ぬばたまの髪をほどいて君の手に瞳あずけてビトウィーン・ザ・シーツ


うつせみの命のかぎりを惜しむべく両の乳房を愛されている


ひさかたの月夜を飽かず眺めてるブランケットにふたり ....
己が部屋に在りては唯我独尊遠慮がいるものか

三十一文字のうちに不思議な律がありまとまれば完成

飯炊きの秘術探りて三十年まだまだわからぬままに
ストーブの上に煮つまる匂いして
今宵は独り本に寄りゐる

支えゐる心重しと思ふ午後
陽ざしがいつか雪となりゐし

いやされし言葉を胸にあたためて
ショールに頬を埋めて帰る

 ....
桜草
薄桃色に
染まったら
君の頬にも
朱が差し染まる

向日葵と
麦わら帽子と
ワンピース
青い背景
よく映える君

奥山へ
紅葉踏み入り
歩いては
赤の隙間に
 ....
驟雨きて あわてて上る物干に
後より夫も手助けにくる

クレーンにて運び込まれし銀杏の木
菰に巻かれて道に横たふ

北山は時雨るるらしく雲たれて
行く手に燕低く飛び交う
妻が勤めに白い朝顔が初めて咲いた雨がしきりに降る

ドビュツシー前奏曲集静かな曲妻を想う悲しさを癒す

鎮めても後からわく不安あくなき心配人は空しきもの



電話線には雀が五六羽さわ ....
情熱家
君のカラーは
何色か
確かなことは
白でないこと

見栄を張り
残るは惨めな
自分だけ
ひとりで歌う
アマリリスかな

帰郷した
僕に変わらぬ
愛注ぐ
母に贈 ....
梅雨空の比叡の山に雲低く
梔子匂ふ川風吹きて

何やらむいぶかりて見し窓の外
夜に入りて降る雨しぶきなり

もの忘れひどき此の頃 娘が笑い
用多き故と言いわけをする
目をとじるうつらうつらの昼休み放送室からあのコの声が

夢覚める空白だらけの午後一時ただ流れてるいつもの景色

ふでばこの中で震えた携帯もいまは動かずただ鐘を待つ
たずねびと。わたしはここで生きてます あの日のあだ名で検索してよ


君に似たプロフ見つけて手を止める。こころにあしあと残したかった


友人と呼べぬあのこも「友人」と呼ぶしか ....
忘れたいことばかりある昨日今日覚えていたい明日にしたい


愚痴をこぼすことは自分が苦しいと認めることでだからできない


愛してることが必ず“悲”と“喜”とに分かれることも生きてる不思議 ....
君に逢い不治の病に冒された僕の心にまだ春は来ず


目を伏せて出来た陰影艶やかで理性を奮わせ視線は空へ


富士山へ夏の終わりに山登り朝日に染まる淡き恋花


不死なんて意味 ....
薄ら寒きベンチに座してビールとパンのささやかな昼餉

寒き朝駅に列車を待つときも心引き締め未来をみつむ

立派な書物さえ並んでおればそれだけで書斎は良く見える

駅に向き歩き来たれば傍らに ....
散歩より帰りし犬の足を拭く
吾が顔のぞき されるがままに

くちなしの{ルビ香=かおり}ただよう くりやべに
千日紅の赤が寄り添う
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
卓上の玉葱の芽は日日伸びて
七本の青き葱となりゆく
ふりむいてくれたらいいのに五月晴れ困難さえも愛道しるべ 淡雪の降りゆく夢を見た朝に消えしは君の命なりけり


