初夢の続きが見たく二度寝する
初茜微かに響く朝の音
初春や三日過ぎればダイエット
正月のお笑い番組もう飽きた
正月の凧あげる人見かけない
年賀状貰うばかりで胸痛む
去る人も来る人もいる春を待つ
星たちに見つめられての初詣
干されてるミトンは少し硬くなる
年の瀬のテレビ番組ワンパターン
雪山をキラキラさせる太陽よ
初富士やカメラ持つ人勢揃い
雪の降る一日になる日曜日
コロッケの揚げたて匂う冬の午後
冬空や十七文字の恋の歌
音も無く流れる川も冬の顔
愛情と隠し味いれ大根煮る
空仰ぎ散歩したいよ年の暮れ
吹かれきて別の枯葉と喧嘩する
雪達磨メタボリックな体かな
冬深し髪濡れしまま想う人
枯草の擦れる音は宙に舞う
暖房の暖かさより君の愛
去年今年目標はまだ決められず
マフラーの長さが君とくっつける
溜息の数多くなる師走かな
冬の月ライトアップと競い合う
あらまほしそらのものするつかいかな
空の欠く下におりてし腹もあり
直に沈みつるもたれそ
白鳥よ見物客にウィンクす
焼き芋や熱さのあまり落っことす
ポインセチアひと際目立つ色してる
冬休み野外で遊ぶ子はいない
競い合い広がり見せるイルミネーション
すっかりと忘れていたいクリスマス
大晦日いっぱいの蕎麦食す音
冬銀河世界の闇を照らすだけ
言い訳をしても止まらぬ年の暮れ
鍋囲み湯気と熱気が美味くする
師走空哀しみさえも吸い上げる
年の夜心の迷い止らない
遠くても距離を縮める賀状かな
年の瀬の花火に乗せる忘れ物
湧き上がる愛を育てる日向ぼこ
冬の沼季節を映す鏡かな
冬日和二人の影が愛になる
冬の日や青空ばかり目にはいる
まだ消えず
ゆきばをなくした
我が想い
寒風や海に向かって「アイシテル」
雪が降る心にも降る君の愛
冬の朝起き上がるにも一苦労
北風に吹かれてペダル重くなる
年賀状電子メールに押されてる
寒くても負けぬ体で豆腐売る
喧嘩して別れ選んだ夕時雨
忘年会上司にお酒飲まされる
枯葉落ち丸裸の木逞しい
蜜柑には当たりはずれがあり過ぎる
あの人もこの人も包むクリスマス
ラグビーの熱いプレイが暑くする
冬になり
コンビニさえも
あたたかい
ひたすらに白く染めゆく雪の音
カイツブリ潜るかどうか悩み中
雪降るや朝か昼間かわからない
カフェ・モカの湯気奪い取る冬の午後
冬木立枝の迷路がよく見える
聖なる日想い重ねる男女かな
冬の波寄せては返す寒さかな
本当はサンタの正体知っている
熱燗に助け求める寒き夜
鍋の底残った蟹の赤い足
今年も灯るあの子の家のイルミネーション
猫行司コタツの土俵で足相撲
寂しさを抱える夜は雪が降る
黄落にあたる日差しは弱々し
息白し目に見えるものに吹きかける
吾が孫と知らぬ翁の呼び声に
十七字心の内の小宇宙
弟が大金持ちといてふの葉
クリスマス賑わう街は恋の街
マフラーに巻かれ巻かれて風防ぐ
短日は時の流れも早くなる
手袋の力を借りる散歩道
寒風に乗り流れくるジョンの声
恋人と過ごす間は小春かな
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