笑おかな 冷酒片手に とぽとぽと
秋扇 我と重ねて ひらひらと
朝寒し 帰る場所ある あなたの背中
冬木立 煙草をくわえ 物思う
ストーブの 前にまるまる その背中
古代象(マンモス)は氷下魚(かんかい)食べて海渡る
注 「かんかい」はアイヌ語です。コマイという白魚のことです。
寒椿カラメル甘しぽるとがる
鳥群れて雲ざわめけば光悦忌
あと5分 毎朝これで 世界戦
あと5分 苦労はしない 朝5分
あと5分 秒針不足 コンマ針
あと5分 カウントダウン 2006
あと5分 天国昇る マッサージ
青空の手に触れはにかむ冬の顔
描きなぐる雪のはざまを埋める景
ひとつにも無数にも降る雪の問い
ころびゆく我が横に空たちあがる
....
クリオネのなげく魂ジャパネスク
クリオネや沈潜すれど答えなく
クリオネやまた巡り来る異民人
寂しさを
ゆうらんらんと
楽しんで
茶柱ほどの
しあわせ一服
握りつぶし
朝晴レ昼晴レのち曇ル。
晴レレのル?。
ほーら。
カミナリさんだよ。
いちにの、
さんだぁーあ。
「むぅぅぅーん。」
あらあなた、 ....
シマウマに、
横線引いて○Xをする。
「鹿と見た!。」
ほんとに見たのか?。
馬鹿ヤロぅ。
「あんた誰?。」
知ってりゃ鏡に訊くものか!。 ....
あほほほ、ほぃ。ウほほの国から参ります。
へいへいほー。分かっちゃいるけど、へいへいロゥ。
はらほろり。ひれはりるれロ。ほろほろル。
くに ....
みかん食う
チャンネル変える
in こたつ
寒の水お控えなすって旅の道
不来方や凍て星を見て高速降る
五円玉ゆらりグラスに寒の水
冬しぐれテイルライトが点滅す
冬なぎやかすかに渡る東風(やませ)かな
おうおうとただ降り止まず冬落葉
裏白に東北思ふ日暮れかな
咲来といふ当て字不思議や去年今年
御来光心の内に光{ルビ出づ=いづ}
鏡餅白き心の重なりや
しめ縄や皆の家々神宿る
大雪に新たに立つや元旦に
初詣誓いを刻む柏手か
団欒やひと時の幸我が家族
門松に家 ....
耳たぶを練り餌さにして夜釣り
数ヶ月
この世の空気を
吸うてみた
自殺こそ
何にも優る
保険かな
好きだけど
恥ずかしすぎて
いわし雲
三日前 やっとしだして 慌てだす
数列よ 何で君は ややこしい
勉強は 今のうちにしとけ 我輩よ
勉強は 早めにしとけ 我輩よ
勉強を しなきゃいけない 手につかず
誕生 ....
ねむりたい頭のうえの冬蜜柑
渚なきからだ横たえ冬を聴く
白髪に月がふたつの冬夜空
斃れるはきさまだと知れ雪つぶて
おのれこそ ....
谷地出でて 宵待ち月の 淡さかな
竹伐るや 響くは子らの 声ばかり
雁鳴くや 湯呑み一つの 影法師
栗落ちて 音暖かき 背戸の闇
夕暮れ ....
なにをしてもひとり
どこにいてもひとり
だれといてもひとり
しあわせを逃がす手のひらおぼろ月
晴れわたり心ふさがる青の青
風の背の名を問うなかれ枯れ葉舞う
心の手閉ざすたくらみひらく花
野 ....
銀河団ひとり夜道をとっとと歩く
ふたりの人 おきざりに 人生航路を 歩いて いくの
振り返れば 余りに 酷い 失敗に すこし 頭を 傾げて歩く
....
まっている パジャマ姿の 君の電信
もう雨が降ると息が白い
プラットホームは痛いほど凍てついている
出来損ないの私の影を穿つ雨
午前六時三十分に青い電車に乗る人 他人の朝
水溜りよ青は無残に散乱する
どこへ ....
「にゃぁ」と鳴き 生まれたこの世に 感謝をし
のたのたと 母を捜して 歩く{ルビ四足=あし}
雑踏も {ルビ雑音=ノイズ}もヒトも 気にもせず
{ルビ命=イマ ....
寝がえりの数だけ夢は裏がえる
またひとつ積もり重なる雪まなこ
煌々と言葉は眠りを遠去ける
見も知らぬ機械の生まれを語る夢
....
『空虚』
淋しいと
上目遣いに
霜焼け両手
『歓喜』
甲高く
笑うその声
耳に響けど
『温かみ』
....
くしだんご 1.5個に 分かち合い
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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