春雷の一発ギャグやマルチーズ
保険金殺人容疑朧月
弁当に虫が混入霾晦
春の蝿組体操のピラミッド
灯台のもと暗くても踏み分ける
日輪のプロミネンスのように生きたい
健やかにただそれだけを願いつつ
きみ知るや孤独の果ての青空を
真っ白なデコルテライン残る雪
彼岸潮嫌な死にかたをしたなあ
春うらら 喪服で出掛ける お買い物
喪の色を 深く染めにし 春の雨
バレバレの社内恋愛星朧
蓮華草ちょうどいい大きさの胸
雪を割るつかなくていい嘘をつく
春うらら梅香る城散歩猫
昼寝猫はなさき薫る梅一輪
黒猫が丸く膨らむ春うらら
黒猫や背に梅の香を漂わせ
蛙
春嵐ちょっとやり過ぎた感あり
震災忌ただただ涙溢れてくる
手のひらに汲んで夢見る春時雨
言葉なく静かに澄み咲く猫柳
片隅にちいさく仰ぐいぬふぐり
ものの芽を横目に証拠埋めている
白鳥帰る愛のカタチも変わったよ
お嬢さん啓蟄なのでお茶しましょ
啓蟄やサードコーチのまわす腕
啓蟄や地味にいとおそろしき夜
梅見ゆる間に妻の不倫かな
方言で叱られたいの春夕
俺以外男子禁制雛祭り
首のない雛人形を飾っている
冬枯れの枝が突き刺す昼の月
春動く踊る小さなバレリーナ
サンダルがぴったりと合うミモザ咲く
如月の
微風吹きしは
春匂ふ
田楽や高いところからのビンタ
飯喰ってちょっくら山焼いてくるわ
バカだからわからないっす梅花祭
76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.56sec.