「私は幸福である」と人は如何なる場合でも感じる事は可能だろうか?
以前、テレビで寝たきりの老人が「生かされているだけで幸せです」とおっしゃったのを見た。そういった心理は多幸感と言うそうだ。
私は驚 ....
庭に植えたパッションフルーツの実が殆ど終わったので、夏の間に繁りに繁った葉や蔦を、かなりばっさり切り落としている。なにせ、玄関を開けると、蔦が邪魔して玄関が閉められない状態だった。(まるで秘密の花園 ....
魂の遍歴の旅。
草原に立っている。いったい、どこから歩いてきたんだろう。はるか遠くの地平線のむこうへ、小さな夕日が沈んでいこうとしている。その輝きの美しさに思わず見入ってしまう。
小さな村 ....
夏休み明けの初日、登校すると椎名の背中から虹が生えていた。
「天使かな?」
「たっくんいきなり何!照れるじゃんー」
「いや、可愛いということの比喩的表現じゃなくて、超常的な存在かな、の天使かな、 ....
人というのは、生まれながらにして孤独を背負う生き物なのだと確信した時から人生が始まったような気がする。私がこの事実を教えてもらったのが、27歳ぐらいのときで、けれど、27歳になっ ....
父は、事業が行き詰まり大阪へ単身赴任を余儀なくされた。平成九年深夜、胸に激痛を感じた父は、携帯から救急車を呼び診断の結果、胆石の手術のため済生会病院に入院。しかし、短時間で終わるはずの手術が長時間に ....
秒針が耳の背中にこびりついてはなれない。
私は朝を生きながら夜を数え続けている。浮
かんでは消えていったいくつもの海月たちは
無言の会話を繰り返して味のない笑い声を立
てる。見えない海が目を覚 ....
書きたいときに、いつでも気軽に手軽に詩やエッセイや書評、短編小説などが書けてしまうのが、このスマートフォンないしアイホンだろう。私も仕事のかたわら、ほんの少しでも(ほとんど昼間だが)時間を見つ ....
先日、横浜詩人会のメンバーが作る詩集を読む会「渚の会」に参加してきました。というのは、参加している同人誌詩集『反射熱詩集 2016』が取り上げられるというので。同人3名含め詩人・歌人・俳人の総勢10 ....
わたしは、むかし、少女で、女なんてもってなかった。
街灯も、ベルも、雑誌にのってるカフェも、おんなじように憎かった。
破綻した恋をしていて、みじめで、ときどき幸福だった。
だれも、わたしじゃ ....
どうせいつか死ぬんだから、が口癖の昌孝は、だからわたしが結婚しようって言った時も素気無く断られてしまった。
「どうせ死ぬんだから」
俺が死んで灰になったらきっとお前は泣くんだろう、俺の仏壇の前 ....
道端で◯を拾った。
◯はシャボン玉みたいにぷかぷか浮かんだり、ビー玉みたいに色鮮やかになったり、独楽みたいにくるくる回ったりする。
お前は何なのかは置いておくとして、とにかく素敵なものであることは ....
僕にちぎられた。
僕は僕を監禁さんですから。
ぼんやり空間のマンションに幽閉くんだ。
くっきり空間は網膜で取り込む。
レポート
今までで登場した「監禁さん」や「幽閉くん」は ....
孤独なんてものは感じ方の問題で、孤独でなくなることなんか簡単だ。
その気になれば、音楽と話をすることだってできるし、夜と手をつないで眠ることだってできる。
私たちは、あらゆるものを友達だと思うこと ....
紙山文章は書きあぐねていた。小説のネタが思い浮かばないのだ。
気分転換に積読している本でも読もう、と積読本の山を物色していると、ある作家の私小説が目に留まった。私小説は書きやすいとよく聞く。文章は思 ....
ママほしをとってきて はーちゃんちいさいからてがとどかない
むすめの背も手もたしかに小さくて、でもかんたんに星に届きそうな気もするけど。
わたしにも届かない、あれはとても遠くにあってだれにもす ....
最近詩が書けない。
何故なんだろう。書きたいことがないのか、書きたいことがあるのに書けないのか。
おそらく、書きたいことがないんだろう。自分の傾向を鑑みるに、書きたいことがあれば時間をかけて考 ....
クリックありがとう。このサイトは閲覧数が分からないから、あなたが何人目の読み手なのか分からないけど。
もしかしたら、誰一人として読んでくれていないかも。実際このサイト、どのくらいの人が見てるんだろう ....
私は今、最初の一行を考えている。
詩を書こうとしているのだ。最近、詩が書けないのでそろそろ書きたい。
いつも詩が書けるときは、良い一行を思いついた時だ。
詩を書けるような、良い一行はいずれ見 ....
Jと別れてあたらしい生活が始まっていたのだけれど、車の世界の帰りだというJがこの家へたずねてきた。
ただあたらしい生活と言っても、螺旋階段を一周して、すこし昔に帰っただけのような気がする。奇妙な ....
明日は長男の誕生日だ
生きていれば十一歳だ
たぶん生きていると思うが
確かなことは言えない
離婚した妻が家族ごと夜逃げしたのは四年半程前のことだった
離婚するに当たって当時高二だった ....
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―――― よくわかる話です。私も、ごく身近に性暴力被害に遭った人を知っています。彼女たちがその後どうなるのかは、体感的にわかっているほうだと思います。 従軍慰安婦という性暴力の極限的な形態を経験 ....
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1対1で元慰安婦から話を聞くのが大きいんだと思います。記者会見とか公開法廷での証言ではダメです。頭脳で理解したことを心で感じとれる方ならよいのですが、多くの日本人はそうではないのでしょう。まぁ ....
【前注】以下は、ある場所での会話。私の発言は原文のまま。相手の方の発言は、特定を避けるために用語・表現を改変した。
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―――― フェミニストやリベラルが、「朝鮮 ....
赤黒い熱い塊が喉のおくでガラガラガラ音を立てている。からまってまるまった舌で窒息しそうだ。舌が体に飲み込まれようとしている私は、必死で舌をン、と指でつまんでまっすぐにしてよだれが垂れる。幾千幾万どこ ....
むすめのひざや足の裏はしっかり厚くなった。ひとり掛けのソファにすわってテレビをみているところなど、すっかり人間ふうだ。わたしは鏡をみるのがきらいになって(太ったまましばらく戻らないから)、自分の顔 ....
月の町には丸い月のしずかなあかりが射していて、住むのは齢三十をこえた少女ばかりだ。
つねに満月夜、手入れのゆきとどかぬぼろぼろの町並み、つかずはなれずに点在する住居は、彼女たちのそれぞれのこだわ ....
私は警察署に来ていた。
あれだけ面倒くさい手続きやら、身辺調査やらをクリアし、ようやく手に入れた銃と所持許可であったが、止める時はなんの造作もないものだ。
書類手続きに慣れていない新任の警察官は ....
それぞれの詩人にはそれぞれの言葉の個人史がある。詩の中で用いる言葉は、かつてどこかで自分が書いた別の詩の中でも固有の位置を占めていたものである。例えば「水」という言葉をかつて別の作品で用いたとする。 ....
その建物について、詳しいことは何も判らなかった、その土地を流れる大きな川の、河原から何も無い野っ原へと続く坂道に沿うように建てられた平屋造りで、右側の端に川を目指しているかのように突き出された正 ....
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