雪降るや前が見えずの帰り道
風花や橋を渡れば別世界
哀しみの後は雨から雪となる
外の雪睨みつけてるうちの猫
春を待つ空の向こうの笑い声
信号の赤が真冬を止めている
冬の虹今までに見た記憶なし
雪の日もいつもの仕事待っている
雪の夜心静かに読書する
縮む親
氷鏡に
歓喜の子
雪空の静かな朝に胸騒ぎ
屋根の雪日差しに負けぬ強さあり
冬薔薇黒ずんできて美失う
落ち葉起きくるり廻りて倒れけり
麦の芽は俯いたまま悩み事
ほんのりと白に染めたる雪化粧
春を待ち株価の行方気にしてる
雪が降る 悶々したふり 夜明けかな
庭掃除葉っぱの山に冬の蜂
初雪を見てる横顔哀しそう
大寒に気づいていない人もいる
白鳥が飛び立つほうに未来ある
大寒の波打ち際で涙する
風が吹き折れた枝から枯葉落ち
残雪は陽の光浴び騒ぎ出す
ラグビーに熱くなるほど汗匂う
白障子誰かいるのか影ひとつ
息白し流行の歌を口ずさむ
ラグビーのルールも知らず文句言う
残雪に残る足跡水になる
湯豆腐を上手く使ってダイエット
計画し夫婦揃って春旅行
寒日和心震わす風痛い
目覚ましで起きてまた寝る寒の朝
小正月届いた葉書再度見る
湯豆腐や温まりつつ恋語る
黒鍵の押されて戻る五月闇
桜桃忌知らない人と手をつなぐ
火取虫それは愛かもしれないし
まっさらな手首でかきまぜるプール
かさぶたのやわくなるまで水 ....
大人への成人たちの第一歩
冬なのに真っ白なもの見当たらず
冬日和季節変わりが早くなる
床に真逆な言葉たち
並べてあなたと
踏む言葉
こぼれて落ちる感情と
仮想世界の私たち
雪深し人生なんてこんなもの
寒月は無人の駅とにらめっこ
鉛空春はまだかと独り言
ダイエットしてる途中の新年会
父親の匂い沁み込むちゃんちゃんこ
寒晴や人の溜息空が食う
初雀飛び立つ前の準備かな
冬銀河愛の告白応援す
蝋梅の香りに人は酔いしれる
明日には賀状が届く音もなく
日差し浴び寒さ誤魔化す睦月かな
冬の夜街のネオンが冴えており
紅梅の明るき色が街飾る
紅梅や闇夜を照らす道標
冬晴れや道行く人の忘れ物
今旬の野菜たっぷり味噌雑煮
雪激し二人重なる夜激し
薄氷溶ける頃には夢叶う
眠れない夜は見つめる冬の月
正月の空晴れ渡り気分いい
初暦まだ慣れなくて何処か変
なっぱ飯塩気の足らぬ一人飯
冷麦も喉を通らぬ一人飯
魯山人忌砂噛むに似る一人飯
三が日終えて初めてパスタ食う
新年に去年の仕事終わらせる
白菜が「鍋にいれて」と言ってくる
昨年の餅は今でも冷凍庫
我家では色とりどりの餅を搗く
七草の香り懐かし里思う
溜息が零れ落ちてく仕事始め
賀状には相手の匂いついて来る
お年玉幾らくれるか想像す
今日も祈りのうたを歌った
年逝けば新たな自分作り出す
初日記今年の抱負書き綴る
正月の姿川面に映り込む
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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