セロトニン増やす薬や秋簾
あーみんの漫画風船蔓かな
ピーマンや堕ちるとこまで堕ちました
秋場所やバニーガールが砂かぶり
寝る前に玉蜀黍を一齧り
夏待たず割れたさなぎの夢供養
エアコンの静けさ夜に浮かぶ部屋
小石蹴る僕もうまくは転がらない
体温は風が持っている幻
信じるに疲れて淡いホログラム
長い夢のように期限 ....
苦瓜や中華人民共和国
地虫鳴く黒き紙幣を買いにけり
馬鈴薯や手描き友禅訪問着
稲雀お風呂お先にもらいます
秋の蝉東京事変聴いている
休暇明二重まぶたになっている
秋薫る風の便りに何残暑?
ななめ上あなたのような月ひかる
虫が鳴きはじめたら秋と教わった
幼さや強さははかれないグラス
よかったね言ってしまえば、「もういいよ」
梨を手に水の感触思いつつ
星月夜大陸横断するバイク
爽やかに陰鬱な馬乗られてる
球音が耳に残るや処暑の空
藪枯らし匙投げた医師にアホと言う
星逢う夜髪をショートにしてみたの
あのやろう絶対しば ....
初秋や Rock'n'roll Is Dead
水色のスカートひらり放屁虫
猫じゃらし美容師の胸あたってる
蚯蚓鳴く緑色したエフェクター
都会では生きていけない飛蝗かな
....
街路樹に冷たい雨のモノローグ
雷鳴はいつでも懐かしく響く
青空にもうかえらない雲ひとつ
大輪のピンクの朝顔咲きにけり
ショパンのピアノ・コンツエルト窓のゴーヤ
家族の絵沢山飾り晩夏の日
藪虱一秒前は過去のこと
鯊釣や猫の顔した太公望
気がつけば赤坂サカス今朝の秋
色褪せた虎の法被や秋に入る
鬼灯や一歩一歩が嘘となる
竹島は島根県だよ笛ラムネ
鬼灯の ....
梔子や雨の香ぞする昼下がり
庭先に崩れた雲の落とす雨
雨やどりするわが前を傘の群
水がまた奪ういのちのことおもう
遠雷や低くて重い予感かな
祭りの日 ここは見知らぬ街になる
秋来たるキバナコスモス咲いている
目的地を知らされていない旅路の途中はみなトランジット
不安定のエネルギー浮上して高気圧
空に立ち上る灰色の龍、雷
絵葉書に古い遺跡の写真ありどこか懐かしい気がする夏
蝉蝉蝉、は ....
花火見て感動したり余裕出て
夏の日の宇宙の深さ星の数
冷房費払うつもりで夏カジノ
チョコアイスとけきってまだ愛されず
夏館ネコがいっぱい出るテレビ
八月を生きるしかない黒揚羽
炎帝を飲み込みサ ....
人恋し妖かし恋しカラスウリ
流れてく雲の先にも夏の空
炎天下無人の公園カンナ燃ゆ
土星環消失まっすぐ地球見てる
涼しさや蔑称幾つか引き受けて
スコールにはしゃいでる子ら ....
ポリープが見つかりました原爆忌
夕涼み羽根軽くなる軽くなる
歯で弾いたギター燃やして夏の月
神々の人間いじめ天地炎ゆ
ハードルを全部倒して氷水
睡蓮がさりげなく咲く猫 ....
歳時記を紐解いてまたあきらめる
光の彫刻館のマスター朝のウオーキング中
バーボンの琥珀に魅せられて眠る朝
分類学と記号論との区別もつかぬこの頭
レスポールのポールコゾフの溶ける ....
ペンギンの嘴曲がる大暑かな
河童忌や笑顔の写真焼き尽くす
潮浴びや近づいてくるオスプレイ
誰にでも『パパ』と言う吾子天瓜粉
白猫にウクレレ聴かす夕端居
雲海を見下ろし食べ ....
大晦日湯船ゆらりと船出する
月光もモザイク師走の露天風呂
女湯の体形の千差万別さ
年寄りが煮える源泉掛け流し
会社の灯年末週末クリスマス
靴下の中に手袋クリスマス
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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