全力で迎えてくるるさまに咲く
沈丁匂ふ道のつづけり

受験の娘にせめて祖母の祈りとも
お守りを買ふ北野天満宮

日の丸の旗かかげたる旧家あり
白き土塀に添い行く元日

隣家に植木職人 ....
わけもなく心和める夕暮れや
秋はやさしさ運びくるらし

音たててころがりて行く空き缶に
信号待つ間の視線集むる

夜半覚めて物読みおればしぐる音
しばししてより また止みにけり

木 ....
ひとしきり赤子の泣き声聞えきて
蜂が屋根より高く飛び行く

入り口に蜂が二つも巣を作り
猛暑にうだる昼に飛び交う

焼けし如く川原の上手はみどりなく
川も細りて水鳥哀れ

狭庭の木の ....
見ることも聞くこともなきチスジノリ橋を経巡り日がなさがしぬ


 チスジノリ
 血条苔。紅藻類ウミゾウメン目の淡水藻。暗紫色で、多くの糸状の枝を出す。河川に生育し、生育地は天然記念物に指定され ....
放たれし小魚のうち一匹は力なく身を裏返しけり 秋になり 思い返すは 夏の夕

   掛け違えたの ボタンをあの日
人知れず投げたる石のよく飛びて湖心に落ちぬ秋ぞ明るき 娘がね
コンビニでねぇ
バイトする

気になるからね
ちょくちょく見にく
朝焼けに
みちゆく人の
影のびて
うきよ離れし
君思い出づ
静やかに辿り着きたるバス停に迎えの来しは入日のさなか  
住み慣れた故郷のことを
「教えて」と言われて気づく
知らない罪を
 
 
【無駄知識】
そう決めつけて否定した
浅慮な昔悔いても遅い
 
 
故郷に刻み込まれた歴史ほど
尊 ....
コーヒーが
  恋人代わり
     8年目

 清水焼のカップ片手に
犯罪を 君の正義は 犯罪を

   無くしたいんだ 者ではなくて
恋に似た
淡く儚い
柔らかさ
春風の色
幼き記憶
受信したメールはすぐに記憶して削除の{ルビ掟=おきて} 証拠残さず 今だけは恋の歌なぞ聞きたくない

矛盾した想い重ねてしまうから
空白を見つけては檸檬の汁を垂らして遊んだ

うだるよな暑さと陽射しに匂いと香りが溶け込んでいく

浮かび上がる無数の回答には目もくれないでいて僕等

手のひらをお互いに舐め合って沢 ....
東京と京都の距離は遠くない

西陣織りの帯でつないで
与え合うものは痛みと欲の痕。左手どうし繋がれていた


口付けて錆びつくほどに探るのは求め合うたび変わる鍵穴


枷を引く。ひとつのふりをしたほうが
軽くなるなら脱げるうすぎ ....
月のぼれ

餅つきうさぎと

コオロギの 音い色もとどく 

こころよい風
まだ青い
初秋の紅葉
色香なく

高雄で喚く
Redチェンソー
 
烏羽玉の
夜鳴き響(トヨ)む
鈴虫や
飽くまで止むな
沈く我をば
 
 
向き合うと泣いてしまいそうだったからポストにそっと入れた手紙に
 
 
「サヨナラ。」と書いてあなたとふったルビ 差出人は書かないままで
 
 
消しゴムのようになれたらいいねって  ....
あんああああくびするより空に手を布団パンパンあたたかな風

どれを着てどれを仕舞おう→ほとんどが新品のより着慣れたものに

この風景をあなたと歩いて部屋に帰るまで疲れるくらいに

どこまで ....
冷たくも汗ばむ君の手を握り肩までおろした黒髪をかぐ

君生まる海の向こうの北国の暖炉の家の生活想う

二人して君の故郷を訪れて君のすべてを感じてみたい
すきやねん 

この一言が いえんくて 

今夜もあの子 と夢であう
携帯を 銃と構え キーを打つ

     殺し文句を 今夜、送信
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず

人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂

薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく

移り往く 山のもみじの日 ....
 
彼方より
金木犀の
甘い香
秋風抜ける
午下がりかも
 
宵濡れて 秋月想い鳴く虫の 声ぞ密かに 雲を見あげる
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
65P 「短歌2」よりむさこ1*07/10/17 21:09
64P 「短歌2」より7*07/10/17 19:11
63P 「短歌2」より1*07/10/17 18:46
湖心 四A-29007/10/17 14:44
湖心 三1*07/10/17 14:33
追憶の刹那Lucy.M...307/10/16 21:40
湖心 二A-293*07/10/16 19:56
あだると 04北大路京介1*07/10/16 19:20
朝焼け秋桜3*07/10/16 16:11
入日A-290*07/10/16 1:47
知らない秋桜2*07/10/15 17:23
平安ブルー 19[group]北大路京介2*07/10/15 15:25
殉職Lucy.M...007/10/14 23:27
秋桜2*07/10/14 20:44
あだると 03北大路京介2*07/10/14 11:25
恋歌ライチ7*07/10/14 11:08
ふるまち(檸檬)朗らか207/10/13 20:21
平安ブルー 18[group]北大路京介1*07/10/13 18:19
手錠Rin.8*07/10/13 1:11
 すんだ空へ高木 しおへ...0*07/10/12 13:23
平安ブルー 17[group]北大路京介0*07/10/12 13:22
愁夜秋桜1*07/10/11 16:56
「サヨナラ。」黒子 恭1*07/10/11 16:54
爽+秋唐草フウ4*07/10/11 16:12
ホンキー・トンク・ウィメンいまじん007/10/11 10:27
 初恋高木 しおへ...1*07/10/11 6:43
狙い撃ちLucy.M...007/10/11 0:05
月の海は凍るのかプル式5*07/10/10 22:57
秋便り秋桜1*07/10/10 20:35
プル式2*07/10/10 0:34

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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