ゆきどけの朝日へさえずる小鳥たち
ゆう焼けへ いちりん
麗らかさウクレレかたと倒れけり
ウクレレの五万のやつが欲しくなり
ウクレレの七万の音泣けるなり
ウクレレの十七万はしびれちゃう
メロンパン焦がして旨し朝ごはん
朝がくるのよ
夜が明けたら
夏蜜柑縁談ひとつ潰れけり
短歌撃て弾幕のごと花の昼
初恋は冬のブランコ二人乗り
朝ビール
汗の匂いと腕枕
曇り空よ 降るか降らぬか はっきりせい
そこにある俳句掴まん春の夜
動きなき人形春の夜の長く
おにぎりを 温めますかと 言わぬ店
10℃超え コートを着てる 人がいる
コンビニの 時給が1000円 素晴らしい
ワンルーム ¥75000 意味わからん
非常口開けて眩しき春日かな
空遠く消せぬ落書き卒業歌
人ふいに春の水から石拾ふ
うららかや友うつくしく疎ましく
花冷や行方不明の恋敵
ボンネットに足跡残し春の猫
春嵐緑の騎士を連れて来よ
花冷のされど ....
夜桜の下に捨て来し胸の闇
戸に立ってウクレレ弾いている菫
石鹸玉ウクレレ弾いて眠りけり
朝寝してウクレレ弾いて日暮れかな
ウクレレと珈琲のある日永かな
雨の日もウクレレ弾いている菫
終列車警笛響く春の雨。
ひとけなき寺のくぬぎの春嵐。
春雨は別れの歌の余韻かな。
南溟
梅散りて夢の中ほど六地蔵。 南溟
君の頬赤い金魚と色比べ
墓の無い終わりを告げる水の羽
{ルビ弥生=やよい}より流れ落ちたる{ルビ卯月=うづき}かな
とどまらずただこぼれゆく冬の雲
傷を抱 ....
蝋梅の溶けゆくさまは蝋に似ず
春眠や豪華三本立ての夢
啓蟄や朝日を浴びて我眠る
流し雛流さず焼きぬ空に舞へ
この土はまだ生きてをり下萌ゆる
龍天に上る日を違へはせぬか
....
性愛を投げ捨てるべし春の闇
「うち」という呼称は鳴るか水仙花
梅の花咲き極まりて白き肌
その胸に紅梅の咲く夜を知る
春のバス満員なれば風強し
ただひとつ桜が咲きて汁き夜
....
アネモネの恋の痛みが風に散り
着飾って並んで見てるチューリップ
蒲公英の綿毛に乗って空へ行こう
隠れてもわかっているよ沈丁花
青スミレ君に捧げるサムシング・ ....
{ルビ春風=しゅんぷう}やマイケルジャクソン来日す
タバコ屋のおばちゃん代わり販売機
テトリスかGoogleMapの僕の町
恋愛病。林真理子な女たち
雨近し僕した空が食う夕陽
春の芝濃いと淡いの鬼ごっこ
月に波桜花散るアメリカン
公園で悲しい枝が空を刺す
オレンジに溶けない僕の影長く
桃色の洪水安売りハートチョコ
無機質な日がかすむ街わたしの目
九度二分を踏みつけてゆく夜半の猫
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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