携帯を 銃と構え キーを打つ
殺し文句を 今夜、送信
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず
人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂
薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく
移り往く 山のもみじの日 ....
彼方より
金木犀の
甘い香
秋風抜ける
午下がりかも
宵濡れて 秋月想い鳴く虫の 声ぞ密かに 雲を見あげる
笑うとき「にゃん」と音がするでも君は
ビーグルに似たつぶらな瞳
ネイルサロン行ってきたのと手を返し
ピンクノピックで僕を奏でる
蕾つく ききょうの花 茶巾寿司
妖精達の晩餐会に
寝る前に
S.O.Sを
キャッチした
京阪ならば
まだ走ってる
『さよなら』
その一言に全て込める。
それだけで、ほら。
思いは届く。
河原町落としたコインを追ううちに逆巻かれてた日曜の波
白線のバリア破って日常が隣で呼吸してる烏丸
かつら、カツラ、桂。わだちの枝に今日も葉が行き交うひとの数だけ茂る
文字盤の ....
魔性より上の一手で栓をする
豹柄手錠似合う黒蝶
あなたとの すきまに落ちた 恋心 浮かばれるまで 漂っている
唄え愚者
己が小心
奮わせて
賢しき知恵より
愚直なる意志
廃線私鉄にぐるぐると包帯を巻く
自分にかぶせて同情をする、鼻をかむ
どこかに忘れたバギーを探しに行っただけです
嫁に電柱につながれています
童心に返ります
骨折して入院
息 ....
あなたとの すき間に埋めた あの夢は どこに根付いて いるのでしょうか
駅前の近鉄がいま解体中
死んだ爺と ようきたねんで
迫る夜闇
凍える街角
漂う夕霧
夢の偽火と
憐れな私
ウタウタイ
声が枯れても
ウタウタウ
意志響かせて
震わす空間
血で記す
己の言葉
其れがウタ
上っ面だけ
真似ても届かず
この心臓
....
秋の陽に 深まり行くは 海の色
何処吹く風と 翔ぶ 鳥も 泣く
降り出した季節のはじめのひとしずく 僕は知らずに踏みつける夜
おぼえてるもうわすれてる ふりだしではじめにふったさいころのめは
泣き出した君の最初の一滴を 知って知らずか{ルビ宇宙 ....
与えるか
奪い取るかの
ふたつだけ
生宿る者
全てが後者
ガイア思想
もしも地球に
生有るならば
酸性の雨
彼の涙か
憎しみの
連鎖 ....
ブランコに乗って何度も旅をしたね反抗期の君と僕とで
ジャングルジムの骨組みの向こうに君の悲しい生家が見えてる
シーソーしながら語りあった夢の驚くほどあっけない軽さ
愛 ....
乱痴気で
カッパと騒ぐ大手筋
伏見の酒とキュウリを持って
目を隠し
妖月の下
漏れる声
茶室の中は 蛇の花園
ふわふわの
綿毛でやわを
装おうも
風に焦がれる
タンポポの春
Hey! A An!
大江 Oh! Yeah!
比叡 Yeah!
御池 OK!
鞍馬 クラクラ
風の船
己の全てを
一息に
膨らみゆく様
夢と似ていて
秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる
顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音
体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今
「今四条通りに居るし出てきいひん?昨日の喧嘩は白紙に戻して」
「なら広隆寺で泣き仏像でも拝む?」「今どこにいる?」「外語大前」
バスよりも歩きが似合うこの気持ち 天神川を静かに下れ ....
原谷は 蒼い桜も咲くのかな
来年の春 探しませんか?
黒鴉
濡れ羽艶めく
雨上がり
冷たき雫も
光にかえて
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