梅雨冷えの深紫の注射あと
やっと紫の紫陽花を見つけた
雨の音聞いているのか夏至の犬
おしぼりでウサギを作る床涼み
蛇の衣時間ばかりが過ぎていく
短夜のアバンチュールやマーメイド
浮気した女の鼻へ集汁
マドンナの縦笛の穴今年竹
遺伝した陥没乳首早苗月
時鳥(ホトトギス)
挨拶の声
あなたなら
いっぽんになるまで蛸をあいす姉
大空よはりつけられるあまがえる
なつかぜはねつ造するぞ夏のキス
踊り子はまた忌引きする花ざくろ
まっさらないわなの国の敵である
ソクラテス ....
栗の花イランイランを焚いた嫁
二次元の彼にフラれて五月闇
錦鯉南海ホークスのキャップ
赤以外の色を吸収して緋鯉
小蟷螂名前の知らぬ花ばかり
玉葱の齧られた跡月時計
テロメアの短い羊夾竹桃
独り居のタバコの煙梅雨曇
欲しいのは元カノと金さくらんぼ
くちびるの完成形が春の水
未使用の蛇口いっぱい朧月
ジャンヌダルク腹筋春の水汚す
黙読のむかし少年アマリリス
祖父曽祖父ほぼ平行の春野です
たんぽぽよごめんごめんと理科教 ....
....
若葉風若返る肌張りがある
五月雨リズムよく降る癒し系
柏餅悪戯をした人許す
義実家に洗脳されて提灯花
変態の扉を開けた今日芒種
遠雷や移転進みたる水没地
洗い髪いまは妻ではない女
虚ろならむしろ業を引き受ける
虚ろでも空を仰いで恋もする
虚ろなんて酒の肴にしてしまえ
時を知る空っぽの心響く足音
虚空蔵菩薩になれないろくでなし
偏差値の低き俳句や若葉雨
二次元の透けブラ画像若葉雨
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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