気がつけば 真紅の色に 葉が染まり
逝く秋を知り ただ眼をとじる
寒空に真っ白な月出でにけり満月らしく星は見えず
友人、麻生みつき嬢の短歌に触発されて作った短歌の羅列です。
上がみつき嬢の短歌。下が私の短歌です。
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7mmの薄いラインに刻まれたB5サイズの夢を見 ....
善悪の徴(しるし)を見たし満月の
澄清(ちょうせい)のそら雲ひとつなく
端々へ光が渡る天空に
在って在るべき雲流れ行く
夕焼けがビル ....
トランプをあまりにも鮮やかにきったから彼は神様にマークされたの
洞窟のくずれる音が聞きたくてそうぞうじょうの空はももいろ
こころない歌がうまれた2秒後に全力失踪してく体 ....
おもしろくなきゃ死んだって構わない神もニーチェも死んだことだし
壊れてもとりあえずそこに置いといて夜中に急に光りだすかも
特撮のキューピー3分クッキング電子レンジが爆発するぜ! ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ
とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる
コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
....
2年経ち
いまも目がいく天気予報
きみ住む町の
今日も降る雪
「冬へ」
波の立つ浜で声を待っている 強くなる匂い 「わたしはここよ」
「神話 ?」
母眠る 零る血吸いし地下茎に 乙女は実りてそのときを待つ
「花を宿す」
管の中 ....
人生を18きっぷで旅したい心はいつも青春のまま
エンジンはフルに入ったこの身体(ボディ) 愛の火花が欲しいこの頃
メーターはとうの昔に振り切った 一目で惚れたあの夏の日に
アクセルとブレーキいつも間違える 恋の免許はいつ取れるのか
少し 太陽を見る。
死にたいと
言えば自分が悲しくて
せめてシャワーにまぎれて週末
我が命幾千億の転生を
過ごしおりしか銀河輝き
転生を重ね重ねて積みし骨
量を重ねて{ルビ大山=たいざん}のごとく
世の終わり悪を孕みし終末が
....
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月
死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由
黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
....
前を行く車のナビも同じ道大河を脇の宵の渋滞
どこにでも 座る。
とぼとぼとイルミネーション光る街 ひとりで歩きこぶし固める
十二月短期集中決戦だ 恋人サンタをゲットする為
前を見て姿勢良くして歩きましょ 慣れぬヒールと戦いながら
デパートのコスメ ....
ダリの絵を
見たその日から僕の絵は
ダリによく似た
歪んだ時計
途方無しどうしようも無し人の空電飾のムラ今旅立ったなら
離れるな風が強い抱きしめる土手を走る風の先何もないから
ばらばらになるばらばらに走りゆくぼくらの帰る概念の家
岩風呂の岩に置きたる携帯の緑の素子の点りたりけり
バナナを 全部食べる
「おやすみ」と告げるあなたのその腕で翼休める鳥になりたい
にぎやかにさえずるだけが能じゃない 歌えないのは恥ずかしいから
ああいっそあなたがさらってくれたなら籠でさえずる小鳥になれる
....
{引用= 雨上がりの深夜、日田へ向けて車を走らせると、筑紫野市の街中に、ひときわそびえるように、真面目くさった字面の病院名を記したネオンサインがぼんやり灯っていた。生きる意欲をそがれるような光だっ ....
遅すぎた蝕む闇に気が付かずココロはいつしか身体を襲う
息をするただそれだけを忘れれば永遠都市に行けるでしょうか
{ルビ紅葉=くれは}散る田舎の家の軒先は夕焼け色を纏ったカーテン
ばあちゃんが甘くなぁれと魔法かけ吊るった柿はほっぺが落ちた
寒いから嫌いという子に干し柿を冬だからこそ良い事も ....
この辺で降ろしてください今日からはハチマキ締めたり卵を茹でたり
雷鳴とドライアイスと汽車ポッポ抹茶アイスはひとまず置いとけ
平成と昭和の境に生まれてからは二位とビリとを行っ ....
押入に夕闇はつと隠れてる
「もういいかい」と「まあだだよ」とで
庭先にブランコだけがゆれていて
昼のサイレン明日はとおく
陽のひかり障子にさせば心痛み
....
「憂国」
(次は右、今度は来てね約束よ)宛てなき知らせ流れて割れる
「橙火」
オレンジを投げつけ投げ捨て部屋の中 炎で胎を焼き尽くせたら
「岸」
春彼岸 何かを背負い行く乙女 ....
目覚めれば人差し指が動きだしどうにもならんと膝に書きけり
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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