橙や巫女八名の神事舞
肝臓を休めて眠れ春支度
双六に玉砕の升ありにけり
冬月に独りがたりを秘すべしや
詩を解く学人の声冬の窓
火鉢おく先師がたくと何をきく
風一閃寒を裂きたり逢魔時
雲凍てぬ見果てぬ夢のさめ心地
冬星も久遠 ....
缶焚火未婚の父となりにけり
雪の日に助けし義足美人局
煤逃げのストリップ小屋曽根崎署
文つかひ筆の止まりて小夜時雨
室咲にもの想ふなりメダイヨン
冬の宿仏蘭西の歌蓄音機
ケーベルのあはくささやく寒鴉
立席の夜行急行細雪
聖誕に碧眼ふかき ....
IKEAから国仲涼子根深汁
タバスコを一滴二滴根深汁
寒凪や巡洋艦総合スレ
一隅の小草のいのちわが道なるぞ
合コンで虫の話や年の暮
ジョン・ケージのあの曲ばかりクリスマス
手のひらに橙ひとつ五重塔
橙や娘の母となりにけり
風邪薬小児用のを2倍飲む
風邪薬もう飲んだっけまだだっけ
賢者の道を外れても蝶の舞う春は来る
幼子イエズスベトレヘムの明星とはに栄光
底冷えや涙ほろりの深津絵里
自転車の冬至の坂をくだりけり
一茶忌やお馬の前に仁王立ち
月光のレマンの湖吐息ひとつ
聖夜の灯天使がまわすオルゴール
星界にボンボン幻に耀く
忘年会わざと忘れたるピルとゴム
番号で呼び合う仲の忘年会
月姫をのこ待ちて咽ぶ天空
干鮭や 師走迎ふる 北の宿
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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