パソコンが今日も苦しく今日を喰う



口んなか黙りこくって毒を増す



鱗には鱗のひかり鱗庭



片方のまぶたのつぼみ舐めひらく



誕 ....
何も掴めなかったそこにあった物語


甘えに甘え餃子三昧の日々


人形と書籍に埋もれ月光浴


奇数好きの猫など信じられるか


鐘の音に最後といえば最後のダッシュ


 ....
永井さん

ぶらぶらと侘びた振子の行路かな
玉ノ井を出でて豆炒る日暮なり

駱駝見せ転がる羅刹「浄土だよ」
往生の痕が畳に染みている



坂口さん

オニふんをイオン洗浄 風 ....
両瞼月の形の白い傷



露出した骨を矯正してる口



三日後に二足歩行で倒れます



初夏の朝 身体の中はまっくらけ



磨かれた床に無数の目玉落つ


 ....
恋をしよう上から目線で言われても



春はもうどうでもいいから冬をくれ



おまえらの押し付けた春しるものか



春かんで春ひり出して万金丹


 ....
「さみしい目だね」って耳掃除の時 花をふむ人はきよらか春はゆく

おとうさんと正しく発音する練習

夫婦雛三人暮らしテレビ見る

母の家すすきは痩せて羽根に似る

花の散る頃とはいつか母を待つ


(没句)
ど ....
着物が冷たい随分遠くに靡く笹舟

壁焼いて嘘はお嫌いでしょうから

吹雪き明けて紙の破れ目に靴底合う

打ち伏して銀の祭りの幅を書く

シャツ山吹内部に柳として背骨

歩く牛の波紋 ....
一、 お散歩 

しっぽ振り弾丸が行く月ぶれる
アスファルト下る瀑布に身も細り
黒ラブの餌より高き糞(くそ)不思議
後始末手こずる隙に引きずられ
散歩かな牽引されて汗まみれ
アホ犬とテニ ....
ふくらんだおなかざわざわこどくです

この傘をけして開くまい濡らすまい

野火を見る子ら口々に母をよび

願わくば花の盛りを過ぎるとも

花雲を毟っては食い毟っては食い

春の日に ....
ドーナツの穴ばかり食べ水曜日

左手にくらべてぎこちない右手

夢を買うお金も置くところもなく
ディアスポラ民が歩みし2千年
軒先を倦みたるわけは誰も知る
バルフォアの印籠かざし遡る
カエサルに返す拳はアラブ打ち 
ハリネズミ核の毛尖を立てにけり
ザイオンの乙女ら肩に機銃提げ
シナゴ ....
満天のこの空には名をつけない


億光年の果てに焦がれる名を


風の音かなしさ遠くここに僕


百億年分からず君に会いたい


巨大な質量と速度でどこへ?


静止して ....
羽根のかげ白く息つぎ春の夜


彼女のきれいな本のきれいな文字


すっかり春だシャロンのいない東北


花わさび明日こそ買ってどんぶりに


もう全部やめるよ重さ量ってほしい ....
クラスター何処にばら撒く自衛権
人を裂く大義がごかす血の連鎖

赤十字ユニセフ次がNGO
鳩ぽっぽチリの救援啼きもせず

見えぬ雨ノアの方舟5人乗り
吉野山今年も飛ぶかテポドンは
早足の私に

木々が

傘をさし
気分だけ ワイングラスに ぶどうジュース

気分だけ 安いお肉に ナイフとフォーク

コンタクト したふりをして 眼鏡とる

楽しいと 言い聞かせるのが 情けない

気分だけ だっ ....
歴史いや 暗記の苦手な わたしの悩み

しませんよ 嫌いな社会の 過去問なんて

なんでです 骸骨模型と 入れ替わり

あ、また出た 怒る先生 オネエまじり

そうですか また始ま ....
泣かぬなら 泣かせてやるのが 男だろ

背中でなど 何も語れぬ 四十五の俺

いつからか 雪が白だと 言えなくなった
路地裏で 甘き夢見る ズッキーニ 隣のね あの子の名前は 『友達』よ えねぇ


ふえねぇ


数が


増えてかねぇの
ウィルスを喰って一つ目かがやかす



{ルビ脳廃爺=のすたるじい}感じるものだけ讃えゆく



泥酔の泥とは何か知る夜かな



雪混じる雨に漕ぎ出す{ルビ襤 ....
年賀状 ポストの間 行き来して 冬ふるえ夜ふりまわし地に血反吐


大声を信じる先は闇ばかり


文法と知識ひけらかす奴ばかり


文法はおまえに訊かぬ辞書に訊く


何様だ「そんな日本語 ....
光差す君は二枚貝に挟まれ


散歩道 私足あと数十個


犬々の眠り月光に波うつ


愛欲は翼広げて雲の上


たった一通のメールで夜が愛しい


空よ、お前を統べる古き ....
呼吸していない瞬間死んでいる

あのね、のしたにわたしをうめている

野分して光る死人が立っている

嘘ばかり道理で昼もあかあかと

二階屋で蝶を飼うよなおとこなり
光差す影共するは人の為


息子追い悪さもできず四十年


子よ、世界はそれほどきれいにあらず


新聞に私の友の名がふたつ


シーサーはシャチホコ食わぬ、と月


手 ....
愛してた君んちのへんな表札も



今はただ冷たい明朝体が憎い
水平線が本当か疑うあなた

本当を疑いたい私と潮風
川柳
タイトル 投稿者 Point 日付
隻轟木立 悟310/5/26 2:22
流行らぬ茶館kawa110/5/23 3:14
永井さんsalco7*10/5/22 21:22
まっくらけふるる5*10/5/21 18:37
冬親父木立 悟410/5/1 22:22
無題しみまん3*10/5/1 0:15
習作五句古月4*10/4/29 17:45
あかるい兄黒川排除 (...410/4/19 19:28
モモタロウ(姉の子息) 一歳半salco7*10/4/8 0:26
習作六句古月2*10/4/3 0:28
どーなつ &c.あをがね210/3/15 22:45
建国salco0*10/3/15 0:45
星のかけらkawa110/3/13 2:44
シャロンの花210/3/8 0:19
連鎖salco0*10/3/5 1:38
帰り道ハツ010/2/13 22:13
気分だけありす310/2/12 18:40
愚痴110/2/6 22:16
一酸化炭素4*10/2/5 22:38
甘き1*10/2/5 17:07
友達1*10/2/5 13:06
寝言アザラシと戦...110/1/21 2:54
冬と血反吐 Ⅱ木立 悟310/1/10 22:36
うたい初めペポパンプ5*10/1/1 10:15
冬と血反吐木立 悟3+*09/12/21 21:40
盟約の犬kawa109/11/30 20:06
習作五句古月3*09/11/30 17:13
傘のなくときkawa009/11/23 1:27
表札夏野 雫109/11/9 15:08
海の川柳009/11/9 14:14

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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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