季語:
苺だいふくというと白い赤いでエゴですね。
白玉や蔽ひに透けし日の高さ
注ぐべきグラスに冷水 愛 流出
鉱物へ降りゆく叡智シリコン結晶す
理性の手 物質変容 地の満潮
白塗りの舞踏踏み込む現存在
現前のうねる筋骨でペン走る
キシキシと削ぐ肉体で5・7・5
{引用=角川の「俳句」5月号の金子兜太氏の揮ごう「土」を見て。}
一歩二歩耕す土に歩み寄る
苗木植え土に会話の汗 清く
長靴を履いて水まく耕作地
見とれつつ 桜のアーチ くぐり抜け
天覆う 桜のアーチ 花世界
空覆う 桜のアーチ 桃の闇
薄桃に 桜アーチの 天覆い
華麗なる しだれ桜の 迎えけり
青空に しだれ桜の 桃の御簾
大し ....
人界に白蛇の姫の現れて
相模原白蛇の波動いと高き
うつつには白蛇ワープの名残りか
GW嫁さん東京おれ留守番
新芽時病は篤く布団虫
葉桜に隠れて遠し友の顔
心には新芽萌えたり火を抱いて臥す
この春も病の治癒を希望する
俺だってどっか行きたいおらが春
鶏らの眼カッと見開く何 分析
眼前に鶏の眼ありあり深き孝
鶏の眼の 己 見詰める顧みる
思考る程
屹立してる
爺かな
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魚類微笑
軽やかに昇る月
四月
*****
なきそうになる
アスファルトから葉桜
******
水鏡
神様不在
雨つづく
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ひちがつと
七月を詠む季節 ....
撃て 撃て 浄化の雨眠りの中で
暴風雨 窓たたく音が心放つ
しんみりと更けた夜に点る霊
花盛り 彩り豊か 杯よ
花盛り 酒の杯 彩りし
花盛り 酒宴の席を 彩りし
花盛り 杯の花びら 色々と
花盛り お酒を飲みて 夢心地
青空に いのち輝く 花盛り
次々と 花は変われど 花盛 ....
ミニスカートに手に手をとってレスビアン
きつく締め、さらにギュッと縛ったかんじ
空腹に夜桜食って夜を満たす
この魂桜花に捕られ何にせん
風吹いて桜咲くも良し散るも良し
若者よ真の思想の明快さ
春の宵紫煙くゆらせ月見酒
華やかに 光放ちし ひな壇や
ひな壇や 芳香剤が ほんのりと
箱を出て ホッと一息 ひな人形
箱を出て ひな壇立ちて 晴れ舞台
箱を出て ひな壇立ちて 伸びをせし
箱を出て ハレバレ立ちし ....
一夜明け 世界彩る 雪化粧
一夜明け 真っ白雪に 包まれて
ちらちらと 初雪招く 冬将軍
雪道を そろりそろりと 渡りけり
キツネさん 気高くかわい 雪渡り
だんだんに 小さくなりぬ 雪だる ....
本年の 初心表明 年賀状
年賀状 新たな年の ご挨拶
年賀状 年に一度の 感謝状
年賀状 日頃の感謝 筆に込め
年賀状 紙に込めにし お年玉
年賀状 感謝を込めて 旅立ちぬ
年賀状 返事 ....
富士山麓金剛宮を輝かす
海浜の遠く潮騒果てる家
歩道あり垂直交差の崖に街
生野菜
生で食べたら春の味
こづくには
のんだからとて
鉄の右
A02
ひもの花
つめにさむきの
石灯篭
A03
ジャズを若者がけなす春
A03
組細工
うえたいねすら
みおろ ....
初霜に 大気も星も 縮みけり
初霜に 草木縮みて 冬支度
初霜の 木々に施す 秋化粧
初霜や 山を彩る 化粧師よ
本年の ラストスパート 師走かな
師走こそ 精一杯に 突っ走れ
師走道 ....
檄衝の脳髄の雷「俳」落とす
大伽藍 僧形の餓鬼 取り澄まし
春日和歩かれた街は「想い通り」
腹下り愚行の日々にあった事
パラパラと歴史に光る高貴霊
呟きが5・7・5を望む放つ鳩
言論で原子爆弾をねじ伏せる
いつか来る戦禍知る人の全滅
シクラメン 暗夜の縁に 白く立つ
広茂
真夜中の桜並木に一人立つ
子らよ聞けむかし優しく春の風
神在って在り人有って在り神と違う
秋刀魚焼く 香りに満ちし 七輪よ
秋刀魚焼く 煙り漂う 宵の町
サンマ刺し 海の香りの 直送便
サンマ刺し 海より来たる 秋便り
嬉しげに 猫のくわゆる 秋刀魚かな
生命たち 実りの秋に ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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