駿足が湯船に浸って弛緩してキスに砂粒が混ざって苦い あのときにもしもだなんて想像をしても私は私なんだし

美しく何かを見聞きするたびに今が苦しく切なく変わる

流れてく時間で変わる愛すべきものの変化も愛せるように
上皿の落ちぬ程度の揺れならば均等と呼ぶ 胸に天秤



満水の体育館で耳鳴りがしてからずっと水底に居る



液晶を両手で包む二十五時 言葉はなにを伝えるだろう





 ....
一晩で世界中をとびまわるサンタの時給はおいくらかしら 早朝に目から冬空吸い込めば高くそびえる水銀の道




誰も居ぬ場所を迷えば誰か居る今にもいのち消える目をして




星が噛み窓が割れても空ふたつ棄て置かれし ....
さよならの甘美な響き
乾いてる心に染みて 砕く波間に


ひとつだけ
あなたの見せた夢ならば
永遠という嘘から覚めない


朝までにあなたの見せる絶望と幸福のあいだを三往復


 ....
幻聴が聴こえる視界がゆがむ・・ガガ・・・剃髪されて気付くナンバー



数世紀後に発掘されてああ、これは何だと問われるミシン



にんにくは嫌いだってさ人とゆう文字を憎むと呼ぶような ....
洗面台にけむたく匂う髪が散る大人になりたかったはずの昨日


君の名はcoffee & cigarette いつものカフェのいつもの席の


折り目良い白いリネンにはじらいを偽るた ....
こすりつけなすりつけても骨ひとつ炎のなかに己れ染めゆく




路地裏の真昼飛ぶ夢みるときに知らず知らずに携える骨




灰よりも大きく滴の外に出ず元のかたち ....
しんしんと今日も一日暮れてゆく無事に過ごせた感謝があふれる

色彩が鮮やかに今日広がった青赤黄色夕焼け染まれ

こめかみを揉んで一日終わったよ心ならずも笑みがこぼれる

近藤さんその笑顔に ....
ぼくたちの名残ゆく冬も湯気になる ちゃんどらぐぷたと煮立つ雑炊


「れん点ね!」でかでかとマルを描きなぐり 正しい答えをぶっとばす君


これが冬?じゃああの頃のチルチル ....
「毎日がspecial」震える文字ならぶ沈没船の航海日誌


足跡を追うと明るい扉の前で途切れた何処へ行ったの、透、


アンバランストランス繰り返す閃光の下でラストダンスを

 ....
コンビニの浮世離れの蛍光灯 心ざわめく夏の夜の夢

「イレブン」と略して「田舎」と笑われる この町は皆「セブン」と呼ぶのか

コンビニを左に曲がれど未だ着かず そうか向こうのコンビニだったか
 ....
病にも負けんとする心あり悲しみ乗り越え火を抱いて臥す  
 
 
純白のミルクセーキと熟れ苺 コーヒーの黒、水の透明
 
 
 
モナリザの子宮から出でたいと言う
偽物で良ければこの絵から、
 
 
 
