ほととぎす米は粒立ちて炊きあがる
万物の匂ひ放ちて梅雨入かな
麺麭の肌黴の楽土は燦然と
著我の咲く野に雨の声雨の唄
靉靆と言ふ語に逢ひぬ五月尽
ほとばしるごとく青蔦壁にあり
五月雨や古代の ....
送電塔が遠く問う句と浮く入道雲。
ただひとり 君の足跡待つ解析
鉱 山 や 氷 河 期 抱 き 耐 え る 夏
網 戸 ご し 細 か い 夜 が 並 ん で る
盆 支 度 墓 の 間 に 間 に 少 女 た ち
盲 目 の 父 と ....
スキャンして済んで中のスキャンティーより薄い紙
スリット入りスクリプタークリップ入れ膨張
昼に会おうって男来ねえからパスタとか喰うミートソースなのな
ハイクってどうやんのさ未来ボウル ....
庭うさぎ {ルビ食=は}み尽くしても {ルビ茗荷=みょうが}避け
揚げ雲雀 後悔先に 立たずかな
降る雪は空から戻る天主堂
記念像花火に涙をかざりけり
畦 道 に 自 転 車 ゆ き て 蛍 舞 ふ
幼 虫 が 齧 る 花 食 べ 羽 化 を 待 つ
夏 に 首 痛 め て 星 も 見 れ ぬ 夜
古 井 戸 や 落 ち ....
夏 か い て ん す る と 同 時 に 蝉 騒 ぐ
盗 塁 を 刺 せ ず 投 手 の 恋 終 わ る
縁 側 の 素 足 の 影 で 眠 る 秋
草 む し り 花 ....
高揚に 愛得る融と 抱擁を。
焼 き 魚 泳 ぐ 世 界 は 詩 の 世 界
前 世 で の 僕 ら ふ た り の 墓 参 り
夢 枕 寝 グ セ で 立 っ た 先 祖 さ ま
ね み み み ず 寝 間 着 ....
朝が来て 今日もまた君を知る至福
泣けぬ夜に君想う孤独 雨落ちる
醜い腹を 殺ぎ落としても 残る心
春のX 僕の歌いし 夏の宙(そら)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040512k0000e040037000c.html
大輪が
弾けて消えて
なくなって
繋いだ指が
離れて消えた
Date:9th,May 2004
4th
目の前を ふさぐのは誰 煌きか
重力の レンズで歪む 君の顔
五月闇を 一人歩く 哀美しく
昼の合間に夏めく一人で
前髪が萌ゆるのは貴方の横顔
鴉来る数十羽来る空は青
鴉悲しまず空の青海のあを
山に海に日の唇づくるとも鴉
鴉鳴く読点多き文読めば
人死にの記事を切り抜く鴉鳴く
鴉捨てにゆきてかえらぬおとうとよ
....
{ルビ現世=うつしよ}の 枝垂桜に 月陰る
減寝具 原-sin-供して 幻視する。
1)
ねじりんぼの花が咲いてる
あれはねじれていてこそ正常なので
まっすぐに伸ばそうとすれば折れてしまう
<惑ひつつ天を目指せしねぢりんぼ>
2)
梅雨どき ....
慢月や 肢と死と飴の 紅狂い。
吸い交わし煙草の縁の紅い痕
{ルビ梳=くしけず}る手折りし秒針束にして
白日に独り吹かすや冬の薔薇
蒼き実を砕く刹那の散る花火
糸を吐く蚕の背には走馬灯
屁の臭い誰だ誰だ ....
鏡に向かって・・・
気にするな、あんたはそんな、大物か?。
空おちる。はれも、ときどき。そら落ちる。
知りもせず、癒すと云うな、バカタレが。
里山は
鴬鳴きて
悦に入る
静けさや
鴬の声
沁み渡る
もうそんな、けんかをするな、きみたちよ。
のんのんと、生きて続けて、この歳よ。
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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