セーターの中に刺青シールかな
厚着して父の生前葬へ行く
神の御手
シンプルな野菊の如き神の御手
かみをほむ教会の記事今どく了
せいひつな会堂のなか神おはす
疲れたる心とからだみことばは
足らぬことある人の子を神 ....
花八手腐った風が吹き抜ける
花八手烏の影を踏みし朝
押しくら饅頭カタギを気取る馬鹿
暇すぎる
殺されそうだ
暇怖い
暖房や裸のイヴの息遣い
暖房がよく利いてからスベる芸
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る
SOHOのデスクトップや膝毛布
ウクレレを磨くやジョージ・ハリスン忌
もう二度と開かぬ口で冬菜摘む
膝掛けの下で冷たくなる躯
膝掛けや捺印の無き借用書
咳き込むや特定秘密保護法案
教え子の耳たぶ噛むや背理法
酒煙草博打刺青冬の空
咳きや夜陰を照らすカノープス
愚痴ばかり書きたるブログや憂国忌
舌を出し飛ぶ無人機や憂国忌
ラグビーの薬缶の水や鴨嘴
小春日や非課税になる交際費
小春日の碁盤の広さ木の香り
特大のファウルボールや枯葎
小雪のキャンペンギャルは中止です
{引用=
小雪=しょうせつ
}
小雪や明日の日食見たと言い
{引用=
※小雪(しょうせつ)
}
冬麗聴こえるようにアイラビュー
口実を考えながら新酒酌む
撞木鮫八重歯ののぞく二十歳かな
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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