枯れ葉で埋めたブランコに着 ....
体調がいつも悪くなるこの秋を今年も乗り越え喜びが湧く 手のひらに触れると消える雪の華はかなくもろい命を思う

冬の森雪の女王の馬車は行く白い軌跡を空に残して

降る雪に消えずに残る埋み火は今もこの胸熱く燃えてる

窓を開けて一面白の雪景色足跡 ....
「ナオトいる?昨日もらったシャンプーさ、髪合わなくて剃髪したの」



血塗れになっても奏で続けるのファしか出せないピンクのミシン



にんにくを割ってでてきたひよこたち ....
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき



葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない



にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い



 ....
にんにくを搾る器具の使い方間違えてるのに指摘できない 真冬にもアイスティーを頼める店 焼かれた石の事情を知ってる


十一時から十四時は禁煙です やさしいふりで傷つけ合って


プレートの絡めとれないパンチェッタ欲しいものだけ手に入らな ....
早朝に剃刀を買うコンビニで 剃髪用です 袋いいです


昼下がり主婦がミシンを踏む音は 人を撃ち抜く練習に似て


夕暮れが鼻血のような色してた 鉄のにおいが漂って、冬


 ....
三度目はもう事故じゃない 手のひらで古い磁石が廻り続けて



喉笛は砥石の音色 組み敷かれ我意志のある屍となり



呪いである 凝固と気化を繰り返す二つの肉を月光が刺す


 ....
ひらひらときいろいイチョウが日を反射いねむりできない{ルビ理由=わけ}がわかった


言葉なく歩き続けるふたりにはたかーい空に消える足音


くしゃくしゃと音をならしてできあがる風がつくっ ....
廃校の探検隊だぼくたちは廊下がミシンと鳴るアンダンテ


イチゴにも砂糖をかけるアキちゃんが横目で見ているスターバックス


算数が誰より得意なユウくんは今日も釦を掛け違えている


 ....
何処へゆく何処を向いても冬の日に無数の星のなかのかげろう



読み仮名は誰のためでもあらずしてただ自らの崩れし証



細く在るからだすべてに陽を浴びる幽かな ....
潮飴は砂糖と海水1:2 沖波駅の名産品です


灯台の指令届かぬ海底に誰かが飛ばした風船のくず


「鼻血ってなんだろうねえ」「なんだろね」しゃべるクラゲの触手は赤い


「 ....
祖父の足に踏まれ続けた相方・黒いミシンは供にいきてた

舌がんを気にする母のべろ痛む心なしかわたしも気になる

風呂上がり バレンタインの後始末 のぼせる親父鼻血の勲章

君の指令かっこい ....
[死にたい]と
独り

ぽつりと呟けば

眼の奥のガラス



立てて割れた
金星が右目で木星左の目月が微笑む口のようです
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
事後伊月りさ0+*08/12/29 2:11
なづけるなどおこがましい秋桜優紀108/12/29 1:08
サイレンス石畑由紀子5*08/12/26 23:28
最低賃金は722円でうみとゆう2*08/12/24 23:09
木立 悟108/12/24 8:41
海辺の遊戯衿野果歩008/12/20 21:41
【短歌祭参加作品】空気の底本木はじめ508/12/19 16:37
coffee & cigarettehachic...008/12/18 20:30
木立 悟108/12/18 7:33
夕焼け渡辺亘108/12/15 17:58
ウィンタ・タンカあすくれかお...3*08/12/15 2:58
count threehachic...208/12/14 18:50
言葉は都会に馴染めないchick1*08/12/12 17:46
統合失調症渡辺亘008/12/11 17:20
ねじ曲がる山中 烏流1*08/12/11 17:00
冬空渡辺亘008/12/10 13:55
雪の華[group]未有花10*08/12/9 12:28
【短歌祭参加作品】マシュマリズム[group]ピッピ508/12/8 22:11
【短歌祭参加作品】らせんの向うの昨日はな 18*08/12/8 2:34
器具小川 葉1*08/12/7 22:55
カフェ・ロゼッタ石畑由紀子6*08/12/7 0:48
【短歌祭参加作品】アラウンド・ザ・ワールド吉田ぐんじょ...3608/12/5 8:23
石畑由紀子5*08/12/5 3:01
あきの午後にうみとゆう4*08/12/4 0:01
【短歌祭参加作品】 少年少女たちの自由奏Rin.19*08/12/2 23:40
冬とかげろう木立 悟408/12/2 21:24
【短歌祭参加作品】 海のおはなしアイバ シュ...608/12/2 18:55
【短歌祭参加作品】幼くて、伝線のM唐草フウ3*08/12/2 18:16
嗚咽愛心2*08/12/2 0:07
今日の夜空A-294*08/12/1 20:24

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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