秋冷やタペストリーの掛かる部屋
天高し進水式の護衛艦
そびえ立つ大病院や天高し
天罰の当たらぬ人や天高し
桃色のスカイツリーや蚯蚓鳴く
小川コーヒー
ニコニコと母子立ちけり横丁に
あれこれと注文考う小川コーヒー
テーブルでビール一本つぎて呑む
午後の店三人立ちより談笑す
白き手で水を注ぎては立ち去りぬ
....
哀れ蚊やアフリカゾウの白い牙
夢が泣く
夏が終わりて
失くす道
銀河飲むBlackHoleマイルス忌
秋の夕暮れ
夕暮れに白き根を噛み青き菜も
紅い水コップにつぎて砂糖足す
聖霊のたすけをかりて聖書読む
玄米のかゆを食みおり鮭そえて
賛美歌を歌う秋の日こころ富む
造 ....
フロイト忌ユングじゃないよ天狗だよ
いがみ合う西と東やラ・フランス
空き缶を叩く菜箸ボンゾの忌
秋草や花梨造りの琵琶香合
アンティーク柱時計やちちろ鳴く
蟋蟀やドレミファソラシドレドレド
川柳忌イヤミ通じない姑
7体のロボや藤子・F・不二雄忌
熟れすぎし果実の種やフロイト忌
去り際に決まるウインク秋彼岸
大山崎山荘美術館
一面の芝生の上に落ち葉散る
すぐにわかつくつく法師啼き始む
真昼時アサヒ・ドライに陶然と
山崎の山荘の庭夫婦して
焼き物に目を走らせて秋の日に
....
鯖雲や名も無き花に撒きし水
秋分や濃いコーヒーに濃いミルク
職がなく抱ふる膝や鰯雲
秋がわらう。君がうたえばいつでも。
遠くで木影が弾くまだ見ない日々。
造花のブーケとともに、午後を見送る。
ざんざんか空は秋には同じうた
秋空と夏空。冬空と春空 ....
廻らないあのキッチンが秋の朝
過去の仔を想って過ごす夏終わる
父さんを捜してPCマイピクチャ
早起きしすでに君宛て保存する
玉葱になんのかなしさ見当たらず
....
純金のモビルスーツや鱗雲
男装の踊り子簾名残かな
十五夜の別れ話や神戸港
糸瓜忌や新郎新婦の始球式
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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