そこらへんうまくやんなきゃいけないと慌てて折った黒のクレヨン
吹く風にふかれてるだけママチャリが原付バイクに進化しただけ
あおりんごりらっぱいなっぷるびいよかん → コ ....
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たけすぎた蕨を手にして
にっこりと笑う母の手は緑に染まる
蕨煮て
灰汁(あく)ぬく母の背を迷い
山を降り来た一匹の蟻
にっこりと ....
脳みそがオナカスイタとマクドまで連れてく朝食30分後
ランチメニュー前に「シャワーノジカンダ」と蛇口を全開にする胃袋
オヤスミノジカンガキタヨと脳みそが店仕舞いする午後4時2分
....
思いこみ
本気で好きになったのは
本当の そのひと
じゃなかった
人参をいれないカレーつくれます隣のうさぎの売り出しコピー
いつまでも夕焼けみたいなものばかりほしがる鏡のむこうのほうは
洗濯機まわしてるだけ部屋中に散らかっている歌う恋人
....
誰からも笑われたくないそれだけを考えている顔も洗わず
胸骨の奥に水銀充ち満ちたさかずき一つ震える心地
理想的フォームで端から次々に否定されてくシーラカンス
ぬ ....
冴えすぎた身体 仰ぐ瞳にうつる天井の白さだけが無実
帰ったらコッカコーラ飲もう
握る手のチップで繋がれたラブアンドセーフティ
ネオンの微笑みきょうもあいしてる
....
異国より流れ着いたる姫様は迎え待ちわび今宵も身売り
入管の影消えるまで隠れ伏す押し入れで姫 {注モーラム=タイの民謡}歌う
「姉が隠れ住むフクオカ電車ならどれだけかかる?」と姫 彼 ....
浜辺まであと数分というところ畑の向こうに見ゆる松原
軽く結ぶ靴紐と同じ今日の意味握り締めたくて離してしまう
ベランダのまだ乾かないシャツの袖つまんで頷くその顎の先
三両の電車に揺られあくびする瞬間のあなた私のものかも
玄関をそっと開け ....
君が住む家近くても逢えなくて遠距離に泣く恋人みたい
コンコースの柱に尻を押し当てて膝を掴んでじっとしている
遠ざかるたび変化するサイレンは君のメールを追いかける鼓動
夜の街の赤色灯に冷蔵庫思わず開ければ鰯と目が合う
波長ならもつれてからめて捨て去って眠れる夜のそんな誘惑
博多駅解体進む塀の中青と黄色の重機四つで
静かにリンゲル液漏れ出で発熱する自画像
漏斗に浸水して饒舌やみぬ鴕鳥の如きソフィスト等
乾かないTシャツ残して出かけたら今日はいちども猫に逢えない
セーターの襟首ざっと引き上げて毛糸の匂いの世界にいるよ
パジャマから追い出されてる春だからはだかんぼうで抱き ....
叫びたい怒鳴り散らしたい殴りたい泣きわめきたい君に会いたい
デリケート割れ物注意めんどくさい
夜風このままわたしを連れ去れ
世界には星の数ほど男がいて
通じ合うのは ....
この世には飽きた遊女とおじさんが口より赤い糸出し添い寝
王に嫁ぐ君のおかしたあやまちを背負って僕は塔より飛翔
コンクリにこの身が砕け散る音は復活祭の始まりの鐘
ダイエット中だというのにばいちゃんは飯とお菓子を食え食え迫る
雪がとけ木の実に混じり現われる二つに割れた銀の歯車
先生や親と呼ばれる生き物が同じヒトには思えなかった
....
サンポール200円に610ハップ400円で行ける天界
何度でもナイフでえんぴつを削る
いつかこの先あいつに刺されよ
ウェディングドレスじゃなくて母さんの結ったドレスで式出てもいい ....
息をすることもやっとの苦の中で衰えぬもの
食・恋・夢・歌
「おねつでた? おちゅうしゃしてもだいじょうぶ?」
「かんごふさんならいたくないやい」
「君のその柔らかい手でこの僕の ....
てがふるえめだまがふるえほほふるえ死のしょうどうにこころがふるえ
ごぜんにじ
だんちの櫻にさそわれて
てすりのりこえひとりおはなみ
{注ばくばくばく=動悸が激しくなっています} ....
今ここに僕がこうして生きるのは垂れ流された奇跡のせいだ
玄関に白熱燈が灯ってる家のつもりで待ちます君を
苦しさを必死に証明してるのは強くなるのをサボりたいから
....
夜伽無精卵温めをり立ちいづる半音階の夢
橋懸りに若き裸身ありて放火の予感にさいなまれ
恋したくて画像をクリックすればすぐ目を醒まします
コードネーム「サラ」
恋の道チャットで華麗につづるけど
ときたまのぞく{ルビ処女=おとめ}のあかし
あたしはね恋に恋するカルメ ....
{ルビ山菜=やまな}摘み 岩清水にて 菜を洗ひ
水小屋入りて 蒸し煎じする
トントンと 微かに叩く 音すれど
何人おらず 風の{ルビ音=ね}なるか
煎じ薬 竹筒詰めて 持ち帰る
真暗 ....
近づいてはみるけれどすべては許せない体育座りでまもる心臓
異物という有色世界に混じろうか溶けきらないでよハッカドロップ
終わらないはずのよるが終わるならあたしはきみよりもっと淋しい ....
駄菓子屋で会った美少女トレカ盗り怯えるを見て
出口指さす
ミュージシャンの苦労詰まったmp3
みなでwinnyで落とし無にする
夫盗った派遣宛にイタメする妻の裸身を横でくすぐる
僕という電車
混雑の影響で安定から脱線いたします
「中央線だと邪魔される
西武線は遅い」と迷って
寿命また伸び
焼きたてのフランスパンを抱え持つ君の姿を三田線運ぶ
....
少女服脱ぎ捨て君は駆けぬける
街角、インクの乾かない朝
追いかけて非常口ドア雨上がり
無邪気な青にだまされてゆく
水にうつる言葉も意味もないグラス
残 ....
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