春過ぎて夏{ルビ来=きた}る間の静けさの 次は嵐か快晴か

暖かな笑顔で迎える両親に わが心根は息も絶え絶え

静かなる机に伏してみる夢は 荒れ来る{ルビ未来=さき}の波の間に間に

過ぎ ....
真夜中にせんたくものを干すきみの着ている服も濡れている手も


立ち直りかけてるきみに悪いけど闇を失くしたきみは抜け殻


伸びる影のびないひかりの集う朝みえない牧師が祈りをサボる
 ....
花ならば君を待つのも安きこと
    ラベンダー蒼きこのうすにおい


この想い忘れてしまえマーガレット
    花びら散らし涙にくれる


ローズマリーやさしい罪は思わせぶり
   ....
 荒き野に
 異香放てるひとところ
 {ルビ頽=くづ}るるばかりの山百合なりき



 五月雨のホームに
 長く停車する
 灯は明々と空きの電車よ



 北海に
 まなこ鋭 ....
俺は決してヒーローじゃないから君を胃腸炎から救えやしない


「幻聴もあなたの音楽そうだよね。だから信じていいんじゃないかな」


「もうこれは切り離すしかないですね」競馬が趣味の医者 ....
「そっちへは行っちゃだめよ」ときみの声だけが録音されてるテープ





てのひらおもいきりひろげこれはゆび、これはつめだと思い出すまで


足音は、いつもみづから踏 ....
雨だれに頷く露草いとをかし 去年の言葉を語るともなし フライングベッドが再度あらわれて深い眠りを焦がしてしまう


4ゆびをテーブル上で交差するあなたの朝が美し過ぎて


アーサーが来てたわよ アーサーってだれ?たぶんお母さんのそうぞうじょう ....
この時期になると何故だか「サウダージ」聴きたくなるのは何故なのだろう

「No Lady No Life」だとケツメイシ 聴きつつ「{ルビ恋の技法=アルス・アマトリア}」読む

バンプ・オブ・ ....
水彩の絵の具ま白き画用紙にぜんぶぶちまけようよ六月


自転車の後ろで団扇を仰ぐきみ見ていた海に落っこちるまで


ゆかた着てきみが来るからあの駅を思い出すたび朝顔が咲く


い ....
太陽の垂直父性に卑屈な笑み死んでいるのだ夏の日はただ

逃げた月誰もが自分の声を出す取りこぼされた知覚の外で
燃え上がる巨大な寝台列車から逃げ出すひとのいないやすらぎ


草上にレモンはひとつ落ちていてあなたのいない夜のはじまり


街中にひらく紫陽花5Fから観ている雨の降りしきる朝


 ....
初夢がふすまを隔てて乱されて一月宴は始まったばかり

夕方と夜の結び目を削ぐ月が野犬の声にゆらめく二月

三月にあまた破線を描きだす雨よぼくらを引き離さないで

新天地 桜が咲いて綺麗 ....
紫陽花と雨の溶け合う{ルビ夜=よ}の薫り狂気の足取り海に沈まれ はいふんで つながれる今 大切と
 言ったぬけがら ばかをみる

舞台うえ のぼった先で 手が真っ赤
 鋼鉄ならばと 思うが無駄

心中に 関数式を溜め込んで
 今日も命題 解かずに ....
君去れど

甘さけの香は

色褪せず

宵に怯えし

枯れ尾花かな
 湖に浮かぶ
  帆色のとりどりを
 ひとつに統ぶる四方のみどりよ



 身に余る人の荷を負ひ
  ゆく{ルビ驢馬=ろば}の
 後ろ姿のほそほそとして



 夏山のさ緑の中 ....
賭けました
あなたが私の
謎解くか
私があなたの
心を解くか

この謎で
あなたの心
揺り動く
覚悟なされよ
氷の姫君

誰もみな
寝てはならぬと
言うあなた
悩むがいい ....
満たされぬくらいでちょうどいい恋を笑えるほどの余裕もなくて


降りそそぐ陽射しの下で抱かれたい滴り落ちる果汁のように


日没を待ち侘びながら夕化粧君の前ではオンナでいよう


短 ....
はりつけになったキリスト叫んでる痛い痛いよ誰か助けて そう、それはイバラの森と言われても人間として扱われるなら

待ったのは誰も知らない駅でした君も先ほど通過している

泥沼でもがけよもがけと君は言う吾はペンギンの羽も持たない

