{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
ピッピ}
天 ....
寒い夜暖房よりも暖かいあなたの温もりほしがる身体
義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑
慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家
「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓
....
言の葉は葉っぱではなく{ルビ刃=やいば}だと気づきもろ刃を鞘に収める
無軌道に暴れる言の葉{ルビ吾=あ}の脆さ突きつけられても歌は止まない
今更に向き合う作業はじまってもう逃げられぬそうと ....
{引用=澄んだ光の菜の花 そうしてかざした手のひら
数を数え飽きたらすぐに ここまで走っておいで
....
わたくしの髪をくすぐる寒風に
ゆれた気持ちはときめきなのに
あの頃の夢見た時は永遠の零度の夜空キラリくっつく
こいびとの櫛をいざなう輝きは
....
すきだとか きらいだとかと いうけれど もとはといえば みんなおんなじ。
吾はいま高くかけたるものごとし
けいたいでんわのじゅうでんをきる
ぱぱままと吾が甘えしジュウネンノ
おさなきとき のつきひを おもう 。
ばば様の 柔面なかお 浮かび ....
我はいまはたちの友人のことおもう。
かれのあしたは はたちのあさ
迷惑もかけしはたちのきみなれど
われきみに限りなき幸い贈らん
ふくろうとみみずくのとも吾ありて
きみにしんぱ ....
請いとかアイとか棄ててしまえと思えども
われに満天の干が輝く
おんなとはつよく生きれるものなのか
てれびのたれんとにおもいをハセル
ひとりの朝たとえ来ナキテなげくとも
吾にみみずくの ....
独りには慣れぬとわかっていながらも
何度も 飛翔を こころみるあさ
トビタチノ あさを むかえて 母となりたる
我が心 きみに げんきに お早うをいう
皆 ビョウシャ ....
血の雨か破れこうもり叩くのは(違うわ)(違うの)こぼれる椿よ
万華鏡きれぎれになる私たちあなたはわたしわたしはあなた
万華鏡きれぎれになる私たちキッスを五回で魔法は解けるわ
....
そこまでの旅にでるから軽く言い私を置いて見えなくなって
本心を語らない君かくなるは心理テストを出すしかなくて
髪をとく君の指先もてあます君がとく髪切り落としたら
ちりぢりのこころを繋 ....
弱き我ひとり行く道振り返り救われぬ心いつの日か晴れん
人はみな別れの訪れ知りつつも刹那の出会いに心惹かれて
限りない君の言葉に踊らされ つらき一人の道歩きださん
....
原型を留めずなおも崩れ行く四季の巡りてまた一巡する
六歳の少女の頃の思い出の中に転がる私の靴下
ビー玉の裏の光りに舌をあて花火が上がったことにも気づかず
鳥を追う指先 ....
つきはかけらか
こころから
つかず離れず回りては
照らさぬひかりで
きみをまもらん
すみません。喫煙席はありますか?まず確かめる毒と知りつつ
システムがよくわからないカフェテリア愛想いい人演じて突破
空いた皿下げることのみ命かけ笑いもせずに皿を気にして
沈黙す女同士 ....
{ルビ蒼水面=あをみなも}浮かび流るる赤き葉も沈みたゆたう淡き葉も秋
紅葉を閉じ込めている秋の川浮かぶ{ルビ椛=もみじ}も沈む椛も
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時
昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム
空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
ひとは死んで星になるなら死んだひとにわたし死んでも触れ合えないね
あたたかい窓に涙をはりつけて幾つもの千途絶えてく音
一度融け凍ったアイスの響きですガリレオ・ガリレイ歯にしみて ....
眠れぬ夜すがりつきたくてうたを詠む取り残されし寂しさ身にしむ
静けさに想いが頭にのしかかり忘れていく日々迫る来る明日
安らかに眠るあの子の見る夢を静かに見守る深夜のひととき
....
元彼の今の恋愛聞かされて過去を確信思い出となり
同僚に聞かされているしがらみをクリックひとつで消し去れたなら
聞くと聴く聞くこと断然多いけど聴くこと多くしたいと思う
最近は言葉の感じ ....
瞼裏、無数に散らばる星のくず此処にも体内宇宙が在った
行きますと勇んで飛び立つ君の性ロケット一台操縦者の君
破かれた宇宙の入り口塞ぐ君リモコン押せ ....
吾はなにいいたきこととてさらになし
ただ世の中にもの申したし
桜色 に染まゆる来いを
まちたれば 吾に人生の戸惑いはなし。
虎十の公園林などおもゆれば
さきゆけラッパとなえよ ....
雨よ吹け雨よどんどんふいていけ
むかしのことなどわすれてしまえ
医師がいいしやさしきことのかずかずも
わたしはおぼえていますよドクター
けっきょくはめぐまれている ....
わがままなあめにふかれてわがはるの
すこし散りにしさくらをおもう。
わが心のじゆうを奪いし医者ナレド
わたしせんせいになにもできなかった
わがままなはるをおもえどそのさきに ....
赤い実の目立つ季節になりましたはじめまして私はミゼット
菊の香は虫を防ぐと人の言うそれが苦手な私は虫か
土の下虫によるのは冬虫夏草今はきのこになりしみどりご
柘榴の実人肉 ....
ガリレオよ、宇宙をソラと呼ぶ人の名前を君は覚えているか
天地の神話が始まるまではあなたもわたしも素粒子だった
くるくると回る土星の輪っかから天体オペラが流れて ....
チューリップの茎切り落とすきみひとり満たしきれない刑罰として
明日から黄色い花のカップにはお日様だけをそそぐと決めた
春の日と呼んでみたけど私の影はきみの影よりずっと寂しい
長す ....
{ルビ吾=あ}の胸を刺した蜜蜂命絶え痛み残してポトリと落つる
もしかして君は誰かの化身かといぶかしんでる薬塗りつつ
あの刹那君は死んでもよかったと思えたのかと傷跡に問う
もう一度刺さ ....
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