凡人は凡人なりに小粒牡蠣
冬の園悪法作り無くす支持
冬の園注射の跡がありました
冬の園日付入れない領収書
幽体の交差が織りなす夜空かな
もう二度と帰れぬ街と都鳥
見上げてる黄ばんだ空に百合鴎
貧乏や空に怯えたる百合鴎
散る紅葉昨日も明日も水曜日
純白になれず散りゆく紅葉かな
明け方の雑な会議や散る紅葉
重ね着の企業舎弟や六本木
セーターの中に刺青シールかな
厚着して父の生前葬へ行く
神の御手
シンプルな野菊の如き神の御手
かみをほむ教会の記事今どく了
せいひつな会堂のなか神おはす
疲れたる心とからだみことばは
足らぬことある人の子を神 ....
花八手腐った風が吹き抜ける
花八手烏の影を踏みし朝
押しくら饅頭カタギを気取る馬鹿
暇すぎる
殺されそうだ
暇怖い
暖房や裸のイヴの息遣い
暖房がよく利いてからスベる芸
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る
SOHOのデスクトップや膝毛布
ウクレレを磨くやジョージ・ハリスン忌
もう二度と開かぬ口で冬菜摘む
膝掛けの下で冷たくなる躯
膝掛けや捺印の無き借用書
咳き込むや特定秘密保護法案
教え子の耳たぶ噛むや背理法
酒煙草博打刺青冬の空
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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