の掟に縛りつけられているような、そんな感覚が、今にして思えば、20代の前半くらいまでは確かに、一種の生存感覚としてあったことは憶え ....
世界が、たとえようもなく美しくかがやく時間がある。そんな時間のなかに心を浸して、陶然としていた記憶が。詩は、私が全く経験したことがなかったさまざまな事物の相貌を、風の感情を、人智の豊穣さを、私にたいし ....  こんにちは。私はあなたに敵意を持たない人間です。これからあなたに宛てて、こころを込めて手紙を書いていきます。どうか必ず最後まで読んでください。
 まず自己紹介します。私もO市出身です。あなたの住ん ....
暗きより 暗きへ移る この身をば
このまま救う 松かげの月



これは松永伍一という詩人の母が残した、辞世の歌らしい。
暗闇の中で人にとっての救いとは何だろう。

明かりが ....
 いつだってそうだった。いや、まだ生涯に2度目だが、3度も4度も変わらない。
 俺が30歳のときの夏。スマホの出会い系サイトで知り合った高校1年生に恋をした。よくある恋愛小説ならこれは幸せなカップル ....
反射的に目を閉じて、何かが溶けて冷たく頬を流れたので、私はそれが雪片なのだ、と知り目を開けた。
私は雪原で、キャンパスと向き合って立っていた。

そこには雪原しかなかった。
遠くで森が寝そべっ ....
えとろふっち、くなしりりん、シコたん、はば舞ちゃん。

さっさとこの北方四姉妹を国連および日露の三者で信託共同統治せんかい、ボケーッ!

そんで中韓のアホどもに先進国の何たるかを見せつけた ....
夏休みでした。水族館へ連れて行ってもらい、夕食付きのホテルへ泊まった。
水族館では、いるかの跳ねるところと、くらげの展示と、あしかのショーの最中に、濡れたあしかの肌が、おどろくほどすべらかなさま ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
作品における構造概念の詐術についてのメモるか0+*12/9/24 0:11
渋谷の2Fで番田 312/9/23 1:21
いろいろな感じについてはるな212/9/21 15:24
『Pamela, or Virtue Reward』森永裕爾112/9/21 9:54
詩を書くということ三田九郎612/9/20 23:09
台風のせいはるな212/9/20 0:24
特殊な外交A-29012/9/19 9:42
ちょっと思うこと梅昆布茶19+12/9/16 13:33
シネマレビュー「父と暮らせば」(ネタバレあります)そらの珊瑚6*12/9/13 11:18
届くとか届かないとかのこと[group]はるな812/9/11 18:58
手慰みMOJO1*12/9/11 14:42
聖霊を受けるために何をしなければならないか生田 稔1+12/9/10 8:26
オートマトンの夢梅昆布茶012/9/5 21:52
叙事詩??物語・詩??……とある蛙6*12/9/5 12:26
真夏の雪、地蔵骨峠の夢はるな312/9/4 23:23
サイレントマジョリティに罪は無いかOhatu112/9/4 4:36
呟き 詩と世界の等価性のことなどるか3*12/9/3 21:18
水戸黄門ダイジェストsalco5*12/9/2 23:15
短い季節たち梅昆布茶512/9/2 7:00
20120831榊 慧112/8/31 14:58
近代的詩性についての備忘るか012/8/29 20:37
久しぶりに短い文章。小池房枝812/8/29 3:42
根と血、うつほ、プレーローマるか112/8/27 22:36
日々の雑感212/8/26 20:19
宛名のない手紙動坂昇012/8/25 21:20
暗闇の中でシャドウ ウ...012/8/22 23:46
或る愛の話済谷川蛍212/8/22 2:46
絵描きの鳥[group]kawa112/8/20 6:46
信託共同統治じゃボケーッ!!!A-29012/8/19 11:25
8/14はるな412/8/15 23:47

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