斎王代今年も俺は選ばれず
巡回す少年補導夏祭り
賀茂祭馬に乗ってる婦警さん
後ろから牛車押す人懸葵
チョモランマ チョモランマ 世界一
死んでゆけ死んでゆけ答えなど無い
世間体 世間体 事故死
星を割る 星を割る ただ美しい
誰ですか 誰ですか 私
綺麗な女 綺 ....
さよならも
死んでしまえば
言えないわ
子等つどい笑いほうばる柏餅
小豆つけ気づかず子等の柏餅
ちまちまと「ちまちまもー」と五月雨と
五月雨はみどりいろとの歌があり
雹が降る邪道な感じの五月雨の
花しょうぶ蜘蛛の巣かぶり陽のあたる
緑摘む前世あなたは月でした
見せブラを引きちぎり八十八夜
明日葉やソースで洗う銅コイン
行く春や時間泥棒多発中
横たわる比叡拝んだ今朝の夏
外来魚釣っては捨てて夏に ....
春の川溺れてみても無反応
姉の歳こえてしまって石鹸玉
蛤が吐き出す夢で銭儲け
二本足歩行でついに青き踏む
春鰯供述どおり遺体あり
鐘供養静御前のコスプレで
アスパラ ....
気配りも目配りもして落花かな
春装のプラネタリウム高いびき
仔猫飼う育って欲しい健やかに
猫を抱く女装少年芽吹くなり
姉の歳こえてしまって石鹸玉
ナミダよりサクラが ....
左手のつくしを君に「はい、あげる。」
一嵐去って開けり花供養
なつかしき匂いのするは春の雨
雨も降りしかし咲かぬは恋の花
抱かれては詩に変わってく雪崩たち
両親をなんども殺す春の夢
エイプリルフールで私捕まった
渦潮が竜巻呼んでガチ相撲
渦潮の底で待ってる海坊主
苗木市 火遁木遁術比べ
....
給料日またもや上がる摩擦係数
柿の種噛みつぶすのは癪の種
イエスノー枕最近イエスも忘れかけ
山の神箱根駅伝速いかもね
ダイエットしてどうするのと言いそびれ
幸せにする ....
コトバの残骸を踏み越えていくときはいつも裸足
狂い始めた気がして音叉を頭にあてる、脳ミソを調律
あたらしい歌ください、ぼくの中古ピアノに
雨粒がみずたまりで正しい円を描く、コンパスも ....
不器用な詩人を撫でる桜まじ
花篝燃えてくれるなまた泣ける
哲学の道を流れる花筏
散るまでの夢と知りつつ桜酒
高瀬川乳飲み子抱いて花の雨
岡崎の桜回廊象の声
....
死神を副業にする桜守
満開の冷えた桜に沈む船
堕天使も枝垂れ桜で白くなり
漆黒の翼の痕に桜KISS
JOKERが姿を消して花吹雪
夜桜の影で小悪魔服 ....
助けてくれ!
(肝心なときに言えない現実)
死にたくない!
(生きたいのではなく怖いだけ)
なんでもする!
(神か仏になったつもりか)
うそじゃない!
( ....
彼岸桜優しげに咲く此岸かな
野に遊ぶさも値段高そうな猫
イヌノフグリ閉じてぽろんと今日でおしまい
産卵を済ませて二度寝のヒキガエル
コーヒーの記憶 取っ手のとれたミル
....
げっそりと白豚になれ四月馬鹿
入学にいくらかかるの払えない
シクラメン泪を落とす場所がない
治聾酒が心の穴から漏れている
若草をサンドウェッジで根こそぎ
朝きても生きる意 ....
曇天に溶ける花びら 頬 目じり
花冷えに持ち寄る肌にふる夜よ
うち側に空を描いた傘、卯月
ぶらんこを揺らしてもなお遠のいて
くだらない差別に負けて雪雫
春分や そろそろビザが切れますね
春分やミャンマーの場所どこですか
春分や昼にも夜にも逃げられず
彼岸西風墓前で酒をちびちびと
遠足の弁当だけ ....
まおまおと艶めき歩く猫や春
たんぽぽの綿毛を吹いて来世待ち
女王は一匹でいい梨の花
すみれ草 光線銃で焼き尽くせ
蓮華草食べて明日もハロワ行く
毒性があると知りつつ躑躅蜜
咲いた ....
目をつむり目をあけ答えあわせする
振り向けば鏡を持たぬ空の青
目をつむり目をつむる火に触れてゆく
冬が脱ぐ光の服のたおやかさ
....
濡れ髪と匂い立つ夜に猫の恋
沈丁の香にしのんで肌を舐め
海明にうかべる白い朝と夢
まんさくの枝に結んだ恋みくじ
啓蟄や動き出せたら良いのにな
雪解けか小指贈って手打ちかな?
木の芽どき秘伝のタレの壺を割る
車椅子押してもろうて春の月
合格が捻り捻れて ....
鳳凰が月を飲み込む春の空
剪定で残れた枝がホッとする
春の土 寝っ転がって自分知る
童貞が羨ましがる猫の恋
白子干 生まれ変わって白子干
古巣には戻りたくない戻れな ....
コスモスがささやくコスコスサインサイン
トーラスなドーナツ揚げる霾る日
筍で円、放物線、双曲線
曲水の宴メビウスの帯締めて
死者互入生者の輪の中盆踊り
吊るし雛アルキメデスの立体で
....
(朝の森)
トンネルを抜けると森に熱気球
十月の地に繋がれた熱気球
熱気球巨大坊主が起き上がる
熱気球深海クラゲの傘の色
熱気球プカリと浮かぶ朝 ....
●素肌かりかり。
切ったばかりの爪で君の背中をかき抱く
●そういえば糸。
抱き締める 絡む腕は糸か鎖か
●濃いのかしら。恋なのかしら。
アルコール 耳の奥で心 ....
雛の日に『首くくるぞ』のメール着た
配置場所じゃんけん選抜雛飾り
雛祭り階段落ちの面白さ
今年から五人囃子が軽音に ("『けいおん』に" のほうが良いのか ....
君だけに毎年贈る桃の花
ウェディングドレス着たいとお雛様
初節句 純金の雛買うてやり
雛壇に並ぶロボット銃を持ち
工作の雛人形はアヒル口
流し雛 海を渡ってLA ....
白魚にためらい傷がありました
スーツ着て会社に行かず凧あげる
君だけが友達でした藪椿
春淡し俺から会社辞めてやる
種芋になれずに腐り果てていく
ミシュランの調査員ぶり田螺 ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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