蒼空の下に熱風の日々続く類稀なる夏となりけり 濡れる町 晴れれば乾く 潔く 降らぬ街ほど じめじめと蒸す

並木道 水溜まり割る ハイヒール ムカつく奴に 投げ付けてやれ

ピアノへと もたれ掛かりて 懇願す 近付くフィーネ 終わりたくな ....
午後の手を夜にするもの流れ落ち月と灯の影ふちどる熱さ



羽のうた夜と火のうた見張るよに双子のはざまを埋める海鳥



のばされた指の遠さに星は消え波をつらぬく矢は燃え上 ....
黄緑のシャワーヘッドが零す種夏の日は暮れひまわりは宿る

変わってないつもりでいた三十年暑さ厭う還暦の夏

真夏日に心血注ぎ魂が抜けたついでに上高地まで
怪談をひとつも話すことなくて盆を迎える死者はいづこに

迎え火も送り火もなき軒先にちいさくあかく煙草の明かり

花火消えて火薬の匂ひ漂へるここは戦場明日は戦場

左手をなくさなかった砲兵が ....
書くことがないと書くなよ書き方がわからんのだと認めなさいよ

手癖足癖なくて七癖悪い癖癖毛と巻毛は違うよキミィ

掘り下げる気なんかないね彫り上げるつもりはあるよゲージュツ家だもん

語る ....
草市に うみほほづきを購いて
海の味する遠き幼日

朝ごとにくぐもり啼ける鳩の声
故里に啼く森を想えり

西陽射す路に日課の水をまく
秋めきし風に虹たてながら

白白と待宵月は行き来 ....
早咲きの花弁を見つめれば
何故か頬には滴一筋伝う

宙見上げれば瞬く星と包む闇
地球を巡る時を越え


和の調べ奏でる人の輪を見つめ
微笑を称え眠りへゆかむ
じゃぶじゃぶと
水音立てて 顔洗う
真夏の恋の
すっぴん勝負
 
お盆には
天より魂が還るという
亡き親友よ「おかえりなさい」
海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青




深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水




おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない

 ....
蚊をたたく
てのひらためらう
夕暮れ時
夕餉時までの
薄昏のとき
さらさらと
指の間からこぼれてく
砂は密かに熱を持ってた


(風があなたをさらってしまった)


足跡が
不機嫌そうにゆがんでく
波は静かに寄せては返す


(終わって ....
渚の端
 
砂焼く日など
 
追い抜いて
 
夏を駆け出す
 
洋髪乱す
俵万智
口説くつもりで
{ルビ三十一=みそひと}の
詩をしたためて
いったりきたり
 {ルビon Event=イベント}を起こすことなく流されて、スクリプトエラーのない日曜日

 ココロにもスキャンディスクをかける夏、修復不可とはわかっていても

 スコットのような弱さの君が ....
含まれてこその『わたし』で


一部ではなく

全てでもない


そんな存在(モノ)




真実の投影機でもあり

嘘の映写機でもある


そんな存在(モ ....
妻ときて歩きて語りなつかしき日溜りにくすむ 鞆の浦 よ

青春は消えにけり受験という灰色の時河原町とその付近

水まけば涼しき風の入りきて立秋よりも二日目の午後
我が心食ろうてみれば塩味の目から零れてそっと檸檬を 不安定
大気の様子が不安定
あたしのコイも不安定
濁る世を
  我が身をもって鎮めれば
    いとも艶やかに
         花は咲きけり
ラッキョウの香りくりやに満ち満ちて
入りくる夫子その度に言ふ

土用干しの梅の匂いに幼な日を
想い出させて母を恋いおり

明けやらぬ朝起き出てて吾がために
さわらび摘みしと君が給いぬ
 ....
じぶんだいすき言動のフ一致つつくきにもなれないスイッチ。



じぶんのきらいはひとに押し付け人格改造あきたらっぽい。



都合の悪いことは記憶の彼方 ....
『思』
 
損をする
誰かを思うこの気持ち
知らないままに大人になれば


『子』
 
育て方一つで変わる性格に
リセットボタンはあるはずがない


『師』
 
人として ....
せみのこえ
せかされてなく
ちごのこえ
せかされてだく
ははのあせのは
干し物をたためる時の充足を
胸に満たしめ一日が過ぎぬ

八十路まで あとわづかなり吾が側に
五才の犬が ひるねしている

梅雨空を狭めて広がるバショウの葉
微動だにせず風も無きらし
世に出るか知らぬ我が子の名を夢み
望み託すは卑しき頭脳
ヒグラシの声が
夕焼け空に木霊して
夜を誘う夏の宵
 
 
沈みゆく夕陽に
背を向け歩き出す
影法師を連れて
我が家へ
 
 
煌々と光る月を見れば
頬に伝う雫
何故か懐かし ....
花火ふる
夕に浴衣の
天女おる
うちわふるふる
きみの香くる
 
涼しげに
金魚を二匹
ぶら下げて
鼻緒が飾る
弾む足取り
 
君と食む
ブルーハワイの
かき氷
洒落た味 ....
おわりなど明確でなくて良いのです冷やし中華もはじまるばかり

それそうでそれていかない台風にきみへの思いかさねたりする

なにもかもぬぐいさるよな強い雨このままずっと夏でいいのに

都合よ ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
蒼空A-29007/8/14 1:07
雨風味[group]木屋 亞万4*07/8/13 23:48
はじまりと双子木立 悟707/8/13 22:48
晩夏ポッケ1*07/8/13 21:27
迎え火送り火佐々宝砂307/8/12 22:55
彫り上げろ!2*07/8/12 22:34
54P 「短歌2」よりむさこ12*07/8/12 20:02
cosmos秋桜2*07/8/12 19:23
素顔風音2*07/8/12 18:13
亡き友へ1*07/8/11 17:09
凪いでいく、夏の、望月 ゆき26*07/8/11 0:44
蚊をたたく風音1+*07/8/10 19:17
創書日和「砂」[group]ゆうと1*07/8/10 12:14
渚の端殿様が得る107/8/9 23:52
女流歌人に恋をして北大路京介6*07/8/9 22:56
スクリプトエラーのない休日たにがわR107/8/9 18:07
『し』~詩~秋桜4+*07/8/9 16:34
ある日ある時生田 稔3*07/8/9 15:44
嘆塩アマル・シャ...7*07/8/9 14:06
不安定風音207/8/9 9:18
妖艶な桜の独り言渡 ひろこ3*07/8/9 0:26
53P 「短歌2」よりむさこ3*07/8/8 21:10
「 すいっちのふいっち。 」PULL.3*07/8/8 20:35
『し』秋桜4+*07/8/8 16:08
せみのこえ殿様が得る007/8/8 2:45
平成十九年八月六日むさこ3*07/8/7 20:07
眠れぬ夜にポッケ3*07/8/6 23:33
ヒグラシ秋桜2*07/8/6 21:10
夏味殿様が得る107/8/6 18:32
冷やし中華はじめましたたにがわR307/8/6 17:34

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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