メール打つ君の心は雪のよう
早歩き寒椿だけ目に残る
まだ早いパスタに乗せる春の色
ねぇ‥? うん。 冷たい風が 縮める距離
突然に屋根から落ちる雪の音
テーブルに置かれた蜜柑全部食う
白梅の笑顔笑顔が輝いて
冬の蘭淋しさ抱え下を向く
冬の蘭華やかさだけ忘れてる
少しくらい遅れても咲く節分草
故郷離れ車窓に映る大都会
下萌や人に隠れて恋をする
雪達磨涙こぼして崩れゆく
雪うさぎ 泪で己を溶かし消ゆ
春晴れやウキウキわくわく揺れ動く
此処は何処見覚えのない銀世界
すみれ草大切な人見つめてる
凍てつき朝炬燵かむりて愚鈍なり
思い出のおもかげ君に恋叫ぶ
時節問う君の指は遠くなり
月見上げわからないこと聞いてみる
春立つや外での遊び再開す
浅き春草花は皆かくれんぽ
夏花の どこに摘んだか 乙女の手
白濁と 骨摘む女 菜の花に
濁音が 時雨の祖母に 魔笛吹き
夜晴れて 終わりと思え 季節なし
月明かり頼りに探す空巣かな
立春や少し派手めにルージュ塗る
何度かのサヨナラの後なごり雪
人知れず 見えぬ雲泥 稲光
残り米 植えれば犬よ 神楽舞
天上のオリオン星に 雨落ちる
けだるくも 見た海想う 空の青
早朝に 落ち葉を交わす 天使達
祈らんと ....
節分や鬼の住処は何処にある?
冬深き夜に観る夢ハワイ旅行
寒に堪え自由に咲ける時を待つ
黒き月 甘えしわが身 死人かな
白煙を 日の丸みゆる 六月の
死体あり ただ空爆に 梅雨は泣く
明月を 落とせと打つる 野鳥ども
凶星を 理解もせぬか うさぎ達
真っ白な世界行き交う春隣
ほの香り風に教わる梅の場所
雪景色南の友に添付する
冬耕や誰かドラクロワををくれ
荒波やしらばっくれる冬鴎
突き放す氷柱が落ちるその前に
こいびとの名前忘れて遠雪崩
エアギター掻き鳴ら ....
外は冬中は真夏で暑苦し
福は内いらないものは全て外
節分や鬼と会話す昼下がり
冬晴れや輸入食品もう買わぬ
真っ直ぐに美しく咲く冬薔薇
雪の夜鼻歌交じりにメール打つ
雑踏に美人みつける時雨かな
新鮮でぷりぷりしてる酢牡蠣かな
オリオンに向かう心で深呼吸
寒晴やカメラ持つ手が震えてる
街角で意味が言葉を待っている
路地裏で言葉が意味に迷ってる
大通り概念だけで埋め尽くし
僕はただ謝りたかっただけなのに
街並みに黄昏れはじめた君の影
冴える夜の月明るくて電気消す
酒飲めば愚痴がこぼれる寒夜かな
おでん鍋何入れようか相談中
冬晴れや半袖姿のお年寄り
まだまだと思っていても春近し
葱洗うだけでも香り部屋に散る
空を飛ぶ夢忘れないミソサザイ
梅の咲く恋も咲かせてみたい春
湯たんぽの熱に抱かれる夜もある
冬だから冬だからこそ人恋しい
ゴミ捨ても億劫になる雪の朝
冬桜何だか元気ないみたい
雪降るや前が見えずの帰り道
風花や橋を渡れば別世界
哀しみの後は雨から雪となる
外の雪睨みつけてるうちの猫
春を待つ空の向こうの笑い声
信号の赤が真冬を止めている
冬の虹今までに見た記憶なし
雪の日もいつもの仕事待っている
雪の夜心静かに読書する
縮む親
氷鏡に
歓喜の子
雪空の静かな朝に胸騒ぎ
屋根の雪日差しに負けぬ強さあり
冬薔薇黒ずんできて美失う
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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