ほしいのは鋭く研いだ剣よりも手製のやじりで衝くようなキス
唇をあわせたままで手を握り締めても離れてしまう気がする
このキスがオープニングになればいい どうやったってエンディングだか ....
ただ流れ落ちる鼻水は淡泊な/セックスのようなやつだ。
頑張る鼻水はティッシュちゃんにひとめ惚れをしてしまったのさ。
きみの鼻水でてかてかの袖口さえも ....
捨てられるものより捨てられないものの方が多いと気付いて泣いた
流れ星 まばたく暇さえ与えない またたく間にぼくらをスルー
きみのこと嫌いになれると思ってたのに目が合うことが えへへ ....
お別れの手紙もらって読んだ後小さくたたみ無きものにする
伝えたいことは一つも言えなくて雨降り続く日々そこにある
空というワイン飲み干し酔いもせず季節外れの風鈴鳴らす
テキトーな敵と戦っているので小指は常に滴っている。
ふて寝してる布団の中のオトンの額のフォトンよ永遠に!。
如何なものなのかしらね異化なものなの ....
吐く息は白いのにどうしてこんなに胸の中は悪意ばかり黒い。
ぷちぷちを潰しながらぷちぷちに潰されているよな午前三時。
殻で笑ってぐつぐつと割れないよう ....
永遠を誓い交したあの夜の月とか星が証人となる
彷徨える歩道の隅に咲いている名前なき花世間を覗く
いらっしゃいませお帰りくださいチ球はそんなにでっかくありません。
チ球の背骨の数は何本?でんぐり返りしてから数えよう。
ストロー突き立てぶくぶく ....
持ち越した 次の夏への思いでは いつまでたっても奇麗なままで
【短歌八首】「風花、みぞれ煮ぼたん鍋」
猪を狩りて山の慟哭 ねずの空から 風花、みぞれ煮ぼたん鍋
かつをがマクドナルドに行きたしと言ひ 釣ざおかつぎてバケツさげ
赤く ....
年齢と同じ点数とったテスト
二度とは見ずにヒコーキとなり
花咲く日くるまでさみしくないように
今きみに魔法をかけようか
春風に眠気を催す五時限目
我夢でナポレオンと結婚す
ア ....
君を知るはじめての雪くちびるに
触れるまもなく溶けゆく微熱
汽笛過ぎたどる鼓膜に降りかかる
{ルビ細雪=ささめゆき}かな哀しみかすか
綿雪がいつか隠してくれるま ....
ポカポカと暖か過ぎる冬なのに異常気象は人間への罰
昨日観た夢の続きは目の前で正夢となり動き出す恋
眠れずに夢と現実に挟まれてサンドイッチの胡瓜の気分
抱く、抱けない、花占いの吐瀉物をすくいあげ我の濁流を知る
注がれることは満たされることとは別の話だとわかっていました
不純物が混じっていたのか培養液 自滅という名の細胞分裂
....
待ち合わせ場所はどこかの曇り空ばかりが続く駅かバス停
大波が小波を飲み込むように冬 芒ヶ原に消えゆくふたり
砂浜に打ち上げられる夕焼けの淡い波間に拒まれながら
....
夏の森 名前も知らない木の下でキス ぼくらは陸のゴールドフィッシュ
懐かしき結び目ほどき触れてみる あの日の君にも今ならきっと
目をそらし再び合わすその感覚にいつしかとりつかれそう ....
空つかめ空つかめよと叫ぶ声かたむけるたび赤く咲く声
ふいに鳴る{ルビ雷=いかずち}の背に乗せられて紅もこがねもむらさきをゆく
眼球の影わたり鳥つらなりて夜の城門 ....
バリバリと板チョコ食へば冬の夜腿の辺りが寒く感じぬ
黒猫が今横切った瞬間を写真に撮った?わからない影
かみさま、と呟く少女少年の描いた絵画に無い色が好き
ヴァイオリン壊したことがあるひとは今すぐ足をあげてください ....
冬枯れの
枝の指より
こぼれ見る
白い半月
心 温め
肩すくめ震えながら来る君の寝癖の髪に落ちる初雪
珍しく愛を欲しがる駄々っ子に握りつぶされこぼれたい骨
呼吸止め君待つその一瞬 壊れたいより壊したい衝動
なめらかな君の胸に耳寄せる ....
13番 サーティワンならアイス屋ね、とひそかに触れた君のユニフォーム
夕立を追うように駆ける君に呟いたのは 『風邪ひかないでね』、届いて欲しい
はじめては親指震えたEメール ....
二年間温めてきたこの想い今言わないと行き場失う
伝えても僕の気持ちは届かない?恋の女神が男を選ぶ
「好きです」と言ってしまえばもう終わり相手の答え全身で聞く
っくすしてから恋をして失恋したらあなたでオナニー三昧。
ごめん今日はその気じゃないの(さっきジョニデでオナニーおなかいっぱい)。
「いつも誰 ....
目に見えるものには私が見えている 見えないものに見られていたい
夢の中で君が泣きやまないことを遅刻の言い訳にした月曜日
大吉の籤に埋もれて死んでみる あ なん だやっぱり生 ....
ハスキーな瞳の夢を抱いて寝る執行猶予がきれる前の日
エイエムと言う名の午前に永遠と言う名の嘘に呑み込まれそう
街灯に群がるみんな寂しがり だからそんなに独りなんだな
....
傷ついた黒板にチョークでキキキと悲鳴を書いた聴こえてますか?。
感情が通ります白線の内側までお下がりください「バカ!。」
口数の少ない入り口 ....
ここまでが皮膚ここからは粘膜と褥にて解剖学の夜
ゆらゆらと灯籠廻るわたくしと死者とを分かつべく廻りたり
世界中で僕が一人になるまでは椅子取ゲームの音楽はやまない
眠りたるをんなを残 ....
爪先のパールピンクから鳴る音を聞いてみたくてそっと指置く
漆黒の百合のような髪揺らしマークシートを塗っているひと
途中なら何色とでも言えるから回し続けるグローブジャングル
....
マシュマロの軽さで君と交わった優しい音のするこの部屋で
窓の外月のメロディー聴きながら繋ぎ合わせる昨日と今日を
おやすみと笑顔の数は数えない信じたいからもう泣かないよ
256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.46sec.