ブランコで固いチョコパイ食べたころふゆというのだけ今はおそろい
不器用なパッチワークが並んでるピクニックみたいなあの子の本棚
時過ぎて錆び浮く歯車のなかに寝ぼけまなこの睡蓮が咲く
....
元彼の名前寝言でムニャムニャと
ステキな夢を見てるのかしら
ひさびさの入金もすぐに消え失せて可笑しくなるが妻は笑はず
君はぼくのベートーベンの人だから シューベルトの子守唄聞かせて
照れたときいつもより二音高いファの音で笑うあなたとハモる ラ
この部屋、星がきれいに見えるねとは ....
コンパネも合板も値の上がりけり四枚買ふのにずいぶん悩み
「女子アナと結婚したい」ぬかすから
寝てる背中に カラシ塗り塗り
恋愛は果て無き旅路に似ています。
誰か為桜咲いて散りゆく
向かい合い飲みほしていたミルクティー
湯気の向こうに見えるこれから
「 君よりも リア・ディゾンがね 好きだから 」
結婚しない理由それだけ
舌先が絡める熱い銃口の鉄の苦みは血の味に似て
約束の指でいざなうライフリング自我突き破る濡れた弾丸
背徳を縛る鎖の錠を撃つ。ふたつの魂(たま)は逝く果てもなく
掻き消えろ
歪む弦音
空間裂いて
単調な日々
壊して笑え
誰かに愛された思い出だけが去来して秋
人を愛した記憶だけが吹き抜けて青空遠し
ペンギンの求愛よりも美しく 季節はずれの半そでの君
マフラーの巻き方すこし横着で 君の名を呼ぶ朝のただいま
ヘンな角度の頬づえで秋の夜の作戦会議 恋をしている
....
凹か凸 サ道マ道の選択肢
ばりばりリバも バイ倍たのし
フランス語 じゃないのにね 幼き日
ハロー!・ウィーン 謎だったんだ
もし仮におれがカボチャになったらどうする?煮物か天ぷら?だよね同感。
平安に
三十一文字の 蒼宇宙
君とつながる 回路をさがす
ダンスして日頃の憂い忘れ去り陰に隠した女に戻る
戦なき国もて戦を成す。君の正義は負、吾の正義は痴
無言というものの重力や光、遠き国でプラセンタ咲く
赤子たれ、雄はみな。精液は母乳に、諍いは吾の耳裏に
化粧をしない日。清貧を嫌うが東 ....
爪痕がなんだというのだ 紅い染みがなんだというのだ 滅びゆく我
我を手厚く葬られたし 国道に擦りつけらるる畜生なれど
愛されたし 海の寝床をうしなって引き離さるる二日目の親子
....
交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る
自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側
助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目
怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
初回だけフリータイム 500円
ホストお茶出す 良いお手前で
不細工で醜いだけの天使なら堕天使じゃない あたしも泣かない
珈琲の湯気ひゅうひゅうと茶化す影跳んでしまえばいい 冬は来る
目に見えるものがいいぬくもり ....
その春は{ルビ野上=のあげ}の浜も光満ち風の最中に君はわらひぬ
黒水晶
白の矮躯(ワイク)に
定まりて
「覚悟」と「誠意」
双眸示す
奥底の
凍える瞳
過去の霜
掌触れて
移す体温
意味と意義
見出だせず心
細動す
....
手作りの食器に宿る魂が買いたい人の心を掴む
成長期
パパには内緒
濡れる影
闇を照らさず
猥虐に啼く
子は減りて 少子化の世と 云ふけれど
子どものやうな 大人ばかりで
背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時
どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って
ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
上昇だ
もっと高くへ登りましょう
君と二人どこまでもいける
殺したい
ああもうあいつ殺したい
殺すしかない殺すしかない
悲しいな
涙を何でぬぐえましょう
暴力反対戦争反対
....
「天国と地獄」なんて振り幅の広い恋にあこがれて咲く
片すみで温めすぎた恋心冷たい指先ひらいてにぎって
「今日きみを思った時間10000秒」なんて数値化できない愛しい
君の ....
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