若草にかかりし露の一滴掬いて君の眠りし場所へ


旅路には仄かな光飛び交ひて誘(いざな)う泉清く流れて
兩頰に赫き渦卷書き入れつ街を往けども誰も嗤はず

不快指數高き闇夜に獨りゐて柳の枝の猫をこそ思へ

四拾弐の夏は来にけり莫迦坊の父より年嵩なりしや吾は

川&#322 ....
海荒れて瀧のごとくに雨降れば声も聴こえず心読みあふ 再び人生を問う   

整理する本棚にみる妻の本ほのぼのとした明るいおもい

オールド・ファション・シボレーが走るハバナの側堤を

夜のキャバレーの黒人歌手みんな独りよがりで生きているのさ ....
髪を短く妻は刈った前とちがってちょっと残念だった

妻が勤めに見送ったさびしい体操をして元気をつける

また妻と二人西武百貨店に行って喫茶で話しをしよう
無花果が口あけ雨を受く姿勢
姑独り居の狭庭の隅に

家の建つ工事現場の土もらい
それぞれの鉢に土満たしてゆく

人よりもおくれて登る鞍馬寺
熊に注意と立札のあり

足弱き友に ....
結婚を
    クチにしてから 僕たちの
                熱い絆はボロボロになり
朝露を
含みて光る
横顔に
心奪われ
夢に旅立つ
君は咲くシャインシャワーを跳ね返しこの瞳(め)に映る空を抜き取る


トリップは三秒前にも戻れないホワイトアウトに踏み外す足


陽炎のウラ見え隠れする噴水は見慣れたはずの街の ....
「一番星はどこに」


風薫る陽だまりの中少女跳ね触れようとする新しい夏

どこへでも吹くなら吹けと夏風に弾む心と手に入れた恋

この海はいつかあなたと出逢う海一番 ....
逢瀬まで
幾日ばかりと
数え上げ
吾が中ばかり
満ちゆきたるや


幾日が
長しと思ひ
指折りて
疾くと希ひて
逢ふ日を待てり
バス降りて 草むら行けば足もとに
稲穂ゆるがし イナゴ飛び立つ

秋雨のやうやく上りし宵の月
ジャンケンをして大人賑やか

耳もとに娘がつぶやきぬ生え際の
薄くなりしと夫のことをば
 ....
休日

別れても同じき神の園に住み共に奉仕をつづけてゆかむ
(クリスチャンの友人との別れ)

9千円妻と買いけり一幅の絵黄色いバラの静と咲きけり

たびたびに訪れる西武百貨店われら夫婦の ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
ピロートーク落合朱美1107/7/12 22:42
ふと思いつき生田 稔1*07/7/12 17:23
31P 「短歌2」よりむさこ9*07/7/11 20:10
春夏秋冬秋桜7*07/7/11 9:09
30P 「短歌2」よりむさこ6*07/7/10 19:09
白い朝顔生田 稔7*07/7/10 8:13
花言葉3[group]秋桜5*07/7/9 21:12
29P 「短歌2」よりむさこ5*07/7/9 19:29
ひるやすみ中継アイバ シュ...107/7/9 13:04
「mixi」 ミクシーRin.16*07/7/9 9:09
引き出しの奥から鳥獲3*07/7/9 7:10
ふじ秋桜7*07/7/8 21:06
手帳に記されていた歌(2)生田 稔5*07/7/8 18:22
平成十九年七月六日 十八時八分むさこ9*07/7/8 9:21
ごしきの短冊Rin K31*07/7/8 1:12
平成十九年六月二十八日むさこ6*07/7/6 18:05
恋道yoyo407/7/6 6:06
霧散秋桜3*07/7/5 22:23
莫迦坊日和   〜ばかぼんびより〜山田せばすち...207/7/5 12:36
荒海A-292*07/7/5 2:32
再び人生を問う生田 稔5*07/7/4 13:57
さびしい507/7/4 9:07
28P 「短歌2」よりむさこ6*07/7/2 21:50
マリッジブルー北大路京介7*07/7/2 10:42
朝顔[group]秋桜7*07/7/1 18:05
白昼夢[group]Rin K13*07/7/1 1:04
■共同作品■ 絵日記[group]16*07/6/30 20:42
七夕 贈答歌秋桜4*07/6/30 14:23
27P 「短歌2」よりむさこ11*07/6/29 20:33
休日生田 稔2*07/6/29 8:01

Home 戻る 最新へ 次へ
277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 

【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.58sec.