君の名を
呼び、繋げよう
「生」の等号
辿ればそれが
拍動の意味
わたしの腕を強く掴んだその先の熱に溶かされていく
ささやかな 楽しみからも抜け出して
どこに向かうか 皐月の夜空
濁る星
人の瞳と
同じだけ
指折り数えよ
大地の命数
漫画の登場人物のようには成れないよ彼らにはみんな全員全員全員夢があるから
何かを極めること何かに責任を持つこと僕らには分からない言語を使うこと
どの能力も平均程度にあること ....
くるくると
時計の針を
進めても
あなたに逢える
時間は遠い
名前など 関係ないわ 字があれば
あなたの想い 伝わればいい
匂いとか 囁く声も 二次元で
横スクロール 上には行けない
なんとなく ただなんとなく なんとなく
ああなんとなく なん ....
短歌。音を奏でる楽器と共に。
・初めてのトランペットは鳴らねども 初恋の音は高らかに鳴る
・黒白の鍵盤並ぶピアノ弾き この思いにも決着つける
・打てば鳴り響き ....
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。
中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。
「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。
....
負け戦 ユスリカどもに祝われて 遠くに夕餉の声を聞く
(※ユスリカ:しばしば川や池の近くで蚊柱をつくる小さな羽虫のこと)
上野森 美術館へ 急ぐ路
ロックンローラー 踊る広場で
数学の ロジック並べ 語る人
うんうんと聞く キミの憐れよ
キムラくん もじゃもじゃあたま セットして
ワックス固め ウーピィ ....
短歌。刻一刻と色を変える空に寄せて。
・朝焼けに浸すこの目に映るもの あなたと共に眺められたら
・紺碧を切り裂く白い蚯蚓腫れ あの飛行機は何処へ行くのか
....
擦り切れてゆくならゆけよ思い出もいつか死ぬなら意味などなくて
呼吸するように存在してたきみそこにいたきみもういないきみ
そうやって温暖化だけが進んでく黒 ....
冷蔵庫のモーター音と十三夜 鮮度をたもつ死にたての肉
振り下ろしゴトリと落ちたカマ、頭 あなたと絞めた女の眼に似て
パーティは終了しました 台拭きが反芻してる二つの ....
高速の高架と高架の間より降り来る雨を見上げてをりぬ
短歌。花の咲く頃を愛する心に寄せて。
・桜散る花びら君の唇に 春のキスだと君が嘯く
・ヤマツツジそっとこの手で摘みあげて 燃える思いを知ってください
・紫 ....
上を向き 合わない色の 遠い空
気球の人よ 風よ吹け吹け
人ひとり 何様つもり へんな色
夜明けを告げる コケコッコー
立ち読みの 男が並ぶ コンビニで
コーヒー牛乳 ストロー付けて ....
言葉(コト)撰びの哀しみの後(ノチ)たまゆら 冷えびえと定着し難き陰画
また来む日とうそぶく夕暮れ 在りし日の潜像しんしんと濃くなる
春終り夏へと変わるタイミング恋から愛に変わるのに似てる
聖火リレー混乱の中駆け抜けるランナー達のまあるい心
写真機のシャッター閉じる間だけ恋人の顔させてください
近所でも毎日帰りに会う事が不自然だとは気付かなかった
好きと言うことも嫌いと言うことも恥ずかしくって握りつぶした
....
春過ぎて夏が来たらしい照り返す薄着に肩が香る具合に
雨の朝、彼女と夜が脱皮してベッドに落ちた抜け殻2つ
服を脱ぐだけでは足りず皮膚を脱ぎ自己を脱いでも僕ら玉葱
生花持ち短 ....
君の上/君が歩けば/追いかける/一番星に/僕はなりたい
都会では/星が見えない/その代わり/空に近づく/ビルの屋上
みずがめ座/想像だけで/結んだら/凶器の鈍器と/死体になった
はず ....
九や十 短歌を詠まば けらからと 泥濘尽きる 我が健やかさ
噂する障子の陰に潜み立ち耳目を塞ぐ我が健やかさ
仏くれば頭を垂れむ イエスくれば頭を垂れむ 我が健やかさ
眠 ....
まだ何も終わっていない強がれば僕らは夢に飢えてはいない
青白い五月朝方ふりつづくこころの雨と冷たい茶髪
ころがればもうどこまでもころがればじぶんが地球になるよた ....
軒並べ 間口狭いが 細長く
敷居積んでは 打水ピシャリ
おもて顔 作り笑顔に はんなりと
高い反物 そろばん弾く
白い頬 真紅の紅が {ルビ艶=なまめ}かし
夕暮れ染めて {ルビ俥= ....
もう逢えないはほんとだった 明け方の利久椿の九相
そこらへんうまくやんなきゃいけないと慌てて折った黒のクレヨン
吹く風にふかれてるだけママチャリが原付バイクに進化しただけ
あおりんごりらっぱいなっぷるびいよかん → コ ....
{画像=080310001420.jpg}
たけすぎた蕨を手にして
にっこりと笑う母の手は緑に染まる
蕨煮て
灰汁(あく)ぬく母の背を迷い
山を降り来た一匹の蟻
にっこりと ....
脳みそがオナカスイタとマクドまで連れてく朝食30分後
ランチメニュー前に「シャワーノジカンダ」と蛇口を全開にする胃袋
オヤスミノジカンガキタヨと脳みそが店仕舞いする午後4時2分
....
思いこみ
本気で好きになったのは
本当の そのひと
じゃなかった
251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.64sec.