「文学者たる事の困難には依然として何も変わりはないが、文学志望者たる困難は全く無くなったと言っていい。」(小林秀雄 『言語の問題』)
ちょっと気になってたので調べたのだが、群像の新人賞の ....
通俗的な作品というのは、これまでもヒットしてきたし、これからもヒットし続けるだろう。シェイクスピアにも通俗的な要素はあるが、しかしシェイクスピアの作品はただの通俗的な作品とは違う。
物語性、 ....
ニューヨークタイムズの社説が、解釈改憲を行った安倍首相を最高裁で裁くように提言しています。
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もしも安倍首相があくま ....
ドイツ中道右派の有力紙ディ・ヴェルトが、集団的自衛権容認に抗議する男性の焼身自殺未遂事件について、NHKの中立性についてはっきりと疑念を呈しています。
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人は長く生き過ぎる。
それが私の人生に対する偽らざる実感である。
人間の平均寿命が、七十年を越えているなんて、快挙を通り越して怪奇としかいいようがない。他の種を見れば、犬は十年を過ぎるとお年 ....
我々は月の裏側で未知の物体を発見したとNASAの報道官は興奮気味に捲し立てた。
送られてきた映像を見ると巨大な長方形の石板の様な物が月面に斜めに突き刺さっているのが分かる。
早速 国連の主導で国際 ....
…朝の選挙速報を眺めていると僕はとうとういたたまれなくなってしまった。
彼女は何故か気のない返事で僕をはぐらかす。公示が決まったその日からお店にも顔を出してはいないようだ。(応援は知り合いから頼 ....
主人が自分のブログに、私の乳がんの経過について載せたいと言ってきた時、
迷わず「いいよ。」と言ってはみたものの、私が載せて欲しくない事まで
載せられてしまい、その箇所は削除してもらったのが第一 ....
月が照っている夜更けに
酔った男と女
彼らは若い時、
夫婦だったが、
別れ、
お互いがお互いの家族を
作り、
まぁ、一般的に見て
幸せに暮らしている
彼らの若さは
喜びと悲しみ ....
小さくてもいい 確かな人材で確かな会社を作りたいのだ
そのためにはありきたりな採用試験では駄目なんだ
面接のようなよそ行きの場では皆本性は現さない
マニュアルどうりの受け答えや態度に終始する事に ....
私のような、ろくに文章も読めない、ろくな文章も書けない者が、詩などいう物を書いている。何故書くのか、といえば、おそらく脳ミソのどこかにある、詩の世界に通じる扉を、私の誰かが開くと、黒い闇の手が伸 ....
芸術というものにはある種の断層のようなものがある。そう思うのは、ミシェル・フーコーの『言葉と物』を僕が読んだからではなく、小説を読んでいて、そう感じる所があるからだ。
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大きなガラス瓶の中に半分くらい貯まった百円玉
それを見ながら四郎は考える
毎日百円はいとも簡単 それでも積み重ねれば結構な額になる
ということは少しずつ積み重ねれば人の驚く様な事も出来るようにな ....
「おおついにアルブウが完成したぞ!」
「博士おめでとうございます、ついに血中アルコール濃度を瞬時にゼロにする薬が出来たのですね」
「おおそうだ この薬でもう酒酔い運転の心配はなくなるし 閑古鳥が鳴 ....
ぼくはbarのカウンターで見知らぬ男の話に耳を傾けていた
男は四十代中頃できちんとスーツをきて趣味のよいペーズリのネクタイを締めていたチタンのシャープな眼鏡が新進気鋭の実業家の様な雰囲気を作り出して ....
『わたしと猫とばあさん』
1
車と同じスピードで車道を走っていました。そうしないと死ぬのです。走りながらひまわりを植えることも忘れない、
R ....
?科学者サム

 幼児はアメリカの郊外に住んでいる。

 初夏のするどい陽光の照る中流家庭の住宅街、その中の一軒に設置された犬小屋で、ちょうどはいはいの格 ....
そのコンビニは街外れにあった
面接に来たぼくに店長は履歴書を見ながら言った
ーう〜ん果たして君に務まるかな〜
ーまじすか?自分ははっきしいってコンビニもバイトしたことあるし スーパーだって居 ....
通常の企業ではマーケティングというものがあり、消費者のニーズに答える、というのはもはや、普通のフレーズになった感がある。実際、そういうマーケティングをして消費者のニーズを把握して、物を作る企業というの ....
ルオー (Georges Rouault 1871-1958)
時計の針は五時を指していた。
カーテンを開けると、車窓に張りついた幾つものこまかな水滴の中で、夜明けを待つ街がさか ....
ある日私のもとにSRと名乗るものがやってきた
あなたにぴったしの職場をご案内にまいりました
男はそう言って名刺を差し出した
SRとだけ書かれている
あんた誰?、怪訝に思った私は尋ねた
....
僕の実家の近くに、一軒の八百屋があった。その八百屋は『杉本青果店』というごくありきたりの名前だった。その八百屋では、おそらくは杉本夫妻であろう中年二人の男女がただ淡々と働いて、野菜を売っていた。僕は登 ....
「モダえよ〜ん」
「どうしたんだいカ〜ビ太くん」
「ギャイアソにいじめられてくやしいよ〜」
「なに〜カ〜ビ太くんをいじめるなんてひどいやつだな〜じゃあこれ〜」
ぴかぴか〜ん!
「洋包丁 ....
駅を出たとき
ビーッ!
鋭い笛の音で呼び止められた
な 何です
なんですじゃないだろう
君の捨てたゴミがボックスの外に落ちたんだ
軽犯罪法違反並びの公衆道徳の県条例違反に該当する
....
哲学者や芸術家の方面へと向かう人はどちらかというと暗い人、無口な人、ネガティブな感じの人が多いのではないかと思う。これは一般的にそう思われている事であり、僕もこの事については一般的にそう ....
現代人が陥っている状況を『可能性の地獄』という概念で説明してみたい。これは僕が作った概念で、誰かのものを盗んだ覚えはないのだが、似たような事を言っている人はおそらく他にもいるだろう。まあ、と ....
同僚の佐伯の様子がなんか変!
受け答えもそつがないし仕事も捗ってるようすだけど
ヤッパリなんか変!他の人の目は誤魔化せても私の眼は誤魔化せない
たとえば、トイレに入ったとき必ず口ずさむミスチルの ....
彼は「ヤマダヒフミ」という名前でネット上に投稿していた。投稿する内容は、詩、小説、批評などであり、彼は自分で文学に対するある程度の造形があるのだと考えてた。彼は日常生活では、桐野龍 ....
小説というのは科学の一種ではないか、という事を以前に書いた。今、もう少しその事を詳しく説明しておきたい。
小説というのが科学の一種というのは、別にふざけて言っているわけでは ....
この本を読み終わった人間は必ずや、辛い苦い思いを味わう事だろう。作者のミシェルウェルベックは、まるで、現実の僕達の醜い部分を僕達に無理やり見せようとしているかのようだ。僕達はこの書物を読んだら、沈黙 ....
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