すれ違う心とこころもどかしく哀しく軋むブランコの音



雨上がり人影のない公園でひとり揺れてる風のぶらんこ
梅雨明けに急いで飛び乗る夏行き電車今年は手元に切符が二枚


右ばかり覗いた出店のお目当てはあんず飴食む君の横顔


息はずみ灯台目指して漕ぐペダル二人乗ってる重さが嬉し


幾重に ....
「詩人」より「歌人」と名告るほうが より あの娘の心 惹ける気がする 夜を覚めて雨音に肌の潤えり
冬の旱に満ちて心良し

霜などは年中知らぬと紀州路は
オランダ豌豆 冬花盛り

サルビヤの花立ち枯れて残る紅
紀州路を行く旅の実感

それぞれに旗を揚 ....
峡の宿に熱き甘酒すすりつつ
硝子戸ゆすり風移りゆく

屈託のなき表情に寄りてくる
見知らぬ土地に犬の親しもよ

海過ぎて つづらの道にバスは入る
枯れし芒も見る度の味

枯れ落葉 ....
紙コップ握ればひしゃげるその器己が心の浅ましさの果て

湯の水面暗闇の波広がりて妙なる調べあなたへの蒼

時越えて地の果てまでもどこまでもそんな誓いも時の彼方に

肌破り爪たて君を望みしは ....
終わらないカウントダウンに違いない5-4-3のダブルプレーは 外されて飛び出す身体が宙を舞うかすりもしない全てのことが

ピッチャー前わき目もふらずに一直線こんな時だけ素直なわたし

気づくのはいつも遅すぎだったよねツーアウト後に伸ばしたバット

小 ....
スギ林の土壌調査に雨は降り濡れに濡れけり草木もろとも 丘陵地谷面中部林内雨山椒魚とじっと濡れけり 生まれては消えてゆきます片恋は炭酸水の泡の数ほど

もくもくと瞼の裏に夏の雲夕立のあと虹ふたつ

遠雷におびえる硝子風鈴の母を呼んでるかぼそき声

はてしなく走る草原夏の日の思い出は今ポッ ....
ブルドーザー河川工事に爪上げて
アワダチ草を踏みしだきゆく

谷わたる霧のさざ波見て過ぐる
炎ゆるが程の紅葉なかりし

皮はがれ磨がかれし肌のつややかさ
杉の匂いの立ちこむる里

杉 ....
涙ため
こらえるために 
夜空見る
滲んで見えた
君のいる星

ふと呼ばれ
涙ぬぐって
後ろ向く
浴衣姿の
君がいた

花火出し
そっと火をつけ
笑いあう
煙の向こうで
 ....
かけゆきていきぎれするほどのぞむさきのぼりみつめたあなたのそのせ


そのひとみながめるものをとせをのばしおなじめせんにうつるあおぞら


かえりみちくつずれかくしすずしがおとおい ....
一月の妻の稼ぎで今日もまた市場に来たりものを買うなり

教会の片隅で微笑んでた女の子今は我妻となり

一粒の米もしあらずば一碗の飯もあらざりと思いつく
風めくるページの中に君を見る押し花のよな僕の心は

暗闇に輝く電子その震え君の思いを伝える小箱

走りきる海の無い道走りきる人生の崖君を求めて

ただ雨を飲み干し満たすこの渇き恵みの雨の慈 ....
山の端に今昇りくる太陽に
向いて鳶は羽ばたきにけり
目の前の妖しき影にいぶかりしも
あげ羽蝶なり思はず和む

家毀ち空地となりて草萌ゆる
中に蒲公英艶やかに咲く

北山は吹雪と見えて霞みゐる
吾が行く川辺 陽は燦燦と

山茶花の花 ....
コーヒーを嫌いな時がありまして僕は素敵な恋をしました

苦いのが好きと言ったはずのコーヒーに君は少しの砂糖を足した

今日の日も、たぶん僕らの記念日と、君と二人でコーヒーを飲む

繋がらず ....
標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}

かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック

無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
チョキチョキと なんでも切るよ チョッキンな
僕の鋏は グーにも勝つよ
芝草の緑一雨ごとに伸び
犬と行く道 青く広がる

街路樹の高き梢に銀杏の
黄金に熟して風をはらめり

玉葱を吊して土用の暑にこもる
風吹くらしき つるバラゆるる

純白の酔芙蓉咲 ....
洗剤より生れしシャボン玉の遊泳を
掬えば窓に にげる虹色

シャボン玉掬はむ姿勢 すかされて
運動神経 鈍る年かと

俄か雨に荷物ぬらして声もなく
ちり紙交換 信号に止まる

 ....
きみ恋し朱らむ頬に帯びる熱ぬくもり求めつゆめかき抱(いだ)く あれがねぇ
ユーミンですよ
おかあさん

唄っているね
頑張ってるね
「本当に好きな人はいないの?」と真面目な顔して私に聞くな。


「みんな好き。」そう答えてもあなたが満足しないと知っているから。


友愛も恋愛だって愛でしょう?どう違うかは知らないけ ....
薄味の恋をしたって
欲張りな

こころは満足できないの
坂道と 空の狭間に 滲み湧く 誰そ彼影に 未練が霞む 草あかり部屋の中までたちてくる盛りゆく
飯も腕も染まれり
       (嵯峨花の家)

行きあたる程に飛び交ふ黒き蝶
幻想めきし庭に立ちたり
          (嵯峨花の家)

 ....
長雨の晴れておちこち競ふごと干し物
ひらめく冬空の下

おしどりが小さき雨の波紋消し
みどりに染みし池をめぐれる
            (苔寺にて)

花冷えの椿の寺はひっそりと五色の ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
ブランコゆりえ2*07/7/28 12:06
君がいる夏ささやま ひ...8*07/7/28 0:38
詩人より歌人北大路京介4*07/7/27 23:36
46P 「短歌2」よりむさこ7*07/7/27 22:18
45P 「短歌2」より5*07/7/27 21:56
妙なるアマル・シャ...6*07/7/27 13:15
カウントダウン楠木理沙1+*07/7/27 2:57
バント失敗3+07/7/27 2:48
調査A-29007/7/27 0:40
林内雨0*07/7/27 0:19
思い出小川 葉707/7/27 0:05
44P 「短歌2」より 〜北山杉 etcむさこ6*07/7/26 21:39
夜。君の星。[group]愛心1*07/7/26 20:49
あこがれリュウセイ3*07/7/26 15:45
紙切れに書きし歌生田 稔107/7/26 12:23
君をアマル・シャ...6+*07/7/26 0:31
いま一番好きな自分が作った歌むさこ10*07/7/25 21:55
43P 「短歌2」より5*07/7/25 20:40
コーヒーと僕と君とたにがわR307/7/25 12:22
「サファイアン・サマー」Rin K21*07/7/25 7:29
チョキ北大路京介7*07/7/24 22:21
42P 「短歌2」よりむさこ9*07/7/24 21:11
41P 「短歌2」より10*07/7/24 20:18
早朝リュウセイ007/7/24 15:48
ユーミンだよおっかさん北大路京介4*07/7/24 10:54
答えられない秋桜7*07/7/23 19:30
うすあじのこい結川菜青307/7/23 8:53
黄昏松本 卓也307/7/23 0:38
40P 「短歌2」より 〜嵯峨花の家 etcむさこ8*07/7/22 19:34
39P 「短歌2」より  〜苔寺、椿寺 etc9*07/7/22 19:17

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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