破けども破けども澄む紙の橋
前からもまた前からも冬は来る
零時すぎ雨鳴らす雨踏み外す
ばね壊しばね上下する遺棄の庭
何と ....
いかりをうちあげてもそら
この空の 続く向こうに 君の街
会いたくて 距離埋めるよに メールする
携帯が すべて見ていた ストーリー
あめんばうの生み出す水の陰ひかり
弥陀堂の板目をそむく素足かな
だだちゃ豆和紙を透かして寄る灯かな
風舐める{ルビ火蛾=ひが}なき夜の{ルビ虫媒花=ちゅうばいか}
舟 ....
青雲や青鬼灯の頸かしげ
ブラジルはサッカーの強豪そうなのか
自制的生き方の否定若かった
何もない日の世界ゆく死んでいる
何もないナイチンゲール光
何もないその内部へと私は出かけ ....
ゆうだちに窓にはりつく蛾を迎え
てっぺんをあかるく染める夏至の月
梅の実と氷砂糖がからと鳴る
紫蘇の葉に赤く染まるる指の香よ
梅雨寒の肌と肌とで温みあい
蛇の子の細くすず ....
カタカナが頬けずりゆく夕べかな
目のなかの珊瑚礁ただ空分かつ
溶けおおせ逃げおおせ笑む緑かな
澱みから光は弾み瀧を呑む
....
私の色はハイな夜奏でられ
何もない地獄耳に鬱吐きだした
石ころの過去に見ていた心壁を
落ち葉焚き 火をつけ眺む ジェノサイド
初時雨 いろなくしゆく 憂いの国
降誕祭 余すゆびさき 七度五分
夏が来た
みたいだけれど
ねむいなあ
映らないわたしがわたしにそそぐもの
鳴り出せば鳴り終わるまで鳴るわたし
偽の水わたしとわたしを入れ替える
何も無い雪が雪を照らす夜 ....
切なさをあつめてひらく夏椿
青梅の香りにも似て初恋は
後悔と勿忘草の淡い色
酢漿草の種が弾けて夕暮れる
赤色を零してなお紅ばらの花
寂しさの数だけ蒼く紫陽花が
....
鳴き声が
F1かarの
鳴きごえに
死ねないよ
愛するひとを
残しては
私を叫んだ 人生 さまよって
何もなく 私の選ぼう 曲はない
いつまでも そうして 過去を 消すだろう
何もないんだ の顔ヒねりだす
私は!私じゃないンだ!必要だ!
ぞうきんのせんいを感ズるチャイムスる
私より孤独な君から匂いする
絵を消して布を切り裂き破ってた
海の底戦争での傷もみ消しに
人として喜びのする水として
大空がそびえるページの教科書に
....
うなずいた 君のつむじが いとおしい
ひっそりと うずくまってる 待宵草
明日など 信じてないよ あの日から
ビー玉に 閉じ込めたいよ すてる恋
ひとり占め これからずっと 私 ....
びょうてきで
うるさすぎます
駅前が
紫陽花の花弁の数の命かな
Line man konpasu de kururi kin no en.
どれみふぁそら撃つ猟師かな
月の横さわりつづけるまぶたかな
まぼろしを捕らえ離さぬ冬の蜘蛛
どこまでも何も無い部屋ひびきゆく
おまえにはおまえの音叉つき刺さる
....
死んでくれ
鏡を睨み
そう頼む
燐寸箱 長辺へにじり寄る春闇
燐寸箱 召されし少女の夢の続きよ
燐寸箱 耳奥に「場末」という死語のザラめき
「と・も・す」という行為の残り7〜8本
マッ ....
当てどなく 単の着物 袖通す
積もりゆくkbps三角譜
なみなみと鉛をそそぐ緑かな
憎しみは音のうしろで待っている
偽の星ひとつめくれば偽の星
背後か ....
君のこといずれ知らない僕に成る
僕のこといずれ忘れる世界に成る
金髪の鳶が花選る皐月哉
特攻着了へてトライチ母が事
94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.29sec.