その夜に予 ....
オシアンを
読みつつ思いを
馳せるのは
神々よりも
君の唇

ストーカー
そう呼ばれても
かまわない
僕の叫びは
愛の本質

欲しくなる
理由は君が
ただ単に
普通な男( ....
         ヘマタイト  夢で見たレ  紅柱石黄色  淡緑四月の
         メタルに光  モンクォー  や緑や赤に  音楽聴いて
         る密やかに  ツ色の花二  見えま ....
 砂漠吐く 大地を北に追いやりて 
  掌でひろげゆく 花鳥風月

 三面の視線を 井戸に通したる
  水面ゆらすは 深紅の星空

 くずおもちゃ 集める地平は紙の上
  いつか夢見 ....
 時つばめ一人夜なべに見上げては

   聖天山荘浮かびて涙す



 冒険し探検したのはいつの日か

   杉山夕陽に冴えて見惚れる


 
 庭に咲く野バラはほのかなピンク ....
人形は動かない

死体も動かない

じゃあ

たまに動く貴方は何?
エスカレーターを掛け上がれ

トレインはもう目の前だ。
何でもかんでも

バターでソテーすれぱ

甘い味がするのよ。
雲間から陽の動く音ふりそそぎ立ちどまる水ふりかえる水



風が開け風が閉ざせし穂の声の微笑むように消えゆくを見る



むずがゆくめざめしものへ吹く風が窓のしずくに描く銀の葉 ....
どうすれば
愛で空が
落ちるのか
お前の心も
落とせぬ俺に

微笑まぬ
お前の顔は
見たくない
力を込めろ
この指先に

取り戻す
愛を求めて
ただ一人
明日の見えない
 ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
日曜の午後[group]プル式2*06/6/17 6:56
踏み絵本木はじめ806/6/17 2:13
花言葉[group]石瀬琳々14*06/6/16 15:24
まなこ鋭き鳥杉菜 晃506/6/16 13:28
組曲たたたろろろ...6*06/6/16 6:05
きみのいない物語本木はじめ806/6/15 18:42
青時雨[group]プル式2*06/6/15 5:38
ラヴュー本木はじめ406/6/13 19:57
恋の技法とサウダージ〜Music on 575AKINON...306/6/12 21:55
ぬるい夏本木はじめ806/6/12 17:25
垂直父性が降り注ぐ昼/代弁母性の消えた夜チェザーレ4*06/6/12 1:49
とうめいな部屋本木はじめ1106/6/11 19:21
一年を13分割する(勝手に)たたたろろろ...6+*06/6/11 5:40
梅雨チェザーレ3*06/6/11 0:46
昼かた過ぎふもと 鈴1*06/6/11 0:12
離別[group]プル式3+*06/6/10 6:33
夏山杉菜 晃5*06/6/10 0:16
トゥーランドットで五七五[group]AKINON...0*06/6/9 22:31
夏至線落合朱美20*06/6/8 22:24
誰も助けないの?fuchsi...306/6/8 20:57
壊れていく夜たにがわR606/6/8 1:25
連作・若きWの本音[group]AKINON...006/6/8 0:21
                      鉱物標本[group]ふるる15+*06/6/7 12:07
奏々、ふもと 鈴4*06/6/6 21:40
望郷3首山崎 風雅5*06/6/5 21:33
何?胡蝶006/6/4 21:11
朝の光景006/6/4 21:04
甘味006/6/4 20:59
雨と兆し木立 悟406/6/3 22:43
ユワッシャーで五七五[group]AKINON...3*06/6/2 14:15

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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