教会のステンドグラス金木犀
朝顔がくちづけせがむように咲く
百舌鳥に似た鳥か百舌鳥かはわからない
あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの
夕鵙やひとり暮らしの部屋の窓
履歴書にプリクラ貼るや木の実降る
海螺打や天井裏のレアカード
白露やジャンベ叩いて乾きし手
毬栗死んでしまうとはなにごとだ
ひび割れしコンクリートや秋の金魚
MJの傾くダンス赤い羽根
世の中や取り残されし美術展
囚人の鉄の仮面や美術展
薄野に風の吹く音雨の音
ひょっとこのお面割れるや笑い茸
秋袷神社に続く石畳
りんりんと はるか遠くに 聞こえくる
最後まで帰国できずに吾亦紅
合歓の花金婚式のディナーかな
ヨガテレポート蛤となる雀
霜降や三段跳びの新記録
土下座せしカプセルトイや朝寒し
かりんの実いぶりがっこの夢見てる
行列に並ぶもデート走り蕎麦
奇天烈な発想力や走り蕎麦
子らに混じって落ち葉踏む勇気はない
嬉々として踏んづけた葉すでに爆ぜていた
替わるものかと押し入れの晩夏
食えない顔でも秋刀魚は秋刀魚
ひゅるり秋風みつけたぞ焼 ....
柿干すや三日月よりも細き月
風水を信じて寝るや吊るし柿
妄想の多い恋バナ十三夜
エクレアを土産にするや後の月
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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