まぼろしか白夜の夢に君を抱く 鼓動ひととき重なりて、泣く
時を打つ鐘の音色も{ルビ夜=よ}の色も白くまどろみ繰り返す「恋」
白夜なら大地もぬくもり忘れずにいるから今宵は許しあお ....
飲み終えたアールグレイの味がした まだ冷めやらぬ熱き接吻(くちづけ)
青春の恋は清涼飲料水 きらり輝くあの汗に似て
うたかたの恋があたかもシャンパンの泡と消えゆくウィーンの街
この愛 ....
悔やんでも過ぎた時間は還らない だから未来を選びだすのだ
成功もあの日犯した過ちも全てが今のここに繋がる
感情を無くせば死んだと同じこと 想う心は生の肥料に
過ちを幾度も重ね学 ....
空高く猫背を気にして君を待つ約束の無い公園通り
枕抱き眠りにつく初夏の宵 夢に見るのは君の曲線
色男ため息ついて開かせる女の心と財布の紐を
カラオケで悲しい曲を歌ってはそれよりマシと ....
心呼吸
嵐前夜の群青に染まる午前七時
「めげない。」
と誓う
なんとなくおいしそうだと思ったの わたしスプートニクを墜とした女
ヒステリー女は丸いカプセルに入れて 水洗レバーは・・・「大」
いらないと思ったからね だってそれただ回るだけのおもちゃ ....
別れ時
君に送りし鉢植えを
君枯らす時
わたしも離ろう
照り焼きテロ焼きミディアムレアで死体満開満漢全席。
隣人人参みじん切り!混ぜれば解らぬハンニバル・ハンバーグ。
締め鯖みそ漬け塩焼きムニエル ....
葱の葉を包丁の刃が貫いてきらっと光りじっとしている
やる気ない定期考査の勉強に机に向かえば夢へと向かう
始業ベル鳴って五分は頑張ったけれど眠気は容赦がなくて
取り敢えず解けるものだけ答えたら夢の世界へいざ参らんや
終業のベルでよ ....
疾走す十六の夏が跳ね上げる飛沫に眩み光に濡れて
夢よりも大事なものもきっと夢何追エバイイ遣る瀬ないまま
迷うのは間違っているからじゃない 信じたいのはたったそれだけ
傷つけるばかりの ....
大抵の車は白き色にして街も大概白き夏かな
クスノキの森に掛かりし陸橋を夜明けに渡りお前に逢ひぬ
春風よわたしは山に籠もります春の匂いを極めてきます
砂塵舞ふ 濡れし視界をみぎひだり桜ぞ桜のままに毀るる
月面を宙返りせしあの影は二月生まれのナルシストなり
....
さよならは青い背もたれ始発にて四月の夢を温めにいく
アンニュイな晴間が秘める春雷に片目をとじて君を待つ午後
ないしょです。星くず燃える屋根裏で子猫と愛し合った日々など
....
今日はもう眠たいんだと思ってた耳をやさしく齧られている
灼熱のキスも荒地の抱き方もじゅっと言ったら終わりなんでしょ
喧嘩してキスして抱っこして仲直り小憎らしいとはお前のことか
....
風叩き髪が無人の背をなぜる{ルビ来る=きたる}夏にわれ独りのみ
スーパーでジャガイモ食べる人を思い出し一袋98円のを
帰るとはがき一席5万円よろしくとあり2千円がない
団塊の世代は目をつけられているというそんなこと言って良いのかな
なに ....
さわやかな
公園に差す
五月晴れ
赤い稚児と
緑の群舞
朝焼けに見とれて朝練遅刻して怒声浴びても気分は良くて。
照りつける日差しの前にひれ伏して懇願するも陰にはならず。
夕暮れに烏の鳴き声木霊して去りゆく光惜しんで送る。
そういえば、春をずっと待っていたのです。春らしからぬ、風に身をよせ
いつのまに桜は散ってしまったの?桜のように私も消えたい
その月を明るくなるまで探してた。君も見ている青い月です
一 ....
吹きぬける冷たい風の空高く
ひかりの鼓動は
静かにそそぐ
雪解けをあつめて川は哭いている
生まれたばかりのわたしの春に
ひとひらの可憐な花は弓使い
瞳砕けて曇りをうるむ ....
いつまでも
私は貴女の
子でいたい
そう思うのは
我が儘ですか?
いつの間に
貴女の背丈
追い抜いた
疲れた肩を
そっと抱き寄せ
これからは
貴女のことを
支えたい ....
ススメ
知らないと決め付けていた心根に足をかけられ浮かぶ坂道
あの頃の
二人に捧ぐ
カスミソウ
無邪気なままの
君は遠くて
歩き出す
二人の旅に
タンポポを
また逢える日を
祈りて贈る
光なく音もたてずにうねりゆく野火の描く蛇さまよういのち
はねのける受け入れるだけが生でなく争うことは戦いでなく
足跡も足音も絶え他を焼かず自らを焼く火を歩みゆく ....
瞳孔に赤い花束しのばせて指揮棒で追う蝶の白さよ
シンバルの彼はスポーツ選手の眼、100mとか、なんかそうゆうの
部長から提案があります「なんでしょう」もっと白目を剥いてください
....
「おはよう」と
笑顔で交わした
一日は
何故か心が
ふわり空へと
悲しさも
あなたの笑顔を
見た瞬間(トキ)に
遥か彼方へ
ひらり飛んでく
....
ほら、ごらん富士の白さも遠くこそ断てる距離にぞ人美しく
おはようという言葉もなく席は空き君もわたしも新しきが来る
この色ね。君が結婚するならと春と色めく{ルビ熨斗=のし}袋買う
バス ....
{引用=ルール
・それぞれのお題の文字を1首に2つ以上入れる}
{引用=春}
腹巻で播磨の晴れ間春巻をパリパリ{ルビ食=は}める春の間に間に
....
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