ハロウイン電気を消して居留守の夜
松茸や忘れられない人がいる
目薬をさす修道女柿日和
爽籟やネイルサロンの帰り道
本能寺金柑のど飴噛み砕く
崩れ簗やめた煙草に火をつける
無灯火でポリに捕まり火の恋し
スマホのみ持ちて高きに登りけり
霜降の黒きバーガーパンズかな
だくだくと環椎の音よっぱらい
木枯らしに土産を置いて父の夜
ネクタイは符丁の小切れ今何本
新橋のあれは夜汽車よ過去へ発つ
未明の背汽笛響くか耳着けば
少年の頃は機関士そらにかぜ
秋果手にゲリラライブや募金箱
デカダンス両手に持ったきりたんぽ
野の錦黄金船が宇宙翔る
横綱は外国力士草相撲
梅擬今夜アナタを逆指名
磔にされてるリリス鵙の贄
秋茱萸やHEP FIVEの観覧車
今年酒ヘソにそそいで溢れてる
草紅葉レースクィーンライブラリ
グレッチで林檎殴りて無罪かな
秋寒や三陰交に灸の跡
※三陰交=ツボ一穴で三つの経絡の効果が期待できる重要なツボ
あくまでも服は着たまま新松子
愚痴RAP俺を満たして寒露の夜
豊年や日本が誇る良血馬
氷頭膾尺八で聴くBeatles
くりかえし漢字ドリルや木賊刈る
秋冷やおっちょこちょいに叱られる
障子干す腕にドラゴンタトゥーかな
旦那には秋の七草入りの粥
なぜ君の 泣きそうな顔 が好きかな